ペットがしあわせに過ごすために飼い主が知っておきたい食事のこと

愛犬、愛猫が健康で長生きするためには、毎日きちんと栄養のことが考えられた適切な食事を与えることが必要不可欠である。
それ故、実際にどのような食事を与えれば良いのかと、日々頭を悩ませる飼い主は多い。
そこで、自身も4匹の猫の飼い主だというサイエンス作家の竹内 薫氏を進行役に、赤坂動物病院で医療ディレクターを務める
獣医師の石田卓夫氏、ペットフードメーカー、ロイヤルカナン ジャポン社長の山本俊之氏にお集まりいただき、鼎談を実施。
ペットオーナーなら誰もが気になる、ペットの食事について語り合っていただいた。

健康のためには、個々で異なる栄養ニーズに合う食事を与えるべき

サイエンス作家 竹内 薫氏

サイエンス作家 竹内 薫氏

竹内 薫氏(以下敬称略)我が家でも4匹猫を飼っていますが、やはり飼い主としては猫が食べるものは気にかかります。まずペットが食べる物に関して、飼い主が知っておくべきことはどのようなことでしょうか?

石田 卓夫氏(以下敬称略)まず知っておいていただきたいのは、動物ごとに栄養の要求性が違うということです。例えば犬と猫で言えば、犬は雑食動物で、猫は肉食動物。だから、猫の食事を人間と同じに考えてはいけません。飼い主さんの中にはペットフードは何が使われているか分からないといって、家庭で調理した食べ物をあげるのが一番と考える方もいます。しかし、猫の場合、猫の栄養学を大学レベルで学んだ人でなければ、絶対やってはいけないと思います。人間と同じ雑食動物である犬でさえ人間とは異なりますので、そんな暇があるなら、きちんとしたペットフードを与えて、その分遊んであげたほうが犬にとってもよっぽどよいと思います。

竹内ペットフードを選ぶ際、猫がおいしそうに食べるものと健康によいもののどちらを選ぶべきか?ということも迷うところです。

石田それは両方必要なんですね。つまり獣医師が薦めるフードの中から猫が一番好きなものを与えるのが最善です。いくら健康に良くても食べなければ意味がありませんので―。

山本 俊之氏(以下敬称略)先生の仰る通りです。我々は、犬や猫がそれを食べると最も良い栄養状態になるペットフードを作っているという自負がありますが、それも食べてもらえなければ栄養が身体に届きません。そこで、味や香りなど嗜好性の部分を研究し、犬や猫が美味しいと思って食べてもらえるペットフードの開発を行っています。

竹内他に飼い主が、食べ物において気にしておいた方がよいことがありますでしょうか?

獣医師 石田 卓夫氏

獣医師 石田 卓夫氏

石田猫も歳を取ると人間と同様にあまり重いものは食べたくないだろうということで、たんぱく質や脂肪は控えた方が良いのではないかと思いがちですが、猫の場合、それは駄目。むしろ、たんぱく質の吸収や消化の能力が落ちていますから、若い頃より多く摂取しなければいけない。それは分かってあげた方がよいと思います。

山本犬種・猫種、ライフステージ(年齢)によって求められる栄養ニーズは変わってきます。また、室内飼いかそうでないかというライフスタイルの違いもありますが、そういうことを考慮したペットフードを与える必要がありますね。

石田獣医師としてお薦めするのは「このフードを食べ続けて20年生きている」ということがきちんと学問的に証明されているものです。つまり、そのようなデータを公表しているメーカーのものになる。そうすると、その会社は必然的に20年以上前から存在しているところになりますね。

竹内やはり科学的な安全性が重要だということになりますね。