:D3 WEEK 2016 REPORT

そのCMS選定は間違っている!?CMSに求められる役割、選定基準とは?

デジタルマーケティングのハブとしての役割が認識されるにつれ、その選定がマーケター主導で行われることが多くなったCMS。このシステムを選定する際の注意点について、これまで複数のベンダーでCMSに関する提案を行ってきた登壇者がレクチャーした。

SDLジャパン株式会社 Webコンテンツ管理ソリューション ビジネスソリューションコンサルタント 高嶋優氏

SDLジャパン株式会社
Webコンテンツ管理ソリューション
ビジネスソリューションコンサルタント
高嶋優氏

かつてとは異なるCMSの役割

 7月29日のセッションに登壇したSDLジャパンの高嶋優氏は、初めに自社について、「翻訳ソリューションやコンテンツ管理システム(CMS)「SDL Web(旧SDL Tridion)」で知られる英国企業『SDL』の日本法人であること」を紹介。そして、話は本題であるCMSへと移った。

「現在、デジタルマーケティングにおいて、『A/Bテスト』や『ターゲティング』『マーケティングオートメーション』など、手段の部分にばかり注目が集まっているが、この手段を使って集めたお客さまがメインでアクセスするのがコンテンツ」だと高嶋氏。それ故、評価機関のレポートなどでも「コンテンツを管理するCMSは、デジタルマーケティングの中心にあり、テクノロジーや手段をつなぐハブに位置付けられている。そのため、かつてのような『配信管理』『権限管理』だけでなく『マルチデバイス』『グローバル化』への対応や、『ブランド一貫性』『パーソナライズ』の実現など、かつてよりCMSに求められる役割は増えている」と述べた。そのうえで、「『SDL Web』は、これらの期待に応え、デジタルマーケティングのハブになるCMS」であることを強調した。

戦略に対する実行力で選定を

 セッション後半には、CMSの入れ替えや新規導入時に注意したいシステム選定のポイントに言及。

 注意点の1つめが、機能を箇条書きにして、ベンダーにその有無を○×で答えさせる担当者がよくいるが、「機能の有無でなく、実現したいことをベースに質問することが重要である」ということ。なぜなら、ベンダーは可能な限り解釈を広げて、すべてに○を付けようとするので「導入後に意図したことができないことがある」ためだ。

 2つめが、「デモを依頼するなら実現したいビジネスシーンに合わせて依頼をする」ということ。これは、「とりあえずデモをお願いします」と依頼されたベンダーは、最も見栄えのいいストーリーでデモを用意するため、「実務にそぐわないシステムを、イメージ先行で選んでしまう危険性がある」からだ。

 3つめは、初期費用が安くても、実現したい内容によっては、運用コストがかさむことがあるため、「初期費用だけでなく運用コストもきちんと考えて選定する」ことだ。

 ここで高嶋氏は、グローバル展開するある自動車メーカーが、CMSを「SDL Web」にリプレースして、コストを削減した事例を紹介。特に、このCMSの強みである高度なグローバル化機能により、それまで手動で行っていた多言語対応作業を大幅に効率化。ここで削減されたコストを、新施策や新たなデジタルマーケティング技術の採用に充当したという。

 そして4つめの注意点である「評価レポートとSuite製品というコンセプトを鵜呑みにしない」ということが説明された。

「デジタルマーケティングの世界は、いまだ最適解がないのが現実です。そのような状況で、ツールやシステムを選ぶ際には、自社の戦略に対する実行力があるかどうかを主軸に置いて考えるのがいい。その際には弊社の製品で、お手伝いができたら幸いです」と、高嶋氏は語りセッションを締めくくった。

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