今年で創立10周年目となるメディアスホールディングスは、「地域医療への貢献」という理念を掲げ1人1人の心に寄り添い、医療機器販売分野から介護・福祉分野、ソリューション分野へと事業を広げている。例えばストーマ(人工肛門)事業。オストメイト(人工肛門・人工膀胱を持つ人)に寄り添いQOL(Quality of Life)向上のための取り組みを進める。ストーマ経験者であるアナウンサーの中井美穂氏と代表取締役社長の池谷保彦氏による対談を通し、同社の具体的な貢献、期待される役割をみていこう。

一歩進んだ支援を

アナウンサー

中井 美穂氏

ロサンゼルス生まれ。1987~95年、フジテレビアナウンサーとして活躍。ブルーリボンキャラバンなどのがん啓発イベントの活動もしている。2002年に腹膜炎で大腸の一部が破れ、治療のため翌年まで1年間、一時的にストーマを設けたことを公にしている。

池谷 中井さんは過去にストーマを経験されたそうですね。

中井 2002年に腹膜炎を発症し、1年間のストーマ生活を送りました。御社は医療機器や医療材料、介護福祉機器の販売やレンタルだけでなく、ストーマ事業にも力を入れていると伺いました。

池谷 はい。当社グループの協和医科器械や栗原医療器械店では営業担当者が病院に出向き、患者さんに直接ストーマ用装具を紹介するほか、店舗でも販売しています。ストーマの形は1人1人違います。当社は複数メーカーの製品を扱っていますので、患者さんに最適な製品を紹介できます。患者さんと長くお付き合いする中で、病院の先生に伺うのは少し躊躇をしてしまうようなご相談も受けることがあります。相談は当社の担当者がお受けしますが、内容によっては病院にフィードバックするなど、患者さんのQOL向上に役立てるよう努めております。オストメイトの方と家族のようなお付き合いをしている担当者も数多くいます。

中井 病院によってはストーマ外来なども完備されていますが、まだまだ情報も充分とはいえません。正しい情報をいただける身近な相談先があるのは心強いことです。

地域に根ざした医療を

メディアスホールディングス
代表取締役社長

池谷 保彦氏

1978年、協和医科器械株式会社入社。株式会社オズ取締役、株式会社エヌエイチエス静岡取締役(現任)、協和医科器械代表取締役社長等を経て、2009年より現職。現日本医療機器学会理事、東京都医療機器販売業協会理事ほか、重職を多数歴任。

中井 グループ企業が全国各地にあるそうですね。

池谷 13の会社が全国各地で医療機器、介護・福祉機器の販売やそれに関連する事業を展開しています。当社の経営理念は「地域医療への貢献」です。グループ各社が各地域の医療機関に育てられたことで、今のメディアスホールディングスグループがあります。だからこそ地域の医療を大事にしたいのです。

中井 地域内の結びつきが強くなると、医療の質が上がると感じています。お医者さんと患者さんの関係が良好だと治療もうまく進みます。私が参加している大腸がん啓発活動「ブルーリボンキャラバン」では、全国で啓発イベントを開催しています。それは、地域の中核病院の先生と患者さんを近付けたいという狙いもあるんです。

池谷 我々は地域に根ざし、“各地固有のいい医療”に貢献したいと考えています。各地にある当社のグループ会社は、ほかの地域の良い点をいち早く取り入れ、地域の課題解決に役立てるなど、より効率的な事業展開を心がけています。各社が連携してシナジーを生みだせるのは当社の強みです。

中井 物流や在庫管理のソリューションも提供しておられますね。

池谷 はい。例えば、実際に手術を始めるまで患者さんに必要な医療材料のサイズが分からないということはよくあります。しかしながら、患者さんが手術台の上に横になっている状況で、使用する材料の最適なサイズが病院にないという事態は、あってはなりません。そこで当社は、手術に必要な材料のすべてのサイズを用意し、必要なものだけをドクターに使ってもらう方法を取っています。その膨大な数の医療材料の管理に当社が開発したシステムを利用しています。これにより、病院側の経済的負担も、ナースの医療材料の管理への負担も軽減することができます。

中井 CSR活動にも積極的だと聞きます。医療現場を体験できるメディメッセージというイベントは面白そうですね。

池谷 メディメッセージは、大学病院等に協力を仰ぎ、子どもたちに先端の医療機器を紹介する大好評のイベントです。地域医療への貢献を実感できると、社員にも好評です。

医療現場に寄り添う

中井 病気になったら病院に行けば何とかしてもらえる。これを当たり前のことだと思っていました。でもそれが可能なのは御社のような会社のおかげだと改めて気づきました。西日本豪雨のような災害で物流が止まると、オストメイトは本当に困ります。エリア内にどんな病院があって、どのくらいのオストメイトがいるかを、ある程度把握している会社がネットワークで全国につながっているというのも、とても心強く感じます。

池谷 ありがたいことに、事業そのものが、公益性が高く地域社会に貢献することができる仕事だと考えております。仕事をがんばることが、社会のためになる。心から幸せを感じることができる仕事です。グループ会社のほとんどは創業50年を超える会社ばかりですが、当社はホールディングスとして創立10周年目を迎えたところです。今後も必要な場所に必要な医療機器・材料を提供することで地域の医療に貢献していきたいと考えています。また、医療従事者の方々には、医療機器の効果を最大限に引き出してもらえるよう、正確な情報をタイムリーに伝える努力を続けてまいります。

中井 私も、がんやストーマについての啓発活動を続けたいと思います。

お客様と社会に貢献でき、やりがいを感じています

ストーマは、腹壁につくられる排泄口のこと。袋状の装具をストーマに装着し、そこに排泄物をためるという仕組みだ。そのストーマ用装具を取り扱っているのが、メディアスホールディングスグループの協和医科器械と栗原医療器械店。地域のオストメイトから、厚い信頼を寄せられている。

「オストメイトであることがハンデにならない社会になって欲しいと思います。オストメイトの方々のQOL向上につながる製品の紹介や情報の発信は、私たちの役割の1つです。オストメイトの方々のその後の生活に関わる一人として、その方らしさを大切に、日常生活に戻るお手伝いができたら嬉しく思います」(協和医科器械 相模佳美氏・写真左)

「患者様には、排泄の状況という、話しにくいことを打ち明けていただくので、私たちも心して接します。そのような中で、ありがたいことに感謝して頂けることや、また信頼関係を築くことで患者様とより深いお付き合いができていることに大変やりがいを感じています」(栗原医療器械店 岩崎優子氏・写真右)

(左)協和医科器械株式会社 ベネッセレ静岡 所長 相模佳美氏
(右)株式会社 栗原医療器械店 ヘルスケア事業本部 ホームメディカルサポート営業部 部長 岩崎優子氏

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