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経営課題解決に向けた次世代ITインフラ構築へ

2020年1月14日の Windows Server 2008/R2 の延長サポート終了まで、すでに2年を切った現在、プラットフォーム移行への準備が遅れていると答える企業も少なくない。しかし、これを新たなビジネスチャンスとして捉える世界観をもって移行を進めるか否かが、今後の企業の明暗を大きく分ける。NEC において法人向けハード/ソフトウエアやサービスをベースとして強固な統合型プラットフォームの構築を担うシステムプラットフォームビジネスユニットを統括する、執行役員常務 福田 公彦氏に、移行における経営者の心構えや具体的な留意点について話を伺った。

すべての企業に早急な移行対応が望まれる理由

―Windows Server 2008/R2 の延長サポート終了まで、あと2年を切りましたが、対応の遅れも見られます。
福田:PC の移行はようやく活性化してきましたが、サーバーの移行検討はいまだに遅れ気味だ、という企業も多いようです。前回の Windows XPと Windows Server 2003 のサポート終了時の経験から見ても、これは決して安堵できない状況です。前回は、Windows XPのサポート終了から1年以上の猶予期間を挟んで、Windows Server 2003のサポートが終了しました。それでも、サーバーのリプレイスがサポート終了直前ぎりぎりになり、結局システム移行が間に合わない、というケースも少なくなかったのです。
今回は、Windows 7 と Windows Server 2008 が2020年1月14日に“同時に”延長サポート終了を迎えます。経営者はこのことを踏まえて、PCとともに、極力早期にサーバーの移行計画を検討していただく必要があると思います。ただし、“早期の対応を”と申し上げた理由は、それだけではありません。今回はサーバーはもちろん、PC の移行だけでも考慮すべき点が多いのです。

Windows Server 2003 延長サポート終了時は、Windows XP サポート終了から1年以上の猶予があった。しかし今回は2つの OS が同時に延長サポート終了を迎える。

移行の盲点は大規模な更新プログラム配信への対応

―移行検討においてはどんな点を考慮すべきでしょうか?
福田:先ず PC からご説明します。Windows 7 から Windows 10 へのリプレイスは、PC を入れ替えればそれで終わり、というものではありません。皆さんもご存知のように、Windows 10 からは半期ごとに大規模な機能更新プログラムが配信されるようになりました。ここでは、運用面の配慮が不可欠です。つまり、新たな配信プログラムによって動作に影響を受けるデバイスやアプリケーションは何であるのかを考慮する必要があります。さらに、更新プログラムの配信容量が大きいので、企業全体のネットワークへの負荷も問題となってくるわけです。ある日数千台の PC で一斉に更新が始まったらどうなりますか? おそらく業務に多大に影響が出るでしょう。
―具体的な対応策としては、どんなものがあるでしょう?
福田:機能更新プログラムの配信には、Microsoft の更新プログラム配信を、企業内ネットワークで集中管理できるWindows Serverの標準機能 WSUS( Windows Server Update Services )が有効です。ただし、ここではアプリケーションに影響を及ぼす可能性のある更新プログラムの吟味、さらに配信に伴うネットワークへの負荷を考慮して、部門や拠点ごとに分割配信を図るなどのノウハウも必要になります。もしこういったノウハウをお持ちでない場合、多くの実績とノウハウをもつ NEC に、気軽にご相談いただければと思います。

将来を見据えた移行プラットフォームの賢い選択とは

―サーバー OS の移行に関する留意点を教えてください。
福田:まず、Windows Server 2008 から Windows Server 2016 に移行する際のプラットフォームですが、大きくはサーバーを自社で保有するオンプレミスか、サービスとして活用するクラウドかという選択肢があります。さらにオンプレミスの際にも、サーバーの物理環境を選ぶのか、物理サーバーをさらに論理的なサーバーに分割して利用する仮想化環境を選ぶのか、というオプションがあります。ここでは、企業の業務システムの規模や、事業の成長性などから、各々のリソース配分を考慮した選択をすべきでしょう。
一方、クラウドにも OS やミドルウエアの各種設定や保守などの操作を、ユーザー側が直接行うもの( IaaS:Infrastructure as a Service )と、アプリケーション展開後の運用管理も含めたサービスを享受するもの( PaaS:Platform as a Service )があります。ここでも、ビジネス戦略に則して使い分けが必要でしょう。NECでは、このようなIaaSやPaaSなどを含めた最適なクラウド利用を『 NEC Cloud Solutions』の提供を通してご支援しています。
―「どんな場合でも、クラウドはコスト削減が図れる」という認識があるようですが。
福田:「クラウドにすれば必ずコストが下がる」というのは大きな誤解です。例えば、ビジネスの成長に則して柔軟なリソース活用を図りたい、あるいは、繁忙期だけリソースを強化したいという場合には、確かにクラウド活用が賢明でしょう。一方、それほど柔軟性が求められないシステムをクラウド化した場合には、継続的な運用を図る中で、逆にコスト高になってしまうケースもあるのです。その辺りをご理解いただいた上で、オンプレミスとクラウドの最適な組み合わせによる、“ITインフラのハイブリッド化”を図ることが、得策だと思います。
オンプレミスやハイブリッド環境でサーバーを運用する場合には、信頼できるハードウエアを選択することが必須です。2017年も含め、PCサーバー国内出荷台数22年連続シェアNo.1(※)を誇る NEC では、その実績に裏打ちされた製品として『 PCサーバー Express5800シリーズ』を自信を持ってお薦めします。

