日経ビジネスonline
企業にイノベーションを起こすワークスタイル変革の方法論

計500枚以上のインスピレーションカードの中から気になる1枚を選ぶ。これが、課題の顕在化や目指すビジョンを探る手がかりとなる

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デジタルワークショップを体験!八塩さんが選んだカードとは?

松本では、八塩さんにも実際に体験していただきましょう。まずディスプレイに並んだカードの中から好きなものを選んでください。

八塩これがインスピレーションカードですね。全部で何枚あるんですか?

松本500枚以上をテーマごとに150枚程度に分けて表示しています。その中から、参加者が10人であれば1人2枚ずつといったように、全員に同じ枚数を選んでいただいています。そうすることで参加者全員が発言でき、思いや課題を漏らさず吸い上げられるようにしているのです。今日は何枚でも結構ですので、気になるカードがあればタッチしてみてください。

八塩「人脈マップ」っていうのが気になりますね。まずはこれをタッチ!

松本すると、カードが拡大され、このあとワークショップを行うための別画面にカードが飛んでいきます。

八塩選んだものを自動で集約してくれるんですね。じゃあ、遠慮なくどんどんタッチしていきます。私はマーケティングやキャリアデザインをテーマに大学で教えているんですが、授業にも使えそうなアイディアが結構ありますね。

松本営業・オフィス編を主体としたカードを見ていただいていますが、ボードを切り替えれば、現場・IoT版に。こちらでも約150枚分のアイディアが提示されています。

八塩家事配分や子育てに有用なカードもあるんですね。どれも便利そうなので、欲張ってたくさん選んでしまいました(笑)。

Photo

選んだカードを、ビジョンスケッチ上で「Office」「Mobile」「Home」の3つにグルーピング。「なぜそれを選んだのか」「その背景にはどんな課題が潜んでいるのか」「このアイディアはどの場面で使えそうか」などをファシリテーターとの対話から深掘りし、今の働き方や課題を見える化していく

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選んだカードから見えてくる、今の働き方の課題

松本じゃあ、選んだカードを整理してみましょうか。ビジョンスケッチの上で、それぞれを「Office」「Mobile」「Home」のグループに振り分けていきます。まず1枚目の「人脈マップ」は、どんなイメージで選ばれましたか?

八塩例えば大学内で、A先生とB先生がつながっているのが分かれば、A先生に直接言えないこともB先生になら相談できる、という使い方を想定しました。

松本そういう問題に直面したとき、今はどうしていますか?

八塩なんとなく雰囲気であの二人は近そうだなと想像したり、仲のいい先生に様子を聞いて探ってみたりしていますね。

松本人脈って何のために必要なんでしょう?

八塩一つは、物事を円滑に進めるため。新しいことをやろうと思ったら味方が必要で、人脈はその近道になります。

松本つまり、何かプロジェクトを立ち上げる際に、それを実現できる人材を集約したいと。実は多くの企業でも同じ課題を持っています。何をするにも部署やチームで動くのが日本の働き方で、いったんその輪から離れてしまうと、つながりも分断化されてしまう。それを補うために、ではナレッジを共有化する仕組みをつくろうとか、組織図に頼らない人脈の見える化を考えてみよう、といった議論がここから生まれてくるわけです。

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「デジタルワークショップ」は従業員満足にもつながる空間

八塩こうして1枚1枚選んだカードを深掘りしながら振り分けていくと、「Office」「Mobile」「Home」にほぼ均等に収まりました。

松本分けることで今の働き方が見えてくるんです。企業の場合は「Office」が圧倒的に多くなるんですが、今回はとても八塩さんらしい結果になりましたね。

八塩大学とアナウンサーと子育て。そのバランスが出ているんだと思います。

松本実際のワークショップでは、振り分けたカードを時系列に並べ、将来のありたい姿に向けたワークスタイル変革のストーリーを作っていきます。そしてこの一連のビジョンスケッチにタイトルを付けてプリントしたものをお持ち帰りいただき、ワークスタイル変革の指針としていただく。そうやってまずは課題と未来を見える化し、共有していただくことが「デジタルワークショップ」のゴールとなります。

八塩とても勉強になりました。自分自身の働き方を俯瞰(ふかん)するいい機会になったし、キャリアデザインの授業に使えそうなアプローチにも感銘を受けました。こういう場を持つことで、社員一人ひとりが自分の人生や働き方を考えるきっかけになる。何より、ふだん考えていても言えないことをしっかり聞き出してもらえるから、参加される方もすっきりするのでは(笑)。ワークスタイル変革はもちろん、従業員満足にもつながる空間だと感じました。次はぜひ学生を連れてきたいですね。

松本ワークショップは無料なので、ぜひ学生さんも一緒にいらしてください。

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