- ITEM2016 エンタープライズ・イメージング Centricity Universal Viewer CCA 医知の蔵2.0 -

GEヘルスケア・ジャパンはITEM2016国際医用画像総合展において、放射線情報システム「Centricity RIS JP」、読影レポートシステム「Centricity Radiology Report JP」が加わったことで放射線部門全体の業務をサポートするTotal Radiology Solutionと、システムと人の双方をつなぐことで患者中心の医療連携モデルを実現するVNA Solutionについてのミニセミナーを1日に10回開催。毎回多くの来場者が参加し、セミナー後はデモ機で実際の操作性や機能を確かめていた。GEヘルスケアのブースは常に多数の来場者でにぎわい、エンタープライズ・イメージングへの強い関心が見て取れた。

ITEM2016:多くの来場者が強い関心を寄せた放射線部門全体の業務をサポートするTotal Radiology Solution、システムと人の双方をつなぐVNA Solution

Total Radiology Solutionセミナー 放射線部門全体の業務を強力にサポート

GEヘルスケア・ジャパン ヘルスケアIT本部 プロダクトマーケティング 担当部長 鳥羽 輝久氏

鳥羽輝久氏は2025年の地域包括ケアシステム構築に向けて、現在の病院中心のモデルから患者中心の医療連携モデルへの変革が進みつつあることを説明。医療界は「コスト抑制」「生産性の改善」「医師不足」「患者主導」という課題を抱え、医療全体としては「連携したケアネットワークの構築」「アウトカムに基づいた医療の提供」、イメージングには「診断スピードと精度の向上」「部門の生産性と効率の向上」「施設全体のケアパスウェイ、ワークフローの改善」「地域医療ケアの質の改善」が求められているという。

病院中心から患者さんを中心とした医療連携モデルへ変革している
環境変化への対応:イメージングに求められるものは?

「そうした課題に対応するために、GEヘルスケアはエンタープライズ・イメージングを推進しています。医療従事者の方々、放射線部門、施設全体、地域のシステムと人の双方をつなぐことで患者さんを中心としたよりよい医療連携が実現します」

エンタープライズイメージングの必要性

エンタープライズ・イメージングにおいて放射線部門全体をサポートするTotal Radiology Solutionとして、ITEM2016から新たに発売する放射線情報システム「Centricity RIS JP」と読影レポートシステム「Centricity Radiology Report JP」、さらに高機能ビューワ「Centricity Universal Viewer」を紹介した。

Centricity Solutions for Enterprise Imaging

放射線情報システム「Centricity RIS JP」は安心・安全を優先に開発されたシステムにより、患者に優しい医療を提供。電子カルテとの密な連携により、効率的で安全な放射線ワークフローを実現する。

安心安全を優先に開発されたシステムにより、患者に優しい医療の提供を実現

読影レポートシステム「Centricity Radiology Report JP」は読影医の要望を反映することで操作性を徹底的に追求し、ストレスフリーな読影レポート作成と診療科への迅速な情報共有を実現する。

読影医の要望を反映し、操作性を徹底的に追求したレポートシステム

読影医の要望を取り入れ着実な進化を続ける高機能ビューワ「Centricity Universal Viewer」は機械学習によって画像を好みのレイアウトに自動配置する「スマート・リーディング・プロトコル(SRP)」や高度な読影を支援する「Advanced Application(AA)」によって読影効率を大幅に向上。最新の6.0 Service Pack2ではマルチオブリークへの対応や3D解析の強化をはじめさらなる進化を遂げている。

機械学習や3D解析機能により、読影生産性を向上

「『Centricity Universal Viewer』に『Centricity RIS JP』『Centricity Radiology Report JP』が加わったTotal Radiology Solutionによって放射線部門全体の業務を強力にサポート。生産性と診療品質の向上を実現します」と鳥羽氏は語った。

製造販売:GEヘルスケア・ジャパン株式会社
販売名称:セントリシティ・ユニバーサル・ビューワ
医療機器認証番号:225ABBZX00019000号
Centricity RIS JP,Centricity Radiology Report JPは非医療機器です。

VNA Solutionセミナー 「CCA」が部門や施設の枠を越えた患者情報の共有を実現

GEヘルスケア・ジャパン ヘルスケアIT本部 コマーシャルプロダクト グループ 総合診療ソリューション担当部長 山口 剛史氏

山口剛史氏はエンタープライズ・イメージングにおけるVNA Solutionについて語った。

山口氏はまずVendor Neutral Archive(VNA)を「他のシステムからベンダー中立的な方法でアクセスできるように標準フォーマット・インターフェースで医用画像を保管できる医療システム」と定義した。

