Cartier 先進性を楽しめる自由な感性を持つ人が時代を切り開く

発色豊かなピンクゴールドケースを用いた小ぶりなMMサイズモデル。デイト表示がないので、原点モデルに通じる端正さがある。ネイビーのレザーストラップも付属する。自動巻き、18KPG。ケース縦41.9×35.1mm。¥1,950,000

 価値観が大きく変化する時代にあって、現代のビジネスマンに求められるのは、前例にとらわれぬみずみずしい感性を持つこと。そしてチャレンジする気持ちを持ち続けることではないだろうか? そのロールモデルが、前世紀初頭のパリに実在していた。
 彼の名はアルベルト・サントス=デュモン。美食とファッションを愛する粋人は、当時の最新テクノロジーである飛行機の開発に心血を注ぎ、1906年10月23日に愛機「14-bis」によって初飛行を実現させた。パイオニア精神を持ち、人々を驚かせ、そして楽しませたサントス・デュモンは、“時計の常識”さえも軽々と超えていった。当時の紳士用時計は丸型の懐中時計だったが、それでは飛行中に時間を確認しにくい。そこで友人であるルイ・カルティエが彼のために小ぶりな腕時計を製作することになった。これこそが“史上初の男性用実用時計”であり、その後に「サントス」と呼ばれる腕時計のベースとなった。エレガンスなデザインの中に大胆さとパイオニア精神が詰まったサントスは、前例破りのエポックメイキングな時計だったのだ。

力強いSSモデルはLMサイズで、6時位置にはカレンダーが入る。実用性が高いだけでなく、ポリッシュベゼルの輝きでリッチな雰囲気に。ブラウンのレザーストラップも付属。自動巻き、SS。ケース縦47.5×39.8㎜。¥740,000

 この精神は、現代のサントスにも継承されている。ベゼルにビスを配置することで生まれる構造美や角型のフォルムはそのままだが、ベゼルの形状を変更してブレスレットやストラップへとつながる流麗なスタイルへと熟成を進めた。しかも、レザーストラップとメタルブレスレットを簡単に交換できる「クィックスイッチ」システムを採用し、コーディネートやTPOに合わせて雰囲気をがらりと変えることができる。ちなみにメタルブレスレットのサイズの調整も「スマートリンク」によって簡単に行える。つまりアクティブに動きつつ、ファッションやスタイルにもこだわる現代のモダンな男性に適した時計なのだ。
 しかも時計内部もブラッシュアップ。搭載するムーブメントは自社製のキャリバー1847 MCで、非磁性素材を用いることで耐磁性が向上している。これによって磁気帯びの危険が軽減するので、磁気を発する最新のデジタル機器を駆使して仕事をしていても、時計の精度は保たれるのだ。
 「サントス」は時計界の伝説だが、だからといって古臭い存在ではない。洗練されたスタイルと型破りの先進性で時代をリードしたアルベルト・サントス=デュモンとルイ・カルティエの奇跡的な出会いから生まれた時計は、今でも刺激的な存在であり続ける。
 この時計を選ぶということは、歴史を大切にしながらも変化を拒まず、先進的であり、ユニークな人間であるという意思表示にもなるだろう。新しいサントスを使いこなす男こそ、変革の時代を優雅に渡っていく現代ビジネスマンのあるべき姿なのである。

写真/星武志 構成・文/篠田哲生 Webプロダクション/HARPH-Imaging

掲載の内容は2018年 4月時点の情報です。製品価格は税抜表記となっております。最新の正式価格につきましては各メーカーへお問い合わせください。