txt_h1.png

1200社超の福利厚生を支えるイーウェル 企業を成長させるデジタル革新の成功法則

市場の変化を捉えたサービスをタイムリーに提供しビジネスを持続的に成長させていく上で、デジタル革新にどう取り組むべきか、悩む企業は多い。特にこれまで企業の成長に伴い「継ぎ足し」で拡張して複雑化したシステムにはどう向き合い、何から変えていけばよいのか。また改革の必要性をどのように経営層に訴えるべきなのか。企業向け福利厚生サービスを提供する株式会社イーウェルにおける成功事例から、経営視点でのインフラ刷新の必要性と、その具体的なアプローチを紐解く。

事業拡大に伴うシステムの複雑化が事業成長の妨げに


株式会社イーウェル
マーケティングIT企画本部
IT管理部 インフラグループ
マイスター 並木孝弘氏
「福利厚生サービスを通じて“しあわせ”で“安心”できる暮らしをサポートし、企業・社会の活性化に貢献する」をミッションに掲げるイーウェル。パッケージ型福利厚生アウトソーシングサービスである「WELBOX」は1200社を超える導入実績を誇り、また2018年7月からは50歳以上を対象とした定年前に明るく楽しいセカンドライフ準備を支援する「ネクステージクラブ」サービスの提供を開始するなど、「『あったらいいな』から『なくてはならない』サービスへ」を目指し、企業の従業員やその家族向けに多彩な福利厚生サービスを提供している。
今回のシステム改訂の対象は社内の業務システム基盤だった。グループウェアやワークフローなど全社員が日々の業務に利用するのと同時に、お客様向け提供サービスを支える、バックエンド業務にも利用される重要インフラである。

イーウェルが提供している福利厚生サービスの一つ、「ネクステージクラブ」。定年退職後のセカンドライフに役立つ様々な情報・サービスを提供する。

経営層は
HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)
の何を評価したのか

機器の保守期限切れに加え、2020年1月の Windows Server 2008 の延長サポート終了が迫って来たことで、同社は2017年4月、システム改訂の検討を開始した。そして検討の結果、最新の Windows Server 2016 に対応する HCI(※ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)である「 Dell EMC Microsoft Storage Spaces Direct Ready Node(以下 Dell EMC S2D Ready Node )」の採用を決断する。Windows Server 2008 の延長サポート終了に伴い、従来のシステム基盤をどのようにリプレイスするか、数多くの選択肢の中で頭を悩ませている企業は多いことだろう。検討にあたり、特に重視したポイントは何だったのだろうか。
「現場視点で最も重視したポイントは、シンプルな構成で容易に管理ができて、柔軟な拡張性を持つ、ということです。そのためには従来構造でサーバー機器だけを置き換えるのではなく、ストレージまで検証済みで素早く導入でき、一元管理が可能な HCI を検討しました。次に、移行にあたって自社の労力が少なくて済むことも重要です。全く新しいHCI基盤では既存資産の管理ノウハウが活かせません。そこで有力な選択肢になったのが Dell EMC S2D Ready Node でした」(並木氏)

※ハイパーコンバージドインフラストラクチャ:汎用サーバーにコンピューティング機能とストレージ機能を統合した検証済みの仮想環境。インフラ構築コストおよび期間の短縮、運用負荷の低減、柔軟なシステム拡張といったメリットをもたらす。

Dell EMC S2D Ready Node は、Windows Server 2016 Datacenter エディションの標準ライセンスのみで利用でき、完全検証済みの「 Dell EMC Ready Node 」ソリューションとして提供される。設計から運用までの各フェーズにおけるサポートも手厚い。

「 Windows Server の通常ライセンスのみで利用できる点は、コスト面で大きなメリットでした。Windows Server 2016 の採用はセキュリティ要件から欠かせないものでしたし、構成のシンプル化にも有効でした。どのみち導入するのであれば最新、最先端のものを導入すると長く使えます。Windows Server 2016 は早くから多くの情報が公開されており、すでに大きなアップデートも完了していることも、成熟度の安心感がありました」(並木氏)
経営層に対する説明と予算申請はどのように行われたのだろうか? 並木氏は、「経営層にはこれまでの業務拡大とシステムが複雑化した経緯をご存知の方が多く、かねてから機器の経年劣化に伴うパフォーマンスの劣化や、管理工数の増大を心配する声が寄せられていました。今回、HCI の導入により既存に影響を与えず拡張できること、拡張がさらに柔軟になることが経営層から評価されました。業務特性上、個人情報を多く取り扱うため、業務ごとにサーバーを分けなければならないことも多いのですが、HCI であればその際の展開も早くなります。さらに、今回は OS のサポート終了も重なりましたので、コンプライアンスやセキュリティの観点からも早急に対応するべき、という意思決定は早かったと思います」と語った。

