日経ビジネスONLINE SPECIAL
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社員を幸せにしたい 会社がすべきこと

Vol.5 工場の困りごとを基に開発した生産支援ロボットで成長狙う 三和ロボティクス 沢宏宣社長に聞く

伊藤社員の中で、社長を任せられそうな人は育っていますか。

社長の承継を考えるのは次のステップですが、仕事を任せられる社員は育っています。精機事業部長とスマートファクトリー事業部長のトップ2人には各事業の全責任を持たせています。彼らのことは信用していますから。以前は不良やトラブルがあると私が前に出て対応しなければならなかったのですが、最近はすっかり2人に任せられるようになりました。

伊藤私も社長を継いでから採用した30代の若い社員が成長し、この2、3年でようやく仕事を任せられる新しい人材が育ってきました。人を育てるにはやはり時間がかかりますね。

事業部長2人のうち1人はプロパーで、1人は社外から採用した人ですが、2人ともこの1、2年でだいぶ成長したように思います。

魅力ある仕事が
人材を集める

伊藤経営を安定させるには若い人材が必要です。新卒採用はうまくいっているのですか。

応募してくる人は地元出身がほとんどで、それ以外の応募はまだ少ないですね。そのため、新卒採用は地元企業同士で奪い合いになっています。

当社がある飯田市は東京から高速道路で片道4時間という田舎ですから、若い人が都会に出て行ってしまいます。そうすると就職のときも地元に戻ってこない。当社は、なんとか数人の採用はできていますが、地元以外からの応募も、増やしていきたいです。

伊藤地元以外にも魅力を発信できる会社にするには、何が必要だと思いますか。

今、新規事業として伸ばそうとしているロボットを開発する仕事は、技術の奥行きも事業としての広がりも期待できる面白い仕事だと思っています。上からやらされる仕事ではなく、自分で主体的に取り組める楽しい仕事がある会社ということを外部に伝えていきたいです。そのため、早いうちから仕事の中身を知らせようと、中学生の職業体験を受け入れています。大人が格好よく働いている姿を子供たちに見せれば、将来当社を目指す人が増えることにつながるはずです。

三和ロボティクス本社前に立つ沢社長(左)と伊藤社長