経営者のためのテクノロジー講座「AI/IoT」編 ~AI/IoT活用が生み出す新たなビジネスチャンス~経営者のためのテクノロジー講座「AI/IoT」編 ~AI/IoT活用が生み出す新たなビジネスチャンス~

深刻な人手不足や働き方改革が、多くの企業の喫緊の経営課題として浮かび上がっている。人事にまつわるこれらの課題を解決する手段のひとつとして、現在大きく注目されているのが、人事とITを融合するHR(Human Resources)テクノロジーである。日経ビジネスオンラインでは、2018年5月31日、HRテクノロジーをテーマに「経営者のためのテクノロジー講座」を開催。HRテクノロジーの概要や技術動向、実践例、具体的なソリューションなどが紹介された。

日本オラクル

Oracle HCM Cloudにおける
人事業務へのAI活用の現在と未来

今、多くの企業で、人事業務におけるテクノロジーやデジタル、AIの活用が求められている。その目的は、生産性の向上。これは日本国内だけの話ではなく、世界的な課題となっている。では、人事業務にテクノロジーを適用すると、何がどう変わるのだろうか。HRデジタルトランスフォーメーションを強力にサポートするOracle HCM Cloudを例に、変わる業務の具体例を紹介する。

人事部門を含む全従業員に
テクノロジーのスキルが必須な時代

日本オラクル
クラウド・アプリケーション事業統括
ソリューション・プロダクト本部
HCMソリューション部
プリンシパルセールスコンサルタント
安井 清一郎

生産性向上のために、近年重要性がよく語られるのが「従業員エクスペリエンス」という考え方だ。日本オラクルの安井氏は、「カルチャーとテクノロジー、職場環境を掛け合わせることで従業員エクスペリエンスを高めることが必要です」と語る。

安井氏はまず、人事部門においてテクノロジーを積極活用している2社を紹介。売上高2.2兆円、従業員5万8000人、60カ国以上に展開する産業用エンジンのリーダー企業カミンズは、テクノロジーの進化が加速するなか、5万8000人の従業員の生産性向上を目的に、Oracle HCM(Human Capital Management) Cloudを導入した。その結果、同社の人事部門の役割を、従来の「データをつくる作業」から、「どのようなデータが経営にどう貢献するか」に変革した。

日本オラクル
クラウド・アプリケーション事業統括
ソリューション・プロダクト本部
HCMソリューション部
プリンシパルセールスコンサルタント
安井 清一郎

また、38万人以上のチームメンバーを擁し、170カ国以上でホテル事業を展開するヒルトンは、人事部門でデジタル化を推進する組織「デジタルHR」を新たに創設。テクノロジーに精通した人事担当者が、モバイルファーストの職場作りで従業員エクスペリエンスをいかに高め、人財開発・活用による顧客満足度の向上どうにつなげていくかに注力している。

いずれの事例でも、「従来、エンジニアのスキルと考えられていたTech-Savvy(テクノロジーに精通していること)は、もはや人事部門を含む全社員が求められるようになってきています」と安井氏は指摘する。

テクノロジーで変わる人事業務

では、人事業務にデジタルテクノロジーを取り入れるとどう変わるのだろうか。グローバルな人財配置からタレントマネジメント、報酬や労務管理までをクラウドで提供するOracle HCM Cloudを例に紹介しよう。

まず、人事部門の視点では、工数を削減し空いた時間を戦略策定に使いたいというニーズが高い。しかし、現在多くの人事部門では現場からの問い合わせ対応にかなりの時間を割いており、本来やるべき仕事を圧迫している。問い合わせ内容を見てみると、人事関連の情報の問い合わせ、人事手続き、ルールやポリシーの確認の3つに分けられる。人事手続きは証明書発行などが不可欠のため、簡単には減らせないが、情報やルールはシステムで開示することによって、従業員自らが確認できるようになり、大幅な工数削減が可能だ。モバイルを活用することで従業員が電車での移動時間も利用できるようになるため、朝昼夕方に集中しがちな手続き申請や問い合わせも平準化できる。Oracle HCM Cloudは、PCでもスマートフォン、タブレットでも見やすいレスポンシブ・デザインを採用しているので、モバイル用のサイトを作成する必要がない。

また、AIを活用したチャットボットを利用することで、問い合わせ対応の自動化も可能。難易度の高い質問に対しては、HRヘルプデスクがある。HRヘルプデスクでは重要度や対応状況が表示され、各担当者が処理すべき案件の順序が明確になり、効果的・効率的な処理が行える。

一般従業員の目線で考えると、いかに従業員エクスペリエンスを高めていくかが重要となる。たとえば、入社日の体験とその結果帰宅時に抱いた思いが、その後のパフォーマンスや離職率に影響するとも言われている。Oracle HCM Cloudを利用すれば、入社前から提出書類のTo Doリストや研修プロセスなどが提示され、トップメッセージの視聴や社内イベントを確認することで、仲間意識を高めるなど、初日の不安を払拭するさまざまな機能を提供しており、人事部としても、入社手続きを効率よく抜け漏れなく実行できるようになる。

さらに、AI=分析というイメージがあるかもしれないが、給料日が過ぎても給与明細を見ていなかったら閲覧を促したり、退社時間が近づいたら打刻をするか聞いてくるなど、状況を判断したり、利用者の使い方を学習して次に行うべきことを提案するといった機能もある。

より便利に、もっと賢く、
社員にさらなるサポートを提供

AIは一般的にはArtificial Intelligenceの略だが、オラクルはAdaptive Intelligent(組込み人工知能)という言葉を使っている。安井氏は、「他社の場合は、AI=エンジンを指し、このエンジンをどう使うかという提案をしますが、当社は、このエンジンが既に組み込まれています。AIがビジネスプロセスに織り込まれているので、ユーザーは自然と直感的に利用できます」と説明する。

その事例として採用活動を紹介。たとえば、マーケティングスペシャリストの募集を出した場合、社外からの応募者だけでなく社内で推薦された人も可視化できるので、被推薦者の異動によってまかなうという選択肢があることがわかる。社外の候補者にオファーする場合は、報酬の地域相場や提示可能な給与レンジなどが表示され、雇用条件の作成を支援すると共に、条件を提示した場合の承諾率が予測可能だ。こういったことを実現するためには、自社データの統合はもとより社外の第三者データも必要となる。Oracle HCM Cloudは、社内の他システムとの連携や第三者データとの連携も容易に可能だ。

「Oracle HCM Cloudは、より便利に、もっと賢く、社員にさらなるサポートを提供することを目指し、採用から評価、育成、退社までの人事ライフサイクル全体にわたって統合的なサービスを提供しています。Oracle E-Business SuiteやPeopleSoftで培ったノウハウをクラウドプラットフォームで提供しており、一括導入だけでなく部分適用も可能。興味のある部分から段階的な導入も可能です」(安井氏)。

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