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SPECIAL INTERVIEW 「旅」の履歴書

INTERVIEW Vol.4 酒を巡る旅で出合った本当の「地酒」を近江から世界へ 冨田酒造 代表取締役社長 十五代蔵元兼醸造責任者 冨田 泰伸 氏

国境を超えて活躍するインフルエンサーやプロフェッショナルたちが語る、若き日の初めての海外旅行や出張の緊張感、失敗談。そして、家族、友人たちと過ごした休暇など忘れられない旅の思い出から、旅に欠かせない携帯品。さらにエアラインの選択基準や機内、ホテルでの過ごし方などの旅のスタイルとこだわりまで。彼らの人生を彩った旅の履歴をひもとくことで、「旅」の真価が見えてくる。本企画はビジネスパーソンにおくる旅賛歌・旅礼賛。あなたをまだ見ぬ極上の旅に、明日への活力となる旅にいざなうスペシャル・インタビュー企画です。第4回は滋賀・木之本の銘酒「七本鎗」で知られる冨田酒造の十五代蔵元兼醸造責任者、冨田泰伸氏の「旅」の履歴書をお送りします。

SPECIAL INTERVIEW#「旅」の履歴書

冨田酒造 代表取締役社長 十五代蔵元兼醸造責任者 冨田 泰伸 氏

INTERVIEW Vol.4 酒を巡る旅で出合った本当の「地酒」を近江から世界へ

国境を超えて活躍するインフルエンサーやプロフェッショナルたちが語る、若き日の初めての海外旅行や出張の緊張感、失敗談。そして、家族、友人たちと過ごした休暇など忘れられない旅の思い出から、旅に欠かせない携帯品。さらにエアラインの選択基準や機内、ホテルでの過ごし方などの旅のスタイルとこだわりまで。彼らの人生を彩った旅の履歴をひもとくことで、「旅」の真価が見えてくる。本企画はビジネスパーソンにおくる旅賛歌・旅礼賛。あなたをまだ見ぬ極上の旅に、明日への活力となる旅にいざなうスペシャル・インタビュー企画です。第4回は滋賀・木之本の銘酒「七本鎗」で知られる冨田酒造の十五代蔵元兼醸造責任者、冨田泰伸氏の「旅」の履歴書をお送りします。

日本酒以外の酒を学ぶために世界を巡った旅が生涯の財産に

日本酒以外の酒を学ぶために世界を巡った旅が生涯の財産に

スコットランドで知った真の「土地の酒」

 「初めての旅行らしい旅行は、小学校を卒業したときに行った福井のあわら温泉。それほど旅に無縁の家でした」と語るのは滋賀・木之本で460余年の歴史を刻む酒蔵の十五代蔵元にして醸造責任者である冨田泰伸氏。家族で営む造り酒屋という仕事柄、皆で家を空ける旅行は難しかったと振り返る。
 その反動もあって、大学時代には初めてパスポートを作って出かけたサイパンを皮切りに、アジア、ヨーロッパなど10カ国をバックパッカーとして旅した。「まだ世界遺産に登録される前のベトナムのハロン湾、丘の上から見た街の美しさが忘れられないイタリアのアッシジ、真っ赤な夕日に染まったグランドキャニオンやモニュメントバレー。興味の赴くままに自由な旅を楽しみました」。
 そんな冨田氏に仕事の上で大きな影響を及ぼした、生涯忘れ得ぬ旅がある。「勤務していた会社を辞めて家業を継ぐことを決めたとき、時間があるうちに世界の酒のことを勉強しておきたいと考えて、2002年の5月から6月にかけて、世界を巡りました」。最初に訪れたアメリカでは、NYの日本酒マーケット視察のために夜な夜な日本食レストランへ。「当時、日本酒はまだまだマイナーで、安酒を熱燗にして、“酔うための酒”として飲まれていた。残念でしたね」。続いて渡った英国では、本場のウィスキーを訪ねてスコットランドを旅した。「ハイランド、ローランド、スペイサイド……スコッチと一口に言ってもその土地の個性や特徴で味わいが大きく違う。蒸留所に行くと、気候や水、風土の特徴がいかにウィスキーに反映しているかを熱く語ってくれました」。

日本酒の醸造工程をイラストと英語で説明したオリジナルTシャツは冨田氏のアイデア。このTシャツを旅先で着ると興味を持って読んでくれる人から声をかけられることもあるという。愛用のカメラ、和紙のパスポートケース、お腹の調子を整えてくれる梅肉エキスは必ず携帯する海外旅行の必需品。

旅で得た確信を自身の酒造りで体現

 フランスで訪れたブルゴーニュのワイナリーも同様だった。「ブドウ品種、気候、土、土地の形状。ワインがいかにその場所に根差したものであるのか痛感すると同時に、疑問が湧いたんです。うちの酒も含めて日本酒の“地酒”は、本当に地酒と呼べるものなのかと」。
 ブルゴーニュからボルドー、シャンパーニュ、そして南仏やスペインへと続く旅の過程で、「本当の地酒」がその土地そのものであるという思いは一層強まったという。
 旅で身をもって得た経験は、現在の冨田酒造の酒造りに直結している。「例えば兵庫の山田錦を使った日本酒は“地酒”なのか。うちも以前は福井の五百万石や長野の美山錦を使いましたが、湖北(滋賀県の北部)の、木之本の近隣で収穫した酒米と、代々伝わる蔵の井戸からくみ上げた奥伊吹山系の伏流水を使ってこそ、近江の地酒なのではないかと」。冨田酒造の日本酒の方向性を十五代の冨田氏が大きく変えるきっかけになったのは、世界の酒造りを巡る旅で得た確信だった。

