特別インタビュー エクイニクス・ジャパン Vol.1 〜世界とビジネスをつなぐグローバルリーダー〜 変化を恐れずに立ち向かう リーダーに求められる意識とビジョンとは

なぜ変化が起こったのか 変遷をたどれば本質が見えてくる

エクイニクス・ジャパン株式会社 代表取締役(兼)EQUINIX北アジア統轄 古田 敬氏
エクイニクス・ジャパン株式会社 代表取締役(兼)EQUINIX北アジア統轄 古田 敬氏

桔梗原IoT(モノのインターネット)やAI、ブロックチェーンなど、新しい技術を駆使して市場の競争原理や社会を大きく変える「デジタル・ディスラプション(創造的破壊)」が様々な領域で起きています。なかには、変化に対応できず淘汰されてしまう企業も出てきていますが、経営者は今、どうビジネスと向き合うべきでしょうか。

古田変化を天変地異のような突然起こったものと思ってしまうと本質を見誤ってしまうかもしれません。私は、この変化は継続的なものだと認識しています。

1960年代にコンピュータのビジネス利用が始まり、その後、インターネットが急速に普及しました。以降、コンピュータもネットワークも飛躍的に性能が向上し、今ではスマートフォンによって、誰もが当たり前のようにインターネットを介して様々なサービスを利用しています。

しかし、電話線が光ケーブルに変わっても、本質的にはデータを「格納する」「処理する」「流す」ということが行われているだけ。コンピュータとネットワークがカバーできる範囲が拡大し、コミュニケーションや文書管理、業種でいえば、小売り、金融といった具合に、親和性の高いものから順番に移行が進んでいるだけです。そう考えれば、今起こっていることや、次に何が起こるのかを考えやすいのではないでしょうか。

桔梗原リアルよりインターネット上で行ったほうが便利なものからデジタル化が進んできた。それが進み、今では膨大なデータ活用をベースにするサービスなど、デジタルならではのビジネスが生まれ始めた。確かに、この変遷を理解していれば、やみくもに変化を恐れることはないかもしれません。


可能性を最大限に引き出すインフラの重要な役割

日経BP総研 フェロー 桔梗原 富夫
日経BP総研 フェロー 桔梗原 富夫

桔梗原変化を正しく理解した上で、次に経営者が考えるべきことは何でしょうか。

古田大切なことは、どんなインフラを準備すべきかということです。データを「格納する」「処理する」「流す」というインフラの役割は普遍的なものですが、開発した新サービスをどれだけ多くのユーザーに届けられるか、これはインフラ次第です。例え話ですが、新店舗をオープンさせるなら、できるだけ人通りの多い場所が良いはずです。また、オープンイノベーションという言葉がありますが、多種多様な企業と柔軟にパートナーシップを結び、連携できるか否かもインフラに負うところが大きいでしょう。

桔梗原どんなに良いアイデアも、適切なインフラがなければ期待した成果は望めない。逆にインフラ次第では、企業やアイデアの持つ可能性を最大限に引き出すことができるということですね。

古田はい。エクイニクスはICTインフラプロバイダーであり、提供するのは、データセンターとネットワークをベースとするビジネスのためのプラットフォームです。グローバルで9800社以上、日本でも885社のお客様が利用しています。

具体的に、エクイニクスは世界の主要52都市を含む200拠点にデータセンターを構えています(2018年6月現在)。日本でも東京と大阪に11カ所のデータセンターを展開し、来春には東京にもう一カ所開設します。一般にデータセンターというと安全性、堅牢性に着目しがちですが、さらにエクイニクスは「接続性」にこだわっています。

桔梗原どんな接続が可能なのでしょうか。

古田まず、一般的なデータセンターはインターネットで接続しますが、エクイニクスのデータセンターはインターネットだけでなく、安全で通信速度の安定している閉域網も用意しています。将来的には、日本のエクイニクスデータセンターを利用すれば、世界中のエクイニクスのデータセンターとその閉域網で接続することができる予定です。

また、「Amazon Web Services」「Microsoft Azure」をはじめ、主要なクラウドサービスとも閉域網でつながっており、通常、これらのサービスを安全に利用するために用意する専用ネットワークを個別に用意する必要もありません。

桔梗原あらかじめ、あらゆる場所やサービスとの接続性が担保されたICTインフラを手に入れることができれば、グローバル企業は、世界中の拠点で利用するシステムを容易に展開でき、新サービスを開発する際にも、様々なクラウドを使いこなしながら、世界中のユーザーを顧客とすることができます。

古田私は当社のサービスを「ハブ空港」のようなものだと考えています。先の新店舗オープンの例え話で言えば、多くの発着便があり、人通りの多い空港で商売をしたほうが成功する可能性は高く、協力し合える他店舗も多い。

実際、このようなメリットを生かして、当社のサービスの中で様々な「エコシステム」が生まれています。例えば、互いのサービスの接続性を確保するために、自然と金融業のお客様たちのシステムが同じデータセンターに集まり、それが新たな付加価値につながっています。


売上を生む場所として戦略的な投資の目を向ける

桔梗原まだ日本ではITをコストと見る経営者も少なくありません。特にインフラは、そのような傾向が強い。これからは戦略的投資としてインフラを選ぶ必要がありますね。

古田データセンターは、レベニュー(売上)を生む場所として、今後ますます重要性が高まります。例えば、IoTの活用が進み、現在では世界各地で自動車の自動運転に関する実証実験が進んでいます。安全な自動運転を実現するには、車載センサーなどから送られてくるデータを高速に処理しなければなりません。そのためには、データを処理するシステムの適切な分散配置がカギを握ります。グローバルにデータセンターを展開している当社は、パートナーとして最適なソリューションを提供できます。

桔梗原デジタル変革のパートナーとして、御社の存在感が強まりそうです。

古田ありがとうございます。新しいデータセンターの建設や新ネットワークサービスの開発などを通じて、私たち自身も進化し続けています。現在のビジネスに最適なインフラの提供を通じて、これからもお客様のビジネス革新に貢献していきます。


お問い合わせ

エクイニクス・ジャパン株式会社
TEL:03-5657-1300
URL:https://www.equinix.co.jp/
E-mail:sales-jp@ap.equinix.com