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いま求められる、家電の姿
~料理が好きな(日経DUAL読者)244人に聞く!~料理上手になるためにできることは?
日経BP総研マーケティング戦略研究所上席研究員 渡辺 和博

料理上手になるための、重要な要素の一つが「火の使い方」だ。一気に火力を強めて炒め物をしたり、とろ火で長時間じっくり煮込んだり、一定時間同じ温度で揚げてみたりすることで、よりおいしい料理を作ることができる。とは言え、一般的な家庭で使用されているガスコンロでは、火加減は感覚重視で、それらを実践するのは難しいと言わざるを得ないだろう。
 そこで注目したいのが、「IHクッキングヒーター」だ。高効率なため火力が強く、火加減の調整も任意に可能、メンテナンスも簡単といいとこずくめだが、今回のアンケートでは使用率が3割程度と普及しているとは言い難い。ここでは、IHクッキングヒーターのイメージや求めるものなどを調査しながら、なぜ普及が滞っているのかを探っていこう。

Q1|自宅で使用しているキッチンコンロのタイプは?
対象者:日経DUAL読者/実査時期:2018年8月/サンプル数:244人/調査主体:日経BP社調べ
渡辺 和博氏

家庭で使用されるコンロは「ガスコンロ」か「IHクッキングヒーター」のどちらかが一般的ですが、今回のアンケートでは、ガスコンロが2/3以上を占める結果となりました。オール電化住宅は増えており、新築物件ではIHクッキングヒーターの導入率も高いようですが、使い慣れたガスコンロからの切り替えは想像以上にハードルが高いのか、まだまだ普及は道半ばといったところです。

Q2|料理をする上でのこだわりポイントは?
対象者:日経DUAL読者/実査時期:2018年8月/サンプル数:244人/調査主体:日経BP社調べ
渡辺 和博氏

料理をする上で、最もこだわるのはやはり「おいしさ」。アンケ―トでも双方で1位となっています。注目したいのは、「栄養バランスを考える」や「素材にこだわる」はIHクッキングヒーターを使っている人のほうが、「楽しく作る」はガスコンロを使っている人のほうが、割合が高くなっていることです。料理をシンプルに楽しみたい、という人は火加減が感覚的に分かるガスコンロを選び、料理をより緻密に行いたい、という人は火加減調節が簡単にできるIHクッキングヒーターを選んでいるのかもしれませんね。

Q3|IHクッキングヒーターに抱いているイメージは?
対象者:日経DUAL読者/実査時期:2018年8月/サンプル数:244人/調査主体:日経BP社調べ
Xシリーズなら
渡辺 和博氏

この質問では大きく結果が分かれました。ガスコンロを使用している人は、IHクッキングヒーターに対して「火力が弱い」「電気代が高い」といったイメージを抱いているようですが、IHクッキングヒーターを使用している人は、まったく逆。空気の汚れが少ないことや、高齢者や子供でも使えるというメリットが認知されていないことからも分かる通り、ガスコンロ使用者にとってIHクッキングヒーターは、「使ってみないと分からない」部分が多いのでしょう。

Q4|ガスコンロ使用者に聞きました自宅でIHクッキングヒーターを使ってみたいですか?
対象者:日経DUAL読者/実査時期:2018年8月/サンプル数:244人/調査主体:日経BP社調べ
渡辺 和博氏

こちらは、ガスコンロ使用者を対象としたアンケ―ト結果。Q3では否定的な意見も多かったIHクッキングヒーターですが、それでも59%の方が使用してみたいという結果になりました。また特徴的なのが、「分からない」という人が22.3%もいたこと。その魅力をしっかり理解できていない段階では、判断がつきかねるということなのかもしれませんね。

Q5|IHクッキングヒーターに求めるものは?
対象者:日経DUAL読者/実査時期:2018年8月/サンプル数:244人/調査主体:日経BP社調べ
Xシリーズなら
渡辺 和博氏

