経営課題解決シンポジウム 生産性向上と新事業創出を実現するAI&データ活用 REVIEW AI&データ活用による価値追求が企業のビジネス競争力の源泉となる 開催日 2018年9月28日(金) 会場 ステーションコンファレンス東京(東京都千代田区)

企業における「デジタルトランスフォーメーション(DX)」の取り組みが加速している。その根幹を支えるのが、IoTなどによって収集された多様なデータを、AIなどを駆使して分析し、その結果をビジネス価値創出へとつなげていくという取り組みだ。

基調講演 DXの時代に求められる
デジタルネイティブ企業へ

IDC Japan株式会社
ソフトウェア&セキュリティ
シニアマーケットアナリスト
草地 慎太郎

イベントの開幕となる基調講演の壇上にはIDC Japanの草地慎太郎氏が登場。データアナリティクスの重要性およびその推進に向けての指針を解説した。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の時代を迎え、いま企業経営に求められているのが、顧客やパートナー、社内など各所で発生するデータを活用して、高度に自動化された意思決定を行い、高い生産性を実現していく、「デジタルネイティブ企業」へと変容を遂げていくことだ。「データ活用の取り組みは、経営そのものと同様、一朝一夕に成就するものではなく、長期的な視点に立って具体的な目標を設定し、それを経営陣と現場が共有して進めていくことが重要です」と草地氏は語る。

その一方で、データ活用に向けては、その実践を支える優秀な人材を確保することも不可欠だ。「内部人材を中心に体制を整えることが望ましくはありますが、いわば“時間を買う”という視点で、外部リソースの積極的な活用も企業にとって有効なアプローチ。その際、業界標準のテクノロジーの活用が人材確保の融通性を高めるカギとなります」と草地氏は提言する。

特別講演 IoT、AIによるデータ活用が支える
バス事業の安全管理・健康管理

WILLER EXPRESS株式会社
代表取締役
平山 幸司

プログラムを締めくくる特別講演には、大手高速バス事業者として知られるWILLER EXPRESSの平山幸司氏が登壇。安全運行を支える管理体制の実現に向けて同社が推進する、IoTやAIを駆使したデータ活用の取り組みについて紹介した。

同社では、富士通が提供する乗務員用の眠気検知機器「FEELythm(フィーリズム)」を採用。耳に装着するウェアラブルセンサーで、ドライバーの自覚症状がない眠気を高精度で検知し、ドライバー自身や運行管理センターに警告する仕組みを構築した。「検知したデータから個人別や路線別に眠気の傾向を分析。事故予防に活用するなど安全なバス運行に役立てており、これらの仕組みを導入した2017年には、運転中の事故が大幅に減少。事故による車両損傷額は前年比で74%削減という成果がもたらされています」と平山氏は紹介する。

あわせて同社では、健康起因の事故防止、および全乗務員の健康維持・改善を念頭においた健康経営の推進にもデータを生かしている。「定期的な健康診断や保健指導に加えて、IoTで乗務員の日常のバイタルデータを取得・分析し、高次元での健康管理を実現するという取り組みにも着手しています」と平山氏。安全な移動サービスの実現に向け、さらなるデジタル技術の活用を進めていくと強調する。

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