「システムのシンプル化」がもたらす
ビジネスメリットとは


株式会社イーウェル
マーケティングIT企画本部
IT管理部 インフラグループ
髙崎真史氏
イーウェルは2017年7月に導入作業を開始し、およそ10週間程度でシステム移行を完了。同年10月から新システムによる本格稼働を開始した。構築を担当したマーケティングIT企画本部 IT管理部 インフラグループの髙崎真史氏は、現場視点での HCI 導入メリットを次のように語る。
「まず導入工数の大幅な削減です。ハードウェアベンダーによる事前検証済みの Ready Node であることから、これまで数カ月かかっていた作業が約1週間で済むなど、工程が大幅に簡略化できました。機器の設置からシステム設計までを Dell EMC のコンサルティングチームに任せられるので、われわれは他の作業に集中できました。障害時の問い合わせ対応窓口を Dell EMC に一本化できる点もメリットです。また、管理ツールで仮想化基盤と、ソフトウェア定義ストレージが一元管理できる点も、初期導入時のみならず、今後の運用面での工数削減に貢献すると思います。試算ベースですが、運用工数は年間10~20%は削減できる見込みです。加えてハードウェアの省スペース化についても従来の約1/2になりました」

導入前、集約化されることでパフォーマンスについては若干の不安があったそうだが、「これまでのシステムと比較してまったく遜色ない性能を発揮している」とのこと。
さらに髙崎氏は Windows Server 2016 による HCI の経営視点での効果について、次のように語る。「われわれの部署における稼働工数削減や属人的な管理性の改善も大きな経営効果ですが、業務システムのユーザーである社員がもっとも気にするのは操作時のレスポンスです。これは全社の生産性という面で重要であり、これまでも社員の増加に伴いギリギリまで拡張していましたが、スペック的に限界に達していました。今回の移行に際しては、いつ移行したの?と尋ねられるほどスムーズに、かつパフォーマンスも落とすことなく実施できました。また、これまではお客様向けサービスの拡張や新規立ち上げ時にインフラを都度、拡張していましたので、見積、稟議、購入から設定に最低でも3ヵ月はかかり、予算面でも事業ごとに不公平感が生まれるなど、収支上も問題でした。今後はインフラの準備だけであれば3~4日で実行可能になります。各事業部からのオーダーからの対応スピードが圧倒的に早まることで、ビジネスのアジリティにも貢献できます。さらに、サービス提供のバックエンドが物理筐体に依存しなくて済むことは、不慮の障害対応に伴うサービス停止を防ぐことができ、お客様に対する安定したサービス提供にもつながります」

延長サポート終了を機に
シンプルで拡張性の高いITインフラへ

最後に並木氏に、これから企業ITインフラのリプレイスを検討している企業へのアドバイスを聞いた。 「まず、サーバー OS の延長サポート終了により、どのみち OS とハードウェアを一新するのであれば、さらに多数の仮想ホストを束ねて運用している企業であれば、 HCI を選択肢として検討するべきでしょう。中でも今回、われわれが採用した Windows Server 2016 と Dell EMC S2D Ready Node の組み合わせは、導入時のコストパフォーマンスも高く、サポートが充実している完成されたパッケージを導入することによる障害対応コストの軽減効果も少なくありません。また、弊社では個人情報が多い業務特性上、すべてのデータをクラウドに置くことは考えていませんが、新たなアプリケーションの開発においてコンピューティングパワーが必要な場合など、オンプレミスとクラウドとを連携して活用できる点も、Windows Server 2016 のメリットではないでしょうか」
システムの更改を終えたイーウェルでは、お客様向けサービス基盤についても HCI による一元管理を目指し、Dell EMC S2D Ready Node を用いて2020年1月までにリプレイスを完了させる予定であるという。

関連リンク

株式会社イーウェル
https://www.ewel.co.jp/
デルの「 Dell EMC S2D Ready Node 」の詳細はこちら
https://www.dell.com/ja-jp/work/shop/povw/microsoft-storage-ready-nodes
Microsoft Storage Spaces Direct(記憶域スペースダイレクト)の最新情報はこちら
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-server/storage/storage-spaces/storage-spaces-direct-overview
Windows Serverの最新情報はこちら
https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/windows-server
Windows Server ソフトウェア定義データセンター( WSSD )
https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/software-defined-datacenter
Windows Server 2008 移行ポータルはこちら
http://aka.ms/ws08mig/