最も多かったのが「光熱費の削減」で、「安全性」「お手入れのしやすさ」と続いており、上位にはいずれも料理とは直接関係のないポイントが挙がる結果となりました。コンロはビルトインされているものがほとんどですし、簡単には交換できないため、省エネ性やメンテナンス性に対するニーズが高くなっているのが分かります。料理に関係する機能では、火力調整の簡単さや大火力など、基本性能の高さが重要なポイントとなっているようです。

「オールメタル技術」と「ラクッキングリル」の進化で料理がさらに楽しくなるIHクッキングヒーター「Xシリーズ」
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誘導加熱によって鍋自体を発熱させるIH(Induction Heating)クッキングヒーターの特長は、約90%の高い熱効率と、200Vのハイパワーによって、経済的なスピード調理が可能なことにある。また、火を使わないので室温が上がりにくい、火力が簡単に調節できる、フラットなガラストップなので掃除が簡単など、利点は枚挙にいとまがない。

そんなIHクッキングヒーターのパイオニアとも言える存在が、1974年に国内で初めて高周波型のIH調理器具を商品化したパナソニックだ。キッチンアプライアンス事業部 BIK国内商品企画課の林田氏は、同社が歩んだ足跡を次のように語る。

「パナソニックは、1990年にビルトインタイプの200V IHクッキングヒーターを発売して以来、調理性能の進化、使いやすさの向上、環境への配慮という3つの視点で開発を進めてきました。IHは直火ではないゆえの利点が多くありますが、その一方で、火力が感覚的に分かりにくい、使える鍋に制約があるといった不満の声が多かったのです。そこで、調理中であることを赤いランプで示す『光るリング』(2000年)や、アルミや銅鍋などすべての金属鍋が加熱できる『オールメタル技術』(2002年)を開発しました。また、鍋底の温度を検知する『光火力センサー』(2007年)を開発し、揚げ物や焼き物、鍋振りまでできるようになり、調理性能が大幅に向上しました。現在は、グリルの清掃性を飛躍的に向上させた『ラクッキングリル』(2012年)などの開発により、快適なキッチン空間の提案を進めています」

さまざまな進化を遂げたパナソニックのIHクッキングヒーター。その最新モデルとなるのが、2018年10月に発売されたビルトインタイプの「Xシリーズ」である。

パナソニック株式会社 アプライアンス社 キッチンアプライアンス事業部 商品企画部 BIK国内商品企画課 主務 林田 章吾氏
パナソニック株式会社 アプライアンス社 キッチンアプライアンス事業部 IHCH技術部 IHCH制御設計課 主任技師 浅野 正人氏

天面のIHに調理時間を速める新技術
「ハイスピードオールメタル」を採用

アルミ製のフライパンを含むすべての金属製の鍋が使用できるオールメタル技術は、パナソニックが世界で初めて実現した、同社のアイデンティティーである。「Xシリーズ」ではそんなオールメタル技術を採用しているIHがさらに進化。そのポイントは、新開発した「ハイスピードオールメタル」にあると、キッチンアプライアンス事業部 IHCH制御設計課の浅野氏は言う。

「特に大きいのは、コンロにおいて一番重要な火力がアップしたことです。『ハイスピードオールメタル』では、オールメタル加熱コイルの形状を、従来の丸型1個から、楕円型の2個構成とし、それに対応した新たなインバーターを開発。コイルに流れる電流の向きを制御し、鍋の中央を効率よく加熱することで、素早く加熱ができるようになりました。アルミ鍋の湯沸かし時間を最大で約2/3に短縮できたのもこのおかげですね。また、コイルに流れる電流の向きを切り替え、フライパンの中央と外側を交互に均一に加熱することで、餃子やホットケーキなどの焼き色を均一に調理できるようになっています。複雑な形状の加熱コイルの開発、量産化にあたっては多くの技術課題に直面しましたが、工場部門と協力しながら何度も検討、改良を繰り返すことで、高い壁を一つひとつ乗り越えていったのです」

また、高性能な光火力センサーが従来の1つから4つに増え※1、フライパン全体の温度分布を計測できるようになった点も見逃せない。「例えばフライパンの一部分に食材が偏っていた場合にも、食材が置かれていない部分が高温となることを防ぎ、フライパン表面に施されているフッ素加工の劣化を軽減することができます」(浅野氏)

