Windows 10 Mobile 搭載デバイスの使用感を日経BPヒット総合研究所の研究員がレポート!

時間と空間の概念を変革する!これまでのスマートフォンの先をいく Windows 10 Mobile 搭載デバイス

前編で Windows 10 Mobile 搭載デバイス「VAIO Phone Biz」を試した元・日経エンタテインメント! 編集長で日経BPヒット総合研究所 上席研究員の品田英雄。その機能に触れ、高い機動力と生産性の向上を実感したという。では、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスを導入することで、現場の働き方はどのように進化するのだろうか。自らの働き方と社会のトレンドを踏まえ、 Windows のスマートフォンによってもたらされる働き方改革について話を聞いた。

現場活用 後編 単なる効率化に留まらない働き方改革を後押しするWindows スマートフォン

Windows 10 Mobile 搭載デバイスはスマホの進化版 これまでの時間と空間の概念を変える

品田英雄

品田英雄
日経BPヒット総合研究所 上席研究員
日経エンタテインメント! 編集委員
元・日経エンタテインメント! 編集長

 1972年に田中角栄が公表した「日本列島改造論」。そこで提唱された内容の1つに、新幹線網の整備がある。目的は、都市に集中する人や金、モノを地方に向かわせること。新幹線に限らず、移動時間の短縮は、これまでにも産業の効率化に大きな貢献を果たしている。

 元・日経エンタテインメント! 編集長で、日経BPヒット総合研究所 上席研究員の品田英雄は、「そもそも、移動は基本的に時間のムダです。高度成長期には、とにかく移動時間を短くすることが重要だったのかもしれませんが、今はICTの発達で、いかに移動時間を有効に使うかが大事になっています」と語る。

 ICTの発達とは、より具体的に言えば、スマートフォンの普及と通信網の整備だ。講演会やテレビ出演など、現場仕事が多い品田のワークスタイルには、スマートフォンは欠かせない。「いつでもどこでもメールのチェックが可能で、画像や動画も見られる。番組の出演前にちょっとした調べ物ができるのも大きいですね」と品田。しかし、 Windows 10 Mobile を搭載した「VAIO Phone Biz」を使用して、少し考えが変わったという。

「上手く表現するのが難しいのですが、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスは、これまでのスマートフォンの先を行く、例えるなら、“時間と空間の概念を変える”ものだと思うんですよ」

 Windows 10 Mobile 搭載デバイスの特徴の1つが、多くの企業で導入済みの Microsoft 製ソフトウエアやサービスをそのまま利用できることだ。品田は、その中でも特に、スケジュールなどの情報や Microsoft Office 製品群で作成した文書ファイルを共有し、共同で編集・管理できる SharePoint に注目した。

「上司や同僚、部下と最新の情報が共有できるのは大きい。なにより、現場で得た情報をその場でアップデートできるでしょう。最も有益な情報は常に現場にありますからね」

働き方改革は単なる効率化ではない効率化したその先が重要になる

品田英雄

 品田は、単にすき間時間を活用して、いつでもどこでも仕事をするだけの時代ではないと考える。「今はICTでメールのやり取りやテレビ電話を使った会議など、いわゆるテレワークが当たり前にできる時代。そのトレンドに乗り切れない企業は、すでに後れを取っていると言ってもいい。これから大事になるのは、個人レベルでテレワークをするのではなく、チーム全体が情報共有しながらコミュニケーションができるテレワークを実現して、会社全体の仕事を効率化すること。 Windows 10 Mobile 搭載デバイスは、それを実現できるツールの1つですね」と品田。そして、「より重要なのは、仕事を効率化したその先です」と続けた。

 その先とは、効率化によって生まれた時間をどう使うか。品田が危惧するのは、マネジメント側の問題だ。「仕事を効率化して生まれた時間に、上司が新しい仕事を詰め込んだのでは意味がない。明治以降、日本では人を労働力としてしか見ていませんでした。いわゆる使い捨てです。しかし、人口が減り労働力の確保が難しくなる中、そのような考え方は通用しなくなるはず」と品田は語る。

 人口が減っても、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスなどを利用して効率化を図れば、生産性を上げることは可能だ。しかし、効率化により生まれた時間をどう使うかは個人次第。品田は「働き方改革とは、結局は自分がどう生きたいかを考えることにつきる。そのためには、これからの会社は、社員を替えがきく労働力として捉えるのではなく、個人を尊重した多様性のある働き方を認め、会社で働き続けてもらう必要がある」と言う。それは、今問題になっている介護離職や子育て中の仕事の難しさ解消にもつながるだろう。

品田の注目ポイント 生産性の向上に貢献するWindows 10 Mobile 搭載デバイス

Windows のスマートフォンは、会社が Office 365 サブスクリプションをサポートしていれば、 Office アプリのフル機能が使えるようになり、 SharePoint や Exchange といった会社が有するサービスやシステムとも連携できる。社内で利用しているメールやカレンダーなどに Windows のスマートフォンからもアクセス・参照できるというのは非常に助かります。 Skype for Business で、社内のメンバーとミニ会議もできますし、生産性向上への貢献は非常に高いツールだと思います。

Microsoft 製のソフトウエアやサービスの活用で「生産性を向上」

テレワークがより普及することでさらに人に会う機会が増えるはず

品田氏とVAIO phone Biz

大きな画面のモニターに接続してパソコンのように使えることが特徴の Continuum 。出張の多い品田は、「ホテルのテレビが活用できますし、出張先でじっくり作業をしたいときは便利!」と感心しきり

「スマートフォンの普及によって、これまでよりもすき間時間に業務がしやすくなりました。しかし、すき間時間の活用はテレワークの一部分でしかありません。今後は、在宅勤務などもより積極的に視野に入れていく必要があるでしょう」

 現に品田は、すき間時間に必ずしも仕事をしているわけではない。新幹線の移動では、あえて仕事スイッチを切り、リラックスすることもあるという。「その代わり、早朝に自宅や出張先で仕事をすることはあります。 Windows 10 Mobile を搭載した『VAIO Phone Biz』は、ディスプレイやキーボード、マウスを接続すると、デスクトップパソコンのように使うことができる。これは本当に便利ですね」。

 これまでは、移動中や出張先で仕事が発生する可能性に備えて、常にノートパソコンを持ち歩いていたという品田。しかし、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスならば、その必要はなくなる。

「なにより Windows 10 Mobile 搭載デバイスを持っていれば、文書作成やメールなどの仕事をこなせるだけでなく、チームのメンバーともコミュニケーションが取れる。これさえあれば、どうにかなるという安心感があるので、フットワークも軽くなります」と語る。

 一般的に、テレワーク=1人で好きな場所でいつでも仕事ができると思いがちだが、品田はICTの普及によるテレワークが実現すれば、現場で人と会う機会はこれまでより増えると考える。「 Windows 10 Mobile 搭載デバイスのように、文書の作成だけでなく情報の共有までできるようになれば、ネットワークの拡大によって新しい出会いが促進される。そうした新しい結びつきによって、新しい価値が生まれるはずです」と締めくくった。

品田が使用した Windows 10 Mobile 搭載デバイス 「VAIO Phone Biz」

VAIOらしいアルミ削り出しの上質なボディに、最新OSである Windows 10 Mobile を搭載した「VAIO Phone Biz」。高性能オクタコアCPUや5.5型フルHD液晶(解像度1920×1080)など、 Windows Phone としてはワンランク上のスペックを備える