デジタルプロフェッショナルが選ぶデバイス

-ハイパフォーマンスを追求するプロは、仕事道具をいかにカスタマイズするか-

Windows 7 vs Windows 10 スペック徹底比較 ここまで違う!最新Windows搭載PCの実力

テクノロジーの進化は激しい。それは、ビジネスの必須ツールであるパソコンも同様だ。実際、どのくらい性能は向上しているのか? 4年前のWindows 7搭載PCと、最新のWindows 10搭載のPCを用意。実際の活用シーンで比較し、最新の環境がいかにビジネスを効率化するのかを確かめた。
(検証結果は 2018年5月 Digital DIY調べ)

Windows 7世代とWindows 10世代のPCはどれくらい違うのか?

年々、進化を続けるパソコン。一般的に、その頭脳たる集積回路は1年半から2年で処理性能が2倍になるとされる。いわゆる、ムーアの法則と呼ばれるものだ。パソコンには、このようなハードウェアの進化だけでなく、全ての動作を統括するOS、ソフトウェアの進化も伴う。ハードとソフト、両面が協調して快適な作業環境が構築される。目下、ビジネスの現場で急務となっている働き方改革。日常業務の負担軽減、仕事の効率化を進めるうえでも、パソコンの環境改善は避けて通れないものの一つといえるだろう。

では、最新パソコンを買い換えることで、どの程度の効率化が測れるのか? 実際に検証してみよう。テストでは、仕事場での稼働率が高いWindows 7パソコン(2014年モデル)と、Windows 10を搭載した最新のパソコンで比較する。どちらも同じような価格帯で購入できた、ハイスペック仕様のBTOパソコンとなる。

検証マシンのスペック

検証マシンA検証マシンB
OSWindows 10 Pro Windows 7 Pro
CPUIntel 第8世代 Core i7 8700Intel CPU Core-i7-4790
GPUNVIDIA GeForce GTX1060NVIDIA GeForce GTX 750
ストレージSSD 500GBHDD 2TB
メモリPC4-19200
(DDR4-2400)
8GBx2 16GB
PC3L-12800
(DDR3L-1600)
8GBx2 16GB
OfficeMicrosoft Office 365Microsoft Office 2013

パソコンの基本性能は上図の通り。CPUは、どちらもインテル製のCore i7プロセッサーを搭載する。同じようなものに見えるかもしれないが、実はCPUの世代が違い、これが大きな性能差を生む。ちなみに4年前のCPUは第4世代、最新モデルでは現行の第8世代となる。CPUは、約1年ごとに基本設計を更新しながら、性能や機能を向上させている。この両者では、複数のデータを同時に処理できる目安となるコアが、4つから6つに増えている。それでいてCPUが消費する電力(TDP)は、最大84Wから65Wへと抑えられている。低消費電力化しながら、パフォーマンスも向上させるという劇的な進化を遂げている。

データを保存するストレージは、これまで一般的だったHDDから、SSDへと変わった。違いをわかりやすく例えると、HDDはレコードのようなもの。SSDは、HDDのようにヘッドを動かしてデータを読み取ることがないため、故障率が低く読み取り速度が格段に速い。保存容量は2TBから500GBへと減っているものの、その分、クラウド(オンラインストレージ)の利用が増えている。特にWindows 10では、マイクロソフトが運営する「OneDrive」との連携をOSレベルでサポート。「Office 365」を導入することで、OneDrive上に1TBの作業スペースが割り当てられることも心強い。

このほか、メモリーも高速かつ低消費電力化したDDR4タイプへ、3Dグラフィックスなどの処理に欠かせないGPUも強化されている。基本性能だけみても、これだけの大きな進化を見て取れる。では、実作業において性能アップの恩恵はあるのか、具体的にみていきたい。

起動と終了、そして日常のオフィスソフトの使い心地はどう変わる?

