:【Report】Digital Marketing Conference BigData Conference 2016 Spring

オープンソースで実現するリアルタイムビッグデータ

ビッグデータ活用は企業にとって当たり前になったが、現在ではその活用にリアルタイムなアプローチが求められるようになった。それによって何が実現できるのかを明らかにした、セッションの内容をお伝えする。

レッドハット テクニカル・セールス本部 エンタープライズ・ソリューションアーキテクト部 部長 三木雄平氏

レッドハット
テクニカル・セールス本部
エンタープライズ・ソリューション
アーキテクト部
部長
三木雄平氏

 スピーカーを務めたレッドハットの三木雄平氏は、まずリアルタイムなビッグデータ処理について「直近のログやユーザーのトランザクションデータなどを活用して、リアルタイムなアクションを起こすもの」と説明。続いて、ビッグデータの活用が欠かせないIoTのサービスが4つのセグメントに分類できることを解説した。

 1つ目のセグメントは、センサーなどを利用して、製品の状態や稼働状況など、モノからのデータを取得し、分析・解析を行う「モニタリング」。2つ目は、集めてきたデータが、ある条件に達したら通知などのアクションを行う「制御」。3つ目は「例えばスマート農業で、畑からのデータに天気予報などの外部データを融合し適切なアクションを起こす」など、「モニタリング」と「制御」を組み合わせて機能向上を図る「最適化」。4つ目は、以上3つの機能を組み合わせてモノが自己制御を行う「自律性」だという。

 より高度で、今後さらに活用が広がると予想される「最適化」「自律性」の領域に属するIoTサービスには、リアルタイムビッグデータ分析が必要なため、その実現には「現在ビッグデータの処理で一般的なバッチ処理を行う基盤に加え、リアルタイム処理基盤が不可欠」だと三木氏。そして、このような環境を構築するための「大量のデータをインメモリで保持し、ルールエンジンを使った複合イベント処理を実施」するリアルタイムビッグデータソリューションの活用を提案する。

NTTデータ ビジネスソリューション事業本部 ビッグデータビジネス推進室 マネージャ 奈須善幸氏

NTTデータ
ビジネスソリューション事業本部
ビッグデータビジネス推進室
マネージャ
奈須善幸氏

マーケティング課題の解決にも

 このソリューションについて「状況に合わせてスケールアウトできること」や「イベントの出し方を柔軟に設定できること」「使われる製品はすべてオープンソースで実績ある技術が反映されていること」などの特徴を三木氏は強調。さらに導入による「IoT サービス」をはじめ「リアルタイムマーケティング」や「ロケーションベースサービス」などの実現例を紹介した。

 セッション終盤、このソリューションによって構築したプラットフォームを使ったビッグデータ分析活用サービスを提供しているNTTデータの奈須善幸氏が登壇。プラットフォームの全体像やポイント、サービスの特徴などが説明された。

 その後、再び三木氏が壇上に上がり、リアルタイムビッグデータソリューションを実現するための2製品──高パフォーマンスのデータ・分散実行基盤である「Red Hat JBoss Data Grid」と利用者を選ばないルール解析エンジン「Red Hat JBoss BRMS」を紹介。最後に「リアルタイムビッグデータが、数多くのビジネス課題を解決するのに有効な手段であること」を力説し、話を結んだ。

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