Windows 10 Mobile 搭載デバイスの使用感を日経BPヒット総合研究所の研究員がレポート!

もはや女性のためだけではなくなった働き方改革。企業が考えるべきは、時間と場所の制約から社員を解放するにふさわしいデバイス選び

「 Windows 10 Mobile 搭載デバイスは、女性が多様な価値観やライフスタイルの中でキャリアを築く助けになる」。これは、元・日経ウーマン編集長で、日経BPヒット総合研究所長・執行役員の麓幸子が、前編で Windows 10 Mobile 搭載デバイスの有力機種「MADOSMA Q601」を試した感想だ。女性の活躍が社会の成長に欠かせないことは間違いない。一方で、管理職に占める女性の割合は12.5%と高いとは言い難い。日本の社会、そして企業が、本当に女性の力を活用するためには何が必要なのか、また、そのために有効なICTの活用方法とは。女性でありキャリアを重ねた麓の独自の視点で分析してもらった。

キャリア女性活用 後編 女性の職場復帰時のハードルをさげてくれる Windows 10 Mobile 搭載デバイス

国も企業もやっと気がついた眠れる資源である女性の力の活用

麓 幸子

麓 幸子
日経BPヒット総合研究所長・執行役員
元・日経ウーマン編集長

 日本経済の転換点を1997年と指摘する研究は多い。当時の経済成長率は-0.7%、バブル経済崩壊の後遺症で、山一證券や北海道拓殖銀行が破綻した。貸し渋りという言葉が聞かれ始めたのもこの頃だ。元・日経ウーマン編集長で、日経BPヒット総合研究所長・日経BP社執行役員の麓幸子は、まさにこの年が、女性にとっても、1つの転換点になったと考える。

「それまでは、銀行や大企業は潰れないという幻想がありました。しかし、山一證券や北海道拓殖銀行が破綻したことで、女性は気がついたのです。夫が大企業に勤めていても、安心できないと。ここから、女性の社会進出が加速しました」

 実際、1997年は共働き世帯が専業主婦世帯を逆転した年で、以降、その差は開き続けている。しかし、なぜ共働き世帯が増えて20年が経つのに、女性の力が上手く生かせないのだろうか。麓はその原因を「国も企業も、本気で女性を活用するモデルを探そうとしなかったから」と戒める。「日本の社会は少子高齢化が進み、働き手が減っています。すでに、外国人労働者の受け入れも議論に上がっている。そのような状況になって、やっと我が国の“眠れる資源”と言われる女性の力に気がついたのでしょう」。

 現在、多くの日本企業では50代以上の男性が決定権を握っている。麓はそこに、「女性という異質な目線が入ることで、イノベーションが生まれるはず」と語る。単なる労働力ではなく、新しい変革、価値創造のために、多様な力を生かす。その試金石が、女性の力の活用なのだという。

「女性の力を活用するためには、時間と場所の制約からの解放が不可欠。最も分かりやすい例では、多くの企業が在宅勤務やフレックス勤務を認めることでしょう。仕事は会社でやるものといった固定概念から脱却すれば、仕事のやりやすさや社員のモチベーションが高まる。結果的には、企業へのロイヤルティも向上して、優秀な人材が集まってくるはずです」

Skype for Business を活用することで産休・育休からの職場復帰がスムーズに

麓 幸子

日経BP社の執行役員でもある麓。「私は管理職なので、私のジャッジメントが遅れると部下の生産性も低下します。 Windows 10 Mobile 搭載デバイスがあれば、いつでもどこでも会社のオフィスのように働ける。おのずと判断が素早くできるようになりますね」

 すでに、在宅勤務やフレックス勤務がスムーズに行える環境は整いつつある。 Windows 10 Mobile 搭載デバイスを試した麓は、「使い慣れた Office アプリや社内のメール、カレンダーなどを自宅や外出先でも使えるのは便利。 SharePoint を利用すれば、メンバーとの情報共有も可能です。上手く活用すれば、いつでもどこでも、会社と同じ環境で仕事ができる」といった感想を持った。

 また、仕事内容やスケジュールなどの情報共有がなされることで、すき間時間に行った業務が上司に伝わるのもメリットの1つだという。「多くの日本企業は仕事の進め方が属人的で、業務内容が見える化される仕組みが整えられていません。だから、遅くまで会社に残って仕事をするなど、目に見える行為をしていれば、とりあえず頑張っていると捉えられる風潮があります」。

