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COMPANY CASE STUDY  2018年「働きがいのある会社」ランキング大規模部門 第1位 シスコシステムズ「”働き方改革”成功の法則」

企業事例Great Place to Work®︎ Institute Japan 岡元 利奈子氏 × シスコシステムズ合同会社 鈴木 みゆき氏

2018年「働きがいのある会社」ランキング大規模部門 第1位
シスコシステムズ「”働き方改革”成功の法則」

働き方改革は、労働時間短縮や多様な勤務形態など単なる形だけの変革では成功しない。そこに不可欠なのは、働きがいのある職場環境である。働きがいは今や業績や採用、イノベーションに直結する重要な経営指標であり、その向上は喫緊の経営課題でもある。働きがいのある会社について、2人の女性リーダーが対談した(文中敬称略)。
コーディネーターは日経BP社 執行役員/日経BP総研 マーケティング戦略研究所長 麓 幸子

「働きがい」の高い組織づくりは
価値観や文化の醸成

岡元利奈子 2018年度「働きがいのある会社」ランキングで1位に選出されましたが、その要因やきっかけは何ですか?

鈴木みゆき 当社では早くから働き方や職場環境の改革に取り組んできましたが、私が社長に就任した2015年、シスコは「PeopleDeal」と呼ぶ人材戦略に対する新しい考え方を導入しました。「会社が社員に提供するもの」「会社が社員に期待するもの」の双方の役割を明確化し、会社の成長と社員の自己実現を最大化する狙いです。

そのためには、社員が自由に発言できる環境も必要です。例えば電子掲示板の中に、商談を振り返る「BestLoss」という場をつくりました。最初は誰も発言しなかったのですが、一人が言い出すと次第に議論が活発化していきました。

岡元 それはユニークですね。そこからどんな学びが得られるのですか?

鈴木 失敗談を打ち明けて共有することで、次の成功につながるヒントを学べます。チームや会社にとっても「よりよいサポートの仕方があったのではないか」という気づきになります。これが失敗を恐れない文化の醸成になっていきます。社員が建前ではなく自由に発言できる環境が整ってきたと実感しています。

岡元 「自由に発言する」「失敗を許す」という環境や風土の必要性は、どの企業も十分に分かっています。でも、実際にできている企業は少ないのが実情です。

鈴木 失敗した人をいきなり叱責したら、それ以降は保守的になってしまいます。もともとリスクをとって挑戦したわけです。一度失敗しても、二度目や三度目で成功することもあります。成功した時は上司だけでなく、同僚や仲間からも賞賛します。社員同士が感謝を伝え合い、報奨金を出せる制度もあります。

岡元 いい取り組みですね。確かに働きがいのある会社には、社員同士で褒め合う文化があります。しかも、「誰かを褒めた人」をさらに別の人が褒めることも大切です。みんながハッピーになるような仕組みが浸透すると、自然とみんながやるようになります。文化として根づかせるためのプロセスになっています。

鈴木 こうした価値観や文化の醸成は、日本の企業全体で見てみるとまだまだ浸透していません。例えば残業や夜の宴席は当社では少なくなっていますが、取引先やお客様から飲みに誘われればお断りするわけにはいきませんからね(笑)。

「毎日会社に行きたい」
社員の高いモチベーション

岡元 日本では男性中心の労働慣行がまだまだ残っているので、自社だけ改革しても社外の環境に引っ張られてしまいます。「なぜこの会社に集って働いているのか」という意識が弱いのだと思います。

鈴木 いい意味でも悪い意味でも「我慢の文化」ですからね。例えば職場でいくら改革が進んでいても、家に帰れば家事や育児はどうしても女性の負担になりがちです。女性の働き方に対して男性がもっと理解しないと変わっていきません。

「働きがいのある会社」調査にあたり、当社の社員アンケートで圧倒的に高かったのが「会社に来るのが楽しみ」という回答でした。しかも、女性の方が男性より多かったんです。これは一連の改革で最も大きな成果だと感じています。

岡元 「働きがいのある会社」のベストカンパニーは中長期でリターンが高いなど、働きがいの向上が業績に好影響を与えることは数値でも証明されています。

鈴木 3年前に成長戦略のアイデアを社内公募したところ、200以上集まりました。そのひとつが、初めて日本発で開発した中小企業向けの新ブランド「Cisco Start」です。この成功のおかげで、中堅中小企業向けの事業は前年比30%増となりました。「CiscoStart」は、海外でも導入が進んでいます。「Cisco5(シスコファイブ)」というマスコットキャラクターも日本独自で開発し、米国本社に認めてもらいました。若手社員からのボトムアップは、一人ひとりのやりがいや価値向上につながっています。

岡元 そうした喜びや感動があると、毎日会社に来たくなりますね(笑)。日本の企業もそんな取り組みが増えていくといいですね。御社のような成功事例を当社でももっと広めたいと思っています。

鈴木 女性活躍や異文化の受容など人材の多様性に関して、当社では「インクルージョン&コラボレーション」と呼び、重要な経営戦略と位置付けています。また、自分と違う仕事を経験してもらう取り組みもあります。今後はもっと日本の社員がグローバルに活躍できるようになると嬉しいですね。ネットワークをはじめコミュニケーション技術を駆使しながら、社員をサポートする環境づくりや改革をさらに推進していくつもりです。

シスコシステムズ アジアパシフィック アンド ジャパン プレジデント
シスコシステムズ合同会社 代表執行役員社長

鈴木 みゆき氏

ロイター、日本テレコム(現ソフトバンク)、ジェットスタージャパンをはじめ、アジア太平洋地域において、大手企業、新興企業の両方で様々な要職を歴任。2015年シスコシステムズ合同会社代表執行役員社長に就任、2018年2月より現職。

Great Place to Work® Institute Japan 代表取締役社長

岡元 利奈子氏

人事測定研究所(現リクルートマネジメントソリューションズ)入社。人事コンサルタントとして、人事制度設計や従業員意識調査などを行う。その後、海外現地法人のコンサルティングビジネスの立ち上げ支援などを経験し、2014年より現職。

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