TIS株式会社

顧客企業の成長を支援するために
AWSを駆使したシステムを提案
1971年4月の設立以来50年近くにわたり、大手企業を中心にシステム構築・運用サービスを手がけてきたTISが、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のビジネスで存在感を高めつつある。これまで100件を超えるプロジェクトでAWSを導入。こうした実績が評価され、昨年にはAWSのパートナー企業に与えられる最上位の認定を受けている。

「我々の役割は、お客様に企業価値を高めていただくことです。お客様が成長する結果として、TISも成長できるのです」。こう語るのは、TISで常務執行役員を務める佐藤祐次氏だ。同社は、金融機関をはじめとする大手企業を中心に50年近くにわたり、システム開発やアウトソーシングなどのITサービスを提供している企業。佐藤氏は、「お客様がコアコンピタンスに集中できるように、業務ごとに最適なシステム環境を提供することが我々の仕事です」と説明する。

大手を中心に100件超でAWSを導入

 経営環境の変化が激しく、新規ビジネスの立ち上げを急ぐ企業が増えつつある現在、TISが受託する案件ではクラウドを活用するケースが急増しているという。同社は2009年からAWSを活用したシステム開発や運用管理を手がけており、これまで上場企業を中心に100件を超えるプロジェクトでAWSを導入してきた。現在は、社内に130人以上のAWS認定技術者を抱えている。こうした実績が認められ、12年に「AWSパートナーアワード」(ビッグデータ部門)を受賞。15年には、日本で5社目の「AWSプレミアコンサルティングパートナー」に認定されている。
 AWSが日本にデータセンターを開設した11年以降は、業務系システムを含め、オンプレミス(社内運用)で稼働しているシステムをクラウドに移行する案件が増えているという。例えば、マンション建設大手の長谷工コーポレーションは、オンプレミスで動作する数百台のサーバー全てをAWSに移行するプロジェクトをTISに委託。同社は、規模を考えると異例といえる3カ月でAWS上にシステム基盤を構築した。

ハイブリッド環境の運用に大きな強み

 長谷工コーポレーションのように、システムをAWSへ全面移行する場合でも、一時的にオンプレミスとクラウドのシステム環境が混在する状況が生じる。長谷工コーポレーションの例では、AWS上のシステム基盤が完成した後に、アプリケーションやデータをオンプレミスからAWSへ完全移行するのに1年の期間を要している。
 顧客企業によっては、自社が定めているシステム運用ポリシーに基づくと、アプリケーションやデータの機密性などによってクラウドへ移行できないシステムが存在するケースもある。金融機関の勘定系システムなどが、この典型例だ。こうした場合は、オンプレミスとクラウドの2つの環境を運用していかなければならない。
 TISでプラットフォームサービス事業を率いる阿久津晃昭氏は、「クラウドへの移行が加速していますが、スタートアップやベンチャーのような企業を除くと、どのような企業でもオンプレミスとクラウドが混在したハイブリッド環境を運用することが必要になります。こうした環境の運用管理には様々なノウハウが求められます」と指摘する。特に、財務・会計や生産・販売管理などの業務システムをクラウドに移行する場合や、クラウドで稼働しているシステムをオンプレミスの業務システムと連携させる際に、テクノロジー以外のノウハウが必要になるという。
 クラウドに限らないが、業務システムは業務の特性に合わせてシステムの稼働率や障害復旧時間、災害対策などの要件を決めなければならない。これによって、システムやネットワークの構成が変わってくる。クラウド環境やオンプレミス環境のテクノロジーの知識だけではなく、業務の中身にも精通していることが必須だ。さもなくば、業務上で必要な要件を満たすシステムを開発・運用できない。

ハイブリッド環境を一元的に管理

 ハイブリッド環境では、運用管理もオンプレミスだけの環境に比べて複雑になる。2つのシステム基盤にまたがった機能やノウハウが求められるからだ。
 通常は、クラウドとオンプレミスの双方で個別に運用管理ツールを導入するが、TISではハイブリッド環境を一元的に運用管理するサービスを開発している。プラットフォーム管理サービス、障害監視サービス、性能分析サービス、運用自動化サービスの4つの機能をクラウド上のマネージドサービスとして提供する『MOTHER』である。『MOTHER』は、単一の管理画面でクラウドとオンプレミスのシステムの運用状況を可視化可能だ。将来は、運用自動化のサービスの強化とともに、セキュリティー対策や災害対策のツールやサービスと連携させることも計画している。
 こうしたマネージドサービスの充実が象徴するように、同社は、業務システムを含めたハイブリッド環境のサポートに大きな力を注いでいる。佐藤氏は、「TISは長年、大企業の業務システムをサポートしてきており、ここで蓄積したノウハウが我々の競争力の源泉になっています」と強調する。

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