多くの病院が、さまざまな部門の専門性に応じて個々に構築したシステムで患者情報を保存・管理(サイロ化)しているため、他部門にある情報を参照するには時間や手間、コストがかかるという課題に直面していることを指摘した。それぞれが高度に専門化された部分最適を追求した結果、かえって全体最適が困難な状況になっているというのだ。

VNAによって各部門、システムごとに保管されたDICOM画像、各種検査情報、同意書などの紙文書、デジカメ画像などの患者情報を一元管理し、さまざまな部門や診療科で共有することができると解説した。

VNA基盤のCCAが一元参照環境を構築

このVNAを体現するのが統合画像管理・参照システムCCA(Centricity Clinical Archive)だ。

「CCAによって部門ごとにサイロ化されたデータを統合し、患者を経時的、網羅的にとらえる患者一元的なシステムに再構築し、部門や施設を越えたさまざまな職種で共有することができます。CCAはシステムとシステムをつなぎ、部門と部門をつなぎ、人と人をつなぐ基盤となります」

CCA:統合画像管理・参照システム

CCAは部門内DICOMアーカイブから施設内DICOMアーカイブ、各種検査情報や紙文書、デジカメ画像などのNon-DICOMデータも扱う施設内マルチメディアアーカイブ、地域内アーカイブまでと、連携範囲に応じて柔軟に運用できる。

連携範囲に応じて柔軟に運用できるVNA

また、CCAはDICOM、HL7、IHE XDSなど厚生労働省標準に準拠した「アプリケーションニュートラル」、サーバーやストレージなど特定のベンダーに縛られない「ITプラットフォームニュートラル」、ベンダー独自のフォーマットにとらわれない「フォーマットニュートラル」の3つのベンダーニュートラルを実装。さらにILM(Image Lifecycle Management)は病院側が決めたルールに従ってデータの再圧縮や削除を行うことで、各病院が主体的にデータを運用管理することを可能にする。

業界標準のベンダー・ニュートラル設計
インテリジェントな運用管理を、ユーザーの手に

山口氏はCCAが採用された「鳥取県地域医療連携ネットワーク(おしどりネット3)」など、CCAの実際の活用例を紹介するとともに「本日はデモ機を用意していますので、ぜひCCAの機能や操作感をお試しいただければと思います」と締めくくった。

Centricity Clinical Archiveは非医療機器です。

GEが取り組むクラウドサービスセミナー コスト削減、容易なデータ移行など多くのメリットをもたらす「医知の蔵2.0」

GEヘルスケア・ジャパン ヘルスケアIT本部 アジアパシフィック コマーシャルプロダクト 事業開発マネージャー 医師 古谷 満希恵氏

古谷満希恵氏は最初にGEが推進するインダストリアル・インターネットについて解説した。さまざまな機器からのデータを収集・分析することで運用効率化や製品開発に生かす構想だ。今後、インダストリアル・インターネットによって病院運営の最適化を図り、よりブリリアントな病院を目指していく。

インダストリアル・インターネットの目指す世界

「GEヘルスケアは昨年のRSNAでGE Health Cloudを発表しました。これによりカンファレンス準備時間の短縮、緊急時に必要なデータへの迅速なアクセス、タイムリーな情報共有などによって医療におけるアウトカム向上を支援します。例えば画面の中央にクラウド上で作成した3D画像を置き、それを見ながら別の場所にいる医師がヴァーチャルカンファレンスを行うことも可能になります」

GE Health Cloud:医療におけるアウトカム向上を支援
GE Health Cloud Applications:RSNAで紹介されたクラウドアプリケーション

次に医用画像のクラウド型外部保存サービス「医知の蔵2.0」について解説。病院が自らハードとソフトを購入して運用するオンプレミス型と外部のデータセンターを活用するクラウド型の違いを説明した。クラウドはオンプレミスと比較して初期費用、利用までに要する時間、必要なとき必要な容量だけを利用できる点、保守管理、ソフトウェアのバージョンアップ、省エネ、スペース効率など多くの点でオンプレミスより有利と語った。

オンプレミスとクラウドの違い

クラウド型外部保存サービス「医知の蔵2.0」の特長はコスト効率とベンダー中立だ。

クラウド型VNA:医知の蔵2.0の特長

コスト効率についてはメンテナンスフリーで初期費用や電気代・管理費を削減することができる。利用料についても「差分型」という課金方式を採用し、毎月発生する新規登録データ量(前月との差分)のみに課金するため、収入に応じた支払いとなり予算化しやすい。

「差分型」医知の蔵2.0の費用の仕組み

さらに増え続ける画像データ量をILM