「社員の顔と名前が一致しない」という課題を解決すべく誕生した『カオナビ』。人材情報が顔写真とともに画面に並ぶことで、社員の顔と名前を一致させ、誰がどこにいて、何ができるのかを直感的に把握できるツールとして、いま話題になっている。導入企業は300社に迫り、人材マネジメント業界に旋風を巻き起こしている『カオナビ』が実現する、「顔と名前の一致」の効果について、同社代表取締役の柳橋仁機氏に聞いた。

開発のきっかけはサイバーエージェントからの依頼 急増する社員の顔と名前が一致しなくなった同社が投じた一手とは……

柳橋氏

株式会社カオナビ
代表取締役
柳橋 仁機

2000年3月、東京理科大学大学院基礎工学研究科電子応用工学専攻修了。アクセンチュア株式会社で業務基盤の整備や大規模データベースシステムの開発業務に、株式会社アイスタイルで人事部門責任者として人事関連業務に従事した後、2008年5月に株式会社カオナビ設立。

 顔写真を用いた人事システムである『カオナビ』開発のきっかけは、株式会社サイバーエージェントからのオーダー。当時の同社は社員が急激に増えている時期で、経営層が社員の全体像を把握するのに苦労していた。

「経営層が社員の顔と名前がわからない状態では、マネジメントそのものができない。つまり、同社がまず解決すべき課題は、社員の顔と名前を一致させることだったのです」と当時を振り返るのは、株式会社カオナビの代表取締役・柳橋仁機氏だ。

 サイバーエージェントでは当初、顔写真と名前がセットになったデータをExcelで手作りしていたものの、人材が増えるにつれてその運用が限界を迎えつつあった。そこで『カオナビ』では、顔写真をインターフェースに組み込んだ人材マネジメントツールを開発。データベースを自在にカスタマイズ可能で、人事基幹システムとのデータ連携も可能なシステムを構築した。このシステムを導入した結果、サイバーエージェントでは人材の配置や抜擢の意思決定の確実性が、より高まることに。組織が活性化することで、結果的に業績の向上につながったという。

人事部だけで管理していた人材情報が『カオナビ』で 経営層や現場が活用する“武器”に生まれ変わる

 そもそも、これまで日本の人事システムにはなぜ「顔」がなかったのだろうか?

「従来型の人事システムは、人材情報を活用するためのものではありませんでした。人件費を管理するのが目的で、社員番号と名前と給与情報さえわかればよかったため、そこに顔写真など必要なかったのです。それ以外の経歴やスキルなどといった情報は人事部がしまい込んだままで、経営層がその情報を有効に活用することができない状態でした」と柳橋氏は語る。

 そこで『カオナビ』では、人事部がため込んでいたそれらの情報を権限設定(アクセスコントロール)した上で経営陣や現場に開放し、「顔」をキーとして人材情報の活用を積極的に行えるようにした。こうして、人件費の管理ではなく人材情報そのものを管理し、社員をマネジメントしていくためのツールが誕生したのだ。

カオナビ概念図

『カオナビ』は、普段一緒に働いている社員の顔をアイコンにして、個々の情報とともにクラウド上で一元化。顔写真アイコンが並ぶインターフェースにより、直感的かつ効率的に情報を認識することが可能

人間は「顔」をキーにして人を記憶する 「顔」が並ぶ人事システムなら配置・抜擢・評価がサクサク決められる

 脳科学者の中野信子氏によれば、そもそも人間は、「顔」をキーとして人物の特性を記憶する傾向があるという。街で顔見知りに出会って名前を思い出せないことはあっても、その逆はない。名前はあくまでも顔に紐付いた属性であって、重要なのは「顔の記憶」なのだ。

 人材管理ツールに社員の顔写真が並んでいれば、マネジメント層も直感的に社員を把握できるようになり、優秀な人材の配置・抜擢・評価など、顔ぶれを見ながら人事戦略を練ることが可能になる。例えば、あるプロジェクトに対して1人の社員を抜擢するとき、プロジェクトチームの顔ぶれを並べてチーム全体を俯瞰すれば、抜擢後の組織への影響をより現実的に想定できる。

 また、経営陣が現場の社員の顔と名前が一致していることは、社員にとっては「自分が認識されている」という自覚につながるため、コンプライアンス向上にもつながるメリットがある。つまり、『カオナビ』を利用した人材マネジメントは、戦略的な人材配置だけでなく、社員一人ひとりのモチベーション向上も実現すると言える。

“顔と名前の一致”による人材マネジメントの成功事例をCheck

お問い合わせ先
株式会社カオナビ TEL:03-5797-7183 E-mail:info@kaonavi.jp

  • 『カオナビ』開発のきっかけとは
  • 人材情報を“武器”として活用
  • 「顔」を並べて人材の配置・抜擢・評価
  • 『カオナビ』で成功した活用事例
  • 均一的なマネジメントは終焉を迎える
  • 「顔と名前の一致」が強い組織の要
kaonavi 「顔と名前の一致」で人材マネジメント成功! 詳しくはこちら