まずは、全ビジネスパーソンが関係する日常的な作業での実力を検証しよう。旧型のWindows 7と、最新のWindows 10パソコンを比較するとき、驚くのがパソコンの起動時間だ。動作テストをしてみると、最新のパソコンが20秒台で起動したのに対し、4年前のパソコンは起動に約1分かかった。

高速起動の背景には、ストレージがSSDを採用したことと、Windows 7にはなかった「高速スタートアップ」という機能が関係している。高速スタートアップは、シャットダウン時(電源を切る)の作業環境を保存するという仕組み。毎回、ソフトを一つひとつ起動しなくても済むため、起動時間を短縮できる。1回あたりの差はわずかかもしれないが、シャットダウンだけでなく、スリープなどからの復帰も含めると恩恵は大きい。

PC起動時間(単位:秒)
電源を入れてからデスクトップが表示されるまでの起動時間を計測。最新パソコンは、高速スタートアップ機能のあるWindows 10と、ストレージが読み書きの速いSSDを採用していることもあり、4年前のパソコンよりも3倍近い差となった。

ビジネスシーンでよくある作業でも差がついた。例えば、ウェブの閲覧とオフィスなどの文書作成で約1.25倍、これらに動画のチャットや写真の編集などの要素を加えたテストでも約1.5倍の向上がみられる(いずれもベンチマークソフト「PC Mark 8」にて測定)。これらはパソコンにとって負荷の少ない作業なのだが、それでも改善を体感できるレベルにある。

ビジネスにおける作業の快適さ
パソコンの性能テストができる「PC Mark 8」の測定結果。「Work」はブラウザーと文書作成という2項目でのテストだが、「Home」はこれらにビデオチャットなどの項目が加わる。このためCPUなどの性能差が如実に表れている。

ビジネスシーンでは、Microsoft Office文書の取り扱いも欠かせない。例えば、Excelで大量のデータを処理したり、プレゼン用資料をPowerPointで作成したりといった作業だ。このような作業でも、やはり最新パソコンの方が快適。実際にExcelのマクロ機能で行数演算をしてみると、最新のパソコンでは約1.1秒で終わったものが、4年前のパソコンでは約10秒も要した。150MB程度のPowerPointファイルを開くテストも若干の違いが。こちらはHDDとSSDというストレージの違いが影響したとみられる。全ての要素が合わさって、キビキビとした動作を実現している。

ExcelとPowerPointの処理速度(単位:秒)
ビジネスに欠かせないExcelとPowerPointの動作を検証。Excelではマクロ機能を使って行数の演算を実行。PowerPointは、約150MBのファイルを開くまでの時間を計測した。この2つでは、CPUの性能が関わるExcelのテスト結果で大きな差が出た。

建築設計や動画クリエイターなど、スペシャリスト職に欠かせないハイパフォーマンス

続いてハイスペックなパソコンを必要とする、建築設計やクリエイターなどの視点で、新旧パソコンの使い勝手をみていく。プロフェッショナルな現場においては、高画質な画像・動画データの高速処理、また3Dでモデリングする際のグラフィックなど、より専門的な性能が求められる。

新旧パソコンでは、どういった違いがあるのか。実際にビデオカメラで撮影した200MBほどの動画ファイル(MTS形式)を、ウェブなどで公開しやすいMP4形式にエンコードする時間を計測してみる。すると、4年前のパソコンは1分前後かかったのに対して、最新のパソコンでは30秒強と半分近い時間で完了した。これなら処理状況を示すステータスバーの動きを、ジリジリとした気持ちで待つということも減りそうだ。

3D描画能力
3Dグラフィックスなど性能を計測する「CINEBENCH」の結果。新旧のパソコンで、おおよそ2倍の差がある。CADデータなど建築設計の現場でグラフィックスを扱う場合に、この性能がものをいう。

一方のグラフィック性能も段違い。CPUはもとより、テスト機が搭載する外付けのグラフィックボードの進化により、3Dの描画能力では約2倍の性能差を確認できた(ベンチマークソフト「CINEBENCH」で測定)。3Dグラフィックや動画など、パソコンに高い負荷をかける処理になればなるほど、最新パソコンの性能が際立つといえるだろう。

