2017年度マーケティング&セールス戦略読本

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2017年度版 IoTから得られるデータを活用して、 ニーズを掘り起こし、顧客価値を生み出す!マーケティングにIoTが必要なこれだけの理由

富士通クラウドテクノロジーズ株式会社

あらゆるものがネットワークにつながる「IoT(Internet of Things)」。
ビジネスに新たな価値を生み出すことが期待され、様々な領域で活用が進む技術だが、それはマーケティングでも同様だ。それどころか、活用するかどうかが今後のビジネスの成果を大きく左右するほどのインパクトを持っているという。しかし、IoT環境を実現するのは一筋縄ではいかないのが現実。そこで必要なのが、戦略立案から実行フェーズまで包括的に支援してくれるパートナーなのである。

今まで見えなかった顧客の姿がIoTを通じて見えるように

「デジタル変革が進むマーケティングの世界では、これまでもデータ活用の重要性がしばしば語られてきました。しかし、そこで活用されるデータは、オンライン上の行動トラッキングなどで、ユーザーの実際の行動については推測することしかできませんでした。しかし、IoTを活用すれば、オフラインでのユーザーの振舞い――実生活のリアルな姿を捉えたデータを得ることができる。つまり、これまで見えなかったユーザーの行動そのものをデータを通じて見ることが可能なのです。これをマーケティングに活用しない手はありません」
マーケティングにIoTを活用する意義について、こう語るのは、富士通クラウドテクノロジーズ取締役の上野貴也氏。同社は、旧ニフティ株式会社の分社により発足した、エンタープライズ向けのクラウド事業を主軸とする事業会社だ。提供するサービスの1つとして、企業へのIoT導入活用支援を行っている。
さて、先に上野氏が語ったようなIoT活用の価値を企業が理解し「自社でもその取り組みを始めたい」と考えたところで、それを実現するのはハードルが高い。まずIoT環境を実現するには、センサーやデバイス、通信、セキュリティ、クラウド、インターフェイスなど、幅広い技術が必要になる。たとえ外注しようにも技術ごとに専業のベンダーが存在しているため、それぞれの技術について別々に相談することを余儀なくされ、話が前に進まないということも起こり得る。しかし同社がIoT導入支援に特化して立ち上げている「ニフティIoTデザインセンター」に依頼すれば、その心配は無用だ。
「『ニフティIoTデザインセンター』は、旧『ニフティ』時代に立ち上げたサービスです。元々、通信事業者としてIT技術に関する様々な技術や知見を有していましたので、その中からIoTに必要なものを集約。各部門からそれぞれのスペシャリストを集めて組織されたチームがサービスを提供しています。また、IoT環境の構築という技術的な部分だけでなく、IoTによってどのような価値を創出するかというビジネスデザインや戦略立案といったコンサルティングの部分までサポート。IoT推進のパートナーとして、企業様の幅広い課題にしっかりと対応できる体制を整えています」
なお、実際にIoT環境を構築する際には、データ収集やデータ分析ツールなどが必要となるが、IoTでよく使われる様々なパーツは「ニフティクラウドIoTプラットフォーム」上に用意されており、必要に応じて、パーツ単位で活用することが可能だ。これにより、1からシステムを組み上げるよりもスピーディかつローコストにIoT環境を構築できるのである。

自社ではあたりまえのデータがコラボによって価値を生む?

マーケティングにIoTを活用するということは、どういうことなのか?
一般消費財メーカーでよく聞かれるのが、製品をネットワークにつなげ、ユーザーの使用状況データを蓄積する取り組み。このデータを商品設計にフィードバックさせたり、買い替えの推奨時期を検知し、ユーザーにお知らせするものだ。消費構造の変化に対応するために、製造業は「モノからサービスへの転換を図る必要がある」ということがよく言われるが、IoTにより顧客体験価値を創造することでそれが実現できるというわけである。
サービス業における活用については、同社が手がけた事例を紹介しよう。
ある日帰り温泉施設では、館内にカメラを設置し、混雑状況を見える化し、ユーザーに公開。この取り組みで、ユーザーは空いている時間を選んで来館するようになり、施設稼働率は向上。収益アップにも寄与しているという。
また、顧客とのコミュニケーションの密度を高め、ロイヤリティ向上を図るためにIoTを活用するスポーツジムのケースも興味深い。各スタッフの行動を可視化。次に、可視化されたデータを参考に各スタッフのスキルを考慮しながら配置を適正化し、密なコミュニケーションによる顧客エンゲージメント向上と、それによる継続率の向上などビジネスメリット創出を図っている。
以上のように、IoTの活用シーンや方法はさまざまである。そして何より重要なことは、IoTによって取得したデータを活用し、ビジネス課題を解決するという、データを価値化するバリューサイクルを構築すること。このデータを価値にかえることこそがIoT活用において重要であると上野氏。さらに、そこから得られるデータは、1社で利用するのではなく、異業種とコラボレーションすることでさらに大きな価値を生む可能性があるという。
「例えば、スポーツジムのユーザーの行動データからは『健康意識の高い人がいつジムに行って、どのようなアクティビティを行うか』ということが見えます。そのようなデータは、保険会社にとっては、商品開発や新商品の顧客獲得施策などに活用できるでしょう。つまりデータをハブにして、ビジネスパートナーシップを結ぶことで、データを次のビジネスに展開できるのです。それができるのもクラウドプラットフォームを活用しているからこそですが、我々のような事業者はビジネスとビジネスをつなぐ仲介者の役割も果たしていく必要があると思っています」
このような流れに乗り遅れないためにも、これからのビジネスシーンで生き残るためにも、企業はIoT環境の構築を急ぐ必要がありそうだ。IoTによって見えるようになったデータのおかげで顧客が求める本物の価値が提供できる時代になったのである。それができない企業は淘汰されていく流れとなるだろう。

富士通クラウドテクノロジーズ株式会社
取締役
上野 貴也氏

富士通クラウドテクノロジーズ株式会社

代表取締役社長
愛川 義政
設立
1986年2月4日
本社
東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー
事業内容
・ニフティクラウド
・ニフティIoTデザインセンター
・NIFTY BIZ
お問い合わせ先
http://iot.nifty.com

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