デジタルトランスフォーメーション デジタルの力で未来を変える

Microsoft Report 日本企業の「デジタル トランスフォーメーション」を支援するマイクロソフト その具体的な取り組みと、重視している4つの領域とは

右脳からアイデアを引き出し、
最新のテクノロジーで具現化

デジタルトランフォーメーションを実現し、新しいビジネスモデルを生み出すには、社員のアイデアを具現化する仕組みづくりも必要だ。そのために、アイデアを引き出すプロセスを導入し、テクノロジーを活用して具現化する支援を行うのが、日本マイクロソフトのデジタル アドバイザリー サービスである。

「デジタル アドバイザリー サービスは、ドリーム(Dream: 夢を描いて)、デザイン(Design: 設計して)、デリバー(Deliver: 具現化する)、DDDというメソッドに基づいて、サービスを提供しています」と説明するのは、同サービスの提供においてチーフ デジタル アドバイザーを務めている田澤 孝之氏。自分自身の役割を、顧客のドリームを具現化するために何が必要なのかを設計するデザイナーなのだと表現する。「家を建てるとき、お客様は夢を描き、デザイナー(建築家や設計者)が設計し、大工さんなどの施工者が形にします。お客様自身が直接、設計したり、施工したりすることももちろん可能ですが、専門的な知識と技術が必要です。ITで例えるなら、最新テクノロジーで何を実現できるのか、みなさまに調査していただくのは大変です。私の仕事は、お客様により多くのアイデアを描いていただき、ビジネスを理解して、120ヶ国750件以上の実績で得た知見と最新のテクノロジーを活用して具現化することです」。

商品をより優れたものにしたり、誰も経験したことのないようなサービスを生み出したりするためには、業務の最適化だけでなく、社員のアイデアを引き出す環境作りが重要だと田澤氏。固定概念(フィックスト・マインドセット)からは表に出なかったアイデアも、デザイン思考などのアプローチを導入することで、社員の中から引き出すことが可能になるという。そして優れたアイデアは、すぐに具現化する必要があるとも語る。

「新しいアイデアは、パイロットを作って、すぐにテストすることをご提案しています。デザイン思考では、成果にあわせて改善や廃止を検討していく工程が重要です。以前は何年もかかっていたシステムも、クラウドの世界では驚くほど短時間で実現できる時代になりました。小さくはじめて、テストを行いながら、必要に応じて規模を変更できるため、フェイルファーストの概念にも適しています」。

アイデアを引き出し、
形にするための設計とツールを提案

このようなクラウドを活用した新しいプロセスは、変化のスピードが加速する現代のビジネスには理想的な環境だと言える。そしてどの組織にもあてはめることができるからこそ、アイデア次第で成果に差が出ると田澤氏は解説する。

「最先端の研究開発者だけが、ユニコーン企業(評価額の高い非上場のベンチャー)になっているわけではありません。ユニコーン企業の多くは、斬新なアイデアを既存のテクノロジーだけで素早く実現しています。小売業よりも収益を上げると言われるクラウドサービスも、IT部門をコストセンターからプロフィットセンターに変えるというアイデアが新しいビジネスを実現しました」。

自動車業界、製造業、あるいは小売業においても、グローバル化と再編が進んだことにより、先が見えづらい時代であるのも事実である。だからこそ、生き残った企業は、未来を描き続け、最新のテクノロジーと組み合わせた新しいビジネスモデルを模索している。

「マイクロソフトは、多様なソフトウェアとソリューション、クラウドサービス、ハードウェア、そして最先端のテクノロジーを提供しています。しかし、明日のビジネスを考えるみなさまが、AIやコグニティブサービスで何ができるのか調査したり、学習したりする必要はありません。みなさまには、誰もが待ちかねていた、あるいは誰もが思いつかなかったようなアイデアを引き出していただければ、デジタル アドバイザリー サービスが必要な知見とテクノロジーをご提供します」(田澤氏)。

田澤氏が専門としている分野は、アイデアを引き出すプロセスづくりとヒューマン・センタード・デザイン(人を中心とした設計)。現業のプロフェッショナルである顧客にロジカルシンキングを提供するのではなく、右脳からアイデアを引き出して形にするライフサイクルを確立してほしいと考えていると言う。

「大量消費に基づくビジネスモデルは限界が見え、変化のスピードが加速化したことで、消費者が疲れてきているのも事実です。コミュニケーションも、多数から、一人ひとりを大切にした接客に変化しています。AIやIoTなどは、デジタルでアナログを再現しようとする、現代の潮流を代表するテクノロジーです。これらのテクノロジーをどう活用するかは、人のアイデアにかかっているのです」(田澤氏)。

現代のデジタルトランスフォーメーションの潮流は、ビッグデータが着目されたころにはじまったと田澤は解説する。人はスマートフォンなどのデバイスを通してよりコネクテッドになり、今後はもっと多様なモノがつながる「コネクテッド シングス」の時代が、到来すると語る。マイクロソフトでは、新しいビジネスにチャレンジする日本企業のために、アイディエーションの方法論とヒューマン・センタード・デザインに関するワークショップも実施。田澤氏の所属するデジタル アドバイザリー サービスが、実績とノウハウに基づくプログラムを提供しているので、ぜひ参加して欲しいと言う。