動画ファイルのエンコード(単位:秒)
1分40秒(ファイル容量は約200MB)のフルHD動画を、MP4形式に変換する時間を計測。CPUやグラフィックスボードの性能によって差が出やすい。テストの2台では、約2倍の違いが出た。

Windows 7のサポートは2020年1月に終了、この機会に仕事にベストなPCを

最新のパソコンに買い換えるときに、問題となるのが社内システムとコストだろう。多くの会社では、社内システムによる制約などで、Windows 7搭載パソコンを使い続けているところが多い。だが、Windows 7も発売から8年半以上が経過。現在はセキュリティを中心とした延長サポートを提供しているが、それも2020年1月14日、あと1年半ほど終了する。実をいうと、Windows 7から最新のWindows 10への切り替えは、すでに待ったなしという段階に差し掛かっている。

特にセキュリティ面について Windows 10 が大幅に強化された点は見逃せない(下図参照)。悪意のあるソフトウェア(マルウエア)の侵入を防ぐ「 Windows Defender 」を始め、データ単位の暗号化や資格情報の保護など、脅威に対抗する多数のセキュリティ対策が OS の標準機能として搭載された。

年々、巧妙化するネットの脅威の中でも深刻なのが、ランサムウェアや個人や特定の企業を狙う標的型攻撃だ。このような手口へ対抗するにはシステムが常に最新であることが最も重要だが、Windows 10では「 Windows as a Service 」の思想のもと、年に2回の機能強化を施す大型アップデートが実施されるようになった。常にOS が最新状態にあることで、パソコンをより安全に運用できる。

また、働き方改革を実現する環境を用意するにはクラウドとの親和性と共に、モビリティとセキュリティの両立が重要となる。Windows 10 はクラウド上で権限管理が行える「 Azure AD( Azure Active Directory )」をサポートしていることから、2要素認証等のセキュリティを兼ね揃えた、様々なクラウドサービスのシングルサインオンを実現することができる。これによって、いつでもどこでも安心して働ける環境が手に入るのだ。

Windows 10 のセキュリティ機能
Windows 7 と Windows 10 のセキュリティ機能の比較。圧倒的に多くの機能が追加されているのが分かる。

最後に、導入コストについていえば、テストで使ったBTOパソコンを選択肢も視野に入れるといいだろう。BTOパソコンなら、ビジネス用途にマッチした基本性能のカスタマイズ可能。CPUやグラフィックスにこだわったハイパフォーマンスパソコンはもちろん、書類作成などを中心のスタンダートパソコンにおいても有効だ。またBTOパソコンでは、通常版のWindowsよりも低価格で導入できるDSP版が利用できる点も強みといえる。

スムーズなシステムの切り替えを図りつつ、仕事の効率化を兼ねた最新のWindows 10搭載パソコンに乗り換える。これこそ、ビジネスを停滞させることなく、現場のパフォーマンスを最大化する一手といえる。

DSP版 Windows 10とは?~BTOパソコンに最適な高性能OS

最新OSのWindows 10には、大きく3つの販売方法がある。メジャーなのは、家電量販店などで販売されているパッケージ版と、大手パソコンメーカーのパソコンにはじめからインストールされているOEM版だ。これらに対し、第3の選択肢となるがBTOパソコンなどで選べるDSP版。パソコンパーツとセットで販売されているものになる。魅力は、パッケージ版よりも半額程度で購入できること。機能は、パッケージ版やOEM版と全く同じだ。BTOパソコンで業務に最適なパソコンをカスタマイズし、そこへDSP版のWindowsを組み込むことにより、コストパフォーマンス抜群のパソコンが出来上がる。

誰も見たことのない世界を描け ペインティングアートで顧客の感動を創造する SHIBAART
開発環境こそ、創造力の源泉であることを教える 総合学院テクノスカレッジ
ページTOP