伝統と歴史が未来を築く バランタイン The Scotchを背負う伝道師

バランタイン
サントリースピリッツ
サンディー・ヒスロップ

5代目
マスターブレンダー
サンディー・ヒスロップ氏

スコッチウイスキーの王道と称され、世界中で定番のウイスキーとして愛される「バランタイン」。2世紀にもわたり多くの人に愛飲され続けるその背景には、時代を乗り越えてきたたゆまぬ努力と、ブレンダー達の飽くなき探求心があった。

時代を超えて愛され続ける
知られざる誕生秘話

「複雑さ、そして味の多様性」
世界各国で愛され続けるウイスキーブランド「バランタイン」の特長について、同ブランドでマスターブレンダーを務める、サンディー・ヒスロップ氏はこう答えた。「蒸溜所ごとに際立つ個性が魅力のシングルモルトウイスキーに対し、ブレンデッドウイスキーの魅力はモルト同士の個性による多様性と、複雑な余韻にあります」。

バランタインの創業者であるジョージ・バランタインが、エディンバラに小さな食料品店を開業したのは1827年。密造酒時代に終わりを告げたスコットランド各地には、蒸溜所が次々に誕生し、法律改正によって、異なる原酒のブレンドが許されたのも、この頃であった。

彼が夢見たのは、グレーンウイスキーとモルトウイスキーをブレンドすることで、華やかな香り、なめらかな口あたり、そして余韻が永く続く新しいブレンデッドウイスキー。彼の夢とブレンド技術は、年月を超え、現在もバランタインに脈々と受け継がれている。

「バランタインが時代を超えて長く愛される理由の一つは、安定して高い品質を維持していること。ブレンドの基本は100年以上前から変えていません。味の層に多様性があり、どんな飲み方でもバランタインらしさを感じられるため、世界中で支持されるのだと思います」

長い歴史の中で、マスターブレンダーの重責を担うのは、現在のヒスロップ氏を含めてわずか5人。彼らは、歴史の継承者であると同時に、バランタインの「守り人」ともいえる存在だ。

「原酒のブレンドはもちろん、熟成に使う樽の調達、各蒸溜所の品質評価まで含め、ウイスキーづくりの全工程に携わるため、私の仕事の範囲は広くなっています。ブランド価値を継承する者として責任は重いのですが、無上の誇りを感じられる仕事でもあります」

ヒスロップ氏が、ブランド価値を体現する1本としてあげるのが「バランタイン 17年」だ。1937年に誕生した当時、17年ものの長期熟成原酒を使うブレンデッドウイスキーは希少な存在だった。そこには秘伝のブレンド技術の粋が結集しており、現在に至るまで基本レシピは変わらない。それだけ完成度の高いブレンデッドウイスキーなのだ。

「複雑でありながら、とてもバランスのとれているウイスキーです。最初に感じられるのは、洋梨のような華やかな香りと、ハチミツを思わせる甘味。そして最後に、焚火のようにスモーキーなフレーバーが立ち上がります。私は、歴代のマスターブレンダーが受け継いできた技法に従い、常に最高の品質を再現できるように、一つひとつの樽の原酒と向き合っています」

格式を生む伝統と哲学①

創業者のジョージ・バランタインが没頭した、ウイスキーづくりの新しい技法「ブレンディング」。数多くのモルトウイスキー、グレーンウイスキーを組み合わせ、独自のブレンドを追究した彼の思いが、バランタインというブランドの源流である。

次代へ継承されるブレンデッドスコッチ

1827年、エディンバラの小さな食料品店から始まるバランタインの物語。モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした「ブレンデッド・スコッチ」が高く評価され、英国王室御用達の称号を1895年に授与。1938年には、厳格な審査を通過し、スコットランド紋章院より現在の紋章を授けられた(中央に描かれているのは大麦、水、ポットスチル、樽というスコッチの4大要素)。日本では1950年代初頭から販売され、定番のウイスキーブランドとして定着している。