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進化した「ラクッキングリル」は
底面も上面もフラットだから
お手入れラクラク

魚を焼く際などに使用するグリル部は、IHクッキングヒーターにおいて最もお手入れがしにくい場所と言えるだろう。従来のグリル内は、庫内に棒状のヒーターが配置されているため拭きづらく、焼き網にこびりついた汚れや焦げつきも簡単には洗い落とせない。こうした不満点を解消するべく、パナソニックのIHクッキングヒーターに搭載されたのが、底面がフラットでお手入れのしやすさに定評のある「ラクッキングリル」だ。「Xシリーズ」では、そんな「ラクッキングリル」の使い勝手が大幅に向上しているという。

「『Xシリーズ』では、これまでの底面IHヒーターによるフラット化に加え、グリルの上ヒーターに平面ヒーターを搭載することで、業界最高※7となる101mm有効庫内高さを実現するとともに、上下ともフラットな庫内となり、お手入れ性が大きく向上しました。さらに、下ヒーターのIHコイルも楕円型から、庫内の隅々まで熱が届く角型に変更したことで、調理性能が向上し、またさまざまな形の鍋をグリル調理に使えるようになっています。例えばパエリアの調理なら、天面のIHヒーターで食材を炒めた後、同じ鍋をグリルに入れて焼き、仕上げ、そのまま食卓へ持っていく、なんていうこともできますよね。また、サイドにLEDを使った庫内灯を設置しており、内部の確認が簡単に行えます」(浅野氏)

「Xシリーズ」では、高さのある食材や市販の鍋もグリルに入れて調理できるので、料理の幅がグンと広がるに違いない。また、料理に合わせた温度と加熱時間をあらかじめ設定することができるので、調理中に火力調整をすることなく簡単に煮物や焼き物が作れるのも、料理好きにはうれしいポイントといえるだろう。

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キッチン空間に馴染む
美しいデザインを実現

「キッチン空間になじみやすいすっきりデザイン」をテーマに企画された「Xシリーズ」。そのポイントは、天面スリムフレーム、バックフレーム、フロント(グリルドア+前パネル)の3点にあると林田氏は説明する。

「外装の基本となるフレーム構成を変更し、より薄型化した天面スリムフレームと、トッププレートとの段差を小さくし、フラットな面を大きくしたバックフレーム。そして、前パネル側を1枚のガラスで構成し、グリルドアと色を合わせ、割り線を減らす構成としたフロント(グリルドア+前パネル)。これらが組み合わさることで、すっきりとした美しいデザインを実現できたと考えています」

もちろん見た目の美しさだけでなく、使い勝手もしっかりと考えられている。操作パネルには、視認性が高いフルドット液晶を新たに採用。文字サイズが約1.3倍になり、より見やすく、使いやすくなった。また、シルバー、ブラック、ホワイトのカラーバリエーションが用意され、キッチンに合わせたコーディネートの幅が広がっている。

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グリルやIHヒーターの調理性、お手入れのしやすさが大幅に向上し、デザインも美しく生まれ変わった「Xシリーズ」はまさに、創業100周年記念モデルにふさわしい、パナソニックの技術と情熱が詰まったIHクッキングヒーターといえるだろう。IHクッキングヒーター市場のパイオニアとして、また、市場をけん引するトップランナーとして、これからもパナソニックは、キッチン空間を革新し続けていくに違いない。

※1 光火力センサー搭載数 左右IH:各4つ・後ろIH:2つ(X・XSシリーズにおいて<XP2タイプ 左右IHのみ 計8つ>)。
※2 アルミ鍋を強火で加熱した場合。
※3 市販アルミ両手鍋 鍋底17cm 水量 1L 20℃⇒90℃到達時間実測データ。(従来品KZ-W773S)。
※4 「従来品」は2016年11月発売Wシリーズ。
※5 焼き物温度調節・焼き物アシストの場合。
※6 焼き物温度調節180設定で調理した場合。
※7 国内市場200V家庭用IHクッキングヒーターにおいて(2018年9月1日現在)。
※8 2016年11月発売Wシリーズ比較。

100周年

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