イベントレポート 箱根駅伝連覇! 青山学院大学・原晋監督 偉業達成への礎づくり 争いを恐れず、常に本質と向き合う 5月23日、朝。東京・南青山にあるLEXUSのブランド体験スペース「INTERSECT BY LEXUS」にて、箱根駅伝連覇を成し遂げた青山学院大学陸上競技部の原晋監督によるトークイベントが開催された。
第一線で活躍する若きビジネスリーダーに向けて語られた、組織を育てるための秘訣をレポートする。

本イベントは、日本発、世界に挑戦するラグジュアリーブランドのレクサスに、世界に挑戦する方々をサポートする活動の一環としてご賛同いただいたことで、開催に至った。

 まず、「話すことと提案することは大事」と原監督。職場を活性化させる大原則だ。原監督によれば、職場の問題点に気づきやすいのは若手社員だという。しかし今の若手は突破力がなく、頭ごなしに否定されれば、二度と発言しなくなる。発言に対しての適切なジャッジが、「リーダーとしての資質」だと、原監督は語る。

具体的に叱る

 叱り方にも秘訣がある。「失敗には、具体的に何がいけなかったのかを伝えます」としながら、その伝え方が重要だと原監督。「『いつも結果を出すけど、練習はいい加減だな』と、『練習はいい加減だけど、いつも結果を出すよな』なら、後者が良い。最後に悪い点を伝えると、叱られた印象が強く残るので、最後に良い所を伝えて、未来志向で終わるようにするのです」

 会議などの意見を交わす場では、「本質を伝えること」が重要だとも語る。オブラートに包んでいては、本質が伝わりにくい。「本質的な部分で語り合えば、言い争いになるかもしれません。しかしそれも、組織を変えるためには必要です」

 若手の「『頷きクン』にも注意すべき」と原監督は指摘する。最近の若者は、相手の顔色や空気を窺う者が多い。彼らは「はい、はい」と頷いていても、理解できていない場合があるため、時には鋭い質問を浴びせ、「頷いているだけではダメ」だと分かってもらうことが有効だ。

はら・すすむ 1967年広島県生まれ。89年に中国電力入社。陸上競技部に5年間在籍後、引退。以降、省エネ空調機械をトップの成績で売り上げるなどして活躍した。2004年から現職。
原監督流 指導者のための 「伝える・伝わる」秘訣 1 「話すこと」「提案すること」を 推奨する 自由な会話なくして組織の発展なし。職場の問題点を最も感じ取りやすいのは若手。彼らの発言を頭ごなしに否定せず、適切なジャッジを下す 2 改善点を先に伝え、 未来志向の言葉で締める チャレンジした結果の失敗は、失敗ではない。改善点を具体的に伝え、良かった点など未来志向の言葉で締めくくる 3 物事の「本質」を伝える 物事の本質から離れた議論は、組織の改革につながらない。衝突を恐れてオブラートに包まず、「本質」が伝わるような発言を。時には言い争いも必要 4 頷きを安易に信用せず、 理解できているかを確認 相手の顔色や周りの空気を窺いながら、「はい、はい」と頷いてばかりの「頷きクン」に注意。時に鋭い質問を浴びせて理解を確認する
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