「EYに足りなかったものを補完するために最適だったのがパルテノン。2014年にEYがパルテノンをそのグループに加えたのは、とても正しい戦略でした」
ビル・アクティマイヤー氏が1991年に創設した戦略コンサルティング会社「パルテノン」は、2014年にEYのメンバーファームの一員として合流した。
非定型課題に強いEYパルテノン 「戦略の戦略」を担当
パルテノンにとっては、EYの豊富な資金力や広範囲に及ぶ実行支援が魅力だった。「EYは会計や税務はもちろんのこと、ビッグデータ解析やイノベーションに関しても優れたケイパビリティを持っています。投資能力も大きいので、私たちの成長のために必要な人材を数多く採用できました」
アクティマイヤー氏はこう語り、その成果を次のように説明する。
「2014年時点で従業員350人、米国オフィス6カ所だったのが、現在ではそれぞれ1500人、世界35カ所に発展しました」
今、世界のコンサルティング会社は、戦略部門の強化を打ち出しつつも、事業やプロジェクトを具体的に進めるための実行支援に軸足を置いているのが現状である。それに対して、EYはEYパルテノンを「戦略の戦略」部門と位置付け、その違いを明確に示す。