※1996~2017暦年国内x86サーバー(出荷台数)
出典:IDC Japan, Japan Quarterly Server Tracker CY17Q4,(share by Company)
IDCではベンダー出荷実績の差が1%未満の場合、タイ(同位)として扱う。

サイバー攻撃に対抗する多層的なセキュリティ対策を

―サイバーセキュリティにも、気を配る必要がありますね。
福田:もちろんです。サイバー攻撃は益々巧妙化・悪質化しており、2017年に国内で報道された情報漏えい件数を NEC が集計した結果、その数は320万件以上にも及んでいました。サイバー攻撃を受けてシステムが破壊されたり、情報漏えいが生じた場合には金銭的損失はもとより、ブランドロイヤリティや信頼など、長年にわたって企業が築いてきた大切な財産を一気に失ってしまう事態を招きかねません。特に2020年の東京五輪開催中は、サイバー攻撃の急増が予想されます。その意味からも、サポート切れの OS を使い続けることは危険過ぎることがお分かりいただけるでしょう。
―具体的には、どんな対応が必要ですか?
福田:最新のWindows Server 2016 では、セキュリティ対策が大幅に強化されています。しかし、それでこと足りるわけではありません。ファイアウォールなどの「入口対策」、ファイル暗号化やウイルス対策ソフトなどの「内部対策」、さらに通信監視や URL フィルタリングなどの「出口対策」を組み合わせた、多層的な防御が必須になってきます。また、NEC は未知のマルウェアにも対応すべく、AI によってシステムの不審な挙動を察知することで、従来対応ができなかった未知のマルウエアにも対応できるセキュリティソリューション『 ActSecure セキュリティ異常検知サービス』を提供しています。

独自の AI 機械学習により、現状とモデル化した平常状態を比較、異常があれば検知する。従来は対策が難しかった未知の攻撃の検知率を向上できる。(クリックで拡大)

移行を企業革新の好機として捉える姿勢を

―セキュリティ強化のほか、経営マターとして考えるべきことは?
福田:実は、今回の PC とサーバー両面にわたる全面的なプラットフォームの移行は、企業のビジネスのあり方を変える絶好機でもあるのです。明確な経営判断の下で、戦略的かつ先進的なシステム移行を図ることができれば、単なる“移行作業”ではなく、現在企業が直面している諸問題の解決に向けた“業務革新”のチャンスに転じることができるはずです。
―具体的にはどのような改革が実現しますか?
福田:例えば NEC では、人手によってPCやサーバー上で行ってきた定型業務を、ソフトウエアロボットで自動化する RPA( Robotic Process Automation )ソリューション『 NEC Software Robot Solution』をご提供しています。すでに非常に多くの企業から引き合いをいただいており、業務自動化への関心の高まりを実感しています。伝票入力や各種登録、売上集計、経理精算、帳票チェックなどの定型業務の自動化が図れれば、オフィスの生産性は大きく向上するでしょう。

NEC Software Robot Solutionを使えば、PC、サーバーで行っていた定型業務をソフトウエアロボットで自動化することができる。プログラミング知識不要で、様々な部門の業務を自動化可能だ。

―オフィスの生産性向上は、働き方改革にも直結する問題ですね。
福田:その通りです。少子高齢化による労働力の減少や介護離職、育児離職、さらに長時間労働など目下企業が抱えている課題は、いまや大きな社会問題でもあるのです。だからこそ、今回のシステムプラットフォームの移行を業務効率化への企業テーマとして位置づけ、明確な企業意思によって働き方改革の推進に結びつける姿勢を、大切にしていただきたいと思います。
また NECでは『 働き方見える化サービス』を提供しています。社員のオフィスでの勤務実態はもちろん、自宅や外出先で行うテレワーク時の勤務状況も可視化できるので、企業はコンプライアンスを遵守しながらテレワーク制度を導入できるようになります。自社のある部門で活用したところ、時間外勤務を12%削減する効果が得られました。
―最後に、企業経営者の皆様へのメッセージをお願い致します。
福田:これからの時代に即したシステムやワークスタイルを実現する上で、今回のサーバー移行をその土台として考えれば、全体のIT投資コストを最適化しながら、より強い企業、働きやすい企業へと変わっていくことができるでしょう。経営判断としては、この機を逃さずに、移行効果を最大化するプランを練るべきではないでしょうか。NEC では、ICT を活用した劇的な効率化や付加価値創造によって、デジタルトランスフォーメーション時代に必要とされる、お客様の次世代ITインフラ構築に全力で取り組んでいきます。

インタビューに応じてくれた福田氏。ITインフラ刷新で企業がどう生まれ変われるか、未来に向けた眼差しが印象的だった。

NECのWindows Server 2008 移行ポータルはこちら
https://jpn.nec.com/windowsserver/2008eos.html
NECのPCサーバー Express5800シリーズ の詳細はこちら
https://jpn.nec.com/express/
NEC Cloud Solutions の詳細はこちら
https://jpn.nec.com/cloud/
NEC の ActSecure セキュリティ異常検知サービス の詳細はこちら
https://jpn.nec.com/act/acts_asi.html
NEC Software Robot Solution の詳細はこちら
https://jpn.nec.com/softwarerobotsolution/index.html
NEC の 働き方見える化サービス の詳細はこちら
https://jpn.nec.com/products/bizpc/promotion/hatarakikata/
日本マイクロソフト株式会社 の Windows Server 2016 の最新情報はこちら
https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/windows-server
日本マイクロソフト株式会社 の Windows Server 2008 移行ポータルはこちら
http://aka.ms/ws08mig/