近江の地酒を世界に。日本酒行脚の旅は続く

 日本酒を取り巻く世界の状況は大きく変わった。日本酒の輸出先は1位がアメリカ、2位が香港、3位が台湾か韓国、という状況で冨田酒造でも年間の生産量の約1割を海外に出荷している。近年、韓国でサムスンの関係者の別荘を設計した建築家からの依頼で、モダン・コリアン料理に冨田酒造の酒をペアリングするという贅沢なイベントに参加した際は大韓航空を利用。旅の機会が多い冨田氏には、仁川経由で各国へ向かう乗り継ぎの利便性の高い大韓航空は、使い勝手のよいエアラインとしてインプットされている。
 冨田氏は年に3、4回はアメリカを中心に海外出張する。アメリカに初進出したのは2005年だが、その時「NYでいつでも冨田酒造の七本鎗を飲めるようにしたい」と掲げた夢を、わずか1年で達成した。近年の和食ブームで日本酒への注目度が増すフランスでは、ミシュランの星付きレストランをターゲットにしてブランディングを図る。海外出張の際は飲食店の訪問やイベントなどでアポイントがぎっしり埋まるが、少しでも自由時間があれば学生時代のようにフリーマーケットや現代アートを探して街を歩くのが楽しみだ。
 「将来はフランスのブドウ農家がワインを造るように、自分たちで米作りから手掛けた日本酒を造りたい」。真の地酒を世界に発信するための各国への日本酒行脚の旅は、今後もますます増えそうだ。

写真=筒井 義昭 構成=藤野 淑恵

冨田 泰伸

1974年、滋賀県長浜市に天文年間創業の460余年続く造り酒屋に生まれる。京都産業大学卒業後、1997年に協和発酵工業入社。2001年に実家の事業を継ぐために同社を退社。約2カ月を米国、英国、フランス、スペインなど世界の酒のマーケットや生産地を巡る旅に出て、フランスのワイナリー、スコットランドのウィスキー蒸留所でそれぞれの地域に根差した酒造りに感銘を受ける。2002年より、地酒の「地」の部分に重きを置き、地元の農家と提携して滋賀の酒米・水・環境で醸す真の地酒造りに専念。伝統的な日本酒製法を大切にしつつ、スパークリング日本酒や日本酒のシェリー樽熟成、ワイン同様のヴィンテージを掲げた新ラベル「琥刻」の発表などに取り組み、国内はもとより海外へも積極的に発信。現在11カ国へ輸出もしている。

冨田 泰伸

1974年、滋賀県長浜市に天文年間創業の460余年続く造り酒屋に生まれる。京都産業大学卒業後、1997年に協和発酵工業入社。2001年に実家の事業を継ぐために同社を退社。約2カ月を米国、英国、フランス、スペインなど世界の酒のマーケットや生産地を巡る旅に出て、フランスのワイナリー、スコットランドのウィスキー蒸留所でそれぞれの地域に根差した酒造りに感銘を受ける。2002年より、地酒の「地」の部分に重きを置き、地元の農家と提携して滋賀の酒米・水・環境で醸す真の地酒造りに専念。伝統的な日本酒製法を大切にしつつ、スパークリング日本酒や日本酒のシェリー樽熟成、ワイン同様のヴィンテージを掲げた新ラベル「琥刻」の発表などに取り組み、国内はもとより海外へも積極的に発信。現在11カ国へ輸出もしている。

大韓航空はプレミアムな食事とワインのおもてなしでビジネスパーソンの旅を応援します。

大韓航空

 大韓航空のプレステージクラスでは、ビビンバや冷麺をはじめとした韓国料理のメニューや洋食、和食、中華などのお食事をご用意。大韓航空でしか味わえないお料理を、韓国製の美しい器とともにご堪能いただけます。お食事に合わせてプレミアムワインとシャンパンのサービスもお楽しみください。ボルドー、ブルゴーニュ、アルザスなどフランス産の最高級ワインを、基本サービスの一環としてご用意。フライトの目的地によっては、カリフォルニア産、イタリア産、ドイツ産のワインもご用意しております。200年以上の伝統を誇るフランス産ペリエ ジュエなど、最高級のシャンパンもお楽しみいただけます。また、健康上の理由(病気または特定の種類の食べ物に対するアレルギーなど)や宗教、年齢によるお客様のニーズに応えるために、乳幼児およびお子様メニュー、ベジダリアン食、特別食、宗教上の制限に対応したお食事、その他幅広い特別機内食をご用意しております。

注記:サービス内容はフライトの路線、スケジュール、シーズン、機材によって異なります。
詳しくは大韓航空ホームページまたはサービスセンターにお問い合わせください。
日本地域サービスセンター フリーコール:0088-21-2001 携帯電話・一部IP電話からの場合:06-6264-3311
※受付時間(年中無休):9:00〜19:00

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 大韓航空のプレステージクラスでは、ビビンバや冷麺をはじめとした韓国料理のメニューや洋食、和食、中華などのお食事をご用意。大韓航空でしか味わえないお料理を、韓国製の美しい器とともにご堪能いただけます。お食事に合わせてプレミアムワインとシャンパンのサービスもお楽しみください。ボルドー、ブルゴーニュ、アルザスなどフランス産の最高級ワインを、基本サービスの一環としてご用意。フライトの目的地によっては、カリフォルニア産、イタリア産、ドイツ産のワインもご用意しております。200年以上の伝統を誇るフランス産ペリエ ジュエなど、最高級のシャンパンもお楽しみいただけます。また、健康上の理由(病気または特定の種類の食べ物に対するアレルギーなど)や宗教、年齢によるお客様のニーズに応えるために、乳幼児およびお子様メニュー、ベジダリアン食、特別食、宗教上の制限に対応したお食事、その他幅広い特別機内食をご用意しております。

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