 しかし、子育て中の女性は残業するのが難しい。そこで、すき間時間を上手く使いながら仕事をこなすのだが、働く姿が上司に見えないため、評価が下がる女性は珍しくないという。「 Windows 10 Mobile 搭載デバイスを活用すれば、管理職が部下の業務内容や成果を把握できます。成果を正しく評価できれば、女性だから、残業しないから使えないという古い常識を覆せるはず。女性の力を正しく評価すれば、男性と同じように、後継人材として期待し、育成機会を与えて鍛えることができるようになるはず。それが、女性キャリアを大きく伸ばす重要な条件の1つです」。

 もう1つ、麓が Windows 10 Mobile 搭載デバイスで注目した機能が Skype for Business だ。その活用シーンとして、産休・育休を例に挙げた。「私は産休と育休で1年ほど会社を休みましたが、復帰するときには、正直、高いハードルを感じました。今は、私が休みを取った頃よりも、仕組みや制度が変化するスピードがさらに速くなっています。置いていかれるという感覚は、より強いでしょう。しかし、 Skype for Business を利用して、月に1度でも、自宅からミーティングや会議に参加できれば、会社での精神的な居場所を確保できる。会社も“あなたの復帰を待っている” という姿勢を示すことができます。それは、スムーズな職場復帰にもつながります」。

 これらのテレワークを実現するためには、高いセキュリティが欠かせない。日経BP社の執行役員でもある麓は、個人だけではなく経営目線でもその重要性を認識している。「情報漏えいに対して、セキュアな環境を担保することはとても重要。そういった意味では、遠隔操作でロックをかけたり、デバイス内の情報を削除したりできる、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスの高いセキュリティは評価が高いですね」。

麓の注目ポイント 多様なセキュリティ対策が可能な Windows スマートフォン

Windows 10 Mobile 搭載デバイスは、社内ネットワークへの通信を暗号化して保護するVPN機能を搭載。また、個人のSNSへの投稿や個人のストレージに資料を入れるといった動作に、システム管理者が細かく制限をかけられる。万が一の紛失、盗難の際には、管理用のWebページからデバイスの位置を検索できるほか、遠隔操作でロックをかけたり、デバイス内の情報を削除したりといったことも可能。多層的な対策が用意された万全のセキュリティが用意されている。

※管理者による一括管理・遠隔操作については Microsoft Intune をはじめとするMDM(モバイル デバイス管理)サービスの購入が必要となる場合があります。

利便性と安心を兼ね備えた「セキュリティ」

家電が家事から女性を解放したようにWindows 10 Mobile 搭載デバイスが働き方を変える

麓 幸子

 麓は、「女性は、家にいて、家事や子育てをするものといった固定観念がいまだに根強くあります。だから、女性には、働く時間に制約が生まれたのです。しかし、今や時間制約があるのは女性だけではありません。共働き世代は男性も育児や家事の参画が求められる。中高年世代は、介護という問題もある。結局、女性が働きやすい環境=誰もが働きやすい環境なのです」と語る。

「誰もが働きやすい環境の実現」は、企業における人材の多様性獲得と社員一人ひとりの活躍へとつながる。そして、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスに代表されるツールは、まさに、多様化した人材の知見活用や社員の活躍を後押しし、仕事の価値を高める武器となる。

 麓は最後に、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスをこのように例えた。

「高度成長期、電気洗濯機や電気炊飯機、電気冷蔵庫などの家電製品の普及は、女性を家事労働の負担から解放しました。それは、女性の社会進出につながりました。現代に置き換えると、 Windows 10 Mobile 搭載デバイスのようなツールが、時間や空間の制約・制限から女性を、そしてすべての働く人を解放し、働き方改革へとつながっていくのでしょう」

麓が使用した Windows 10 Mobile 搭載デバイス 「MADOSMA Q601」

Windows 10 Mobile 搭載デバイスとしては最大サイズとなる、6型フルHD(解像度 1920×1080)の大画面ディスプレイを搭載した「MADOSMA Q601」。スマートフォンとしての携帯性とタブレットのような高い視認性を併せ持つ、いわゆる“ファブレット”としての活用が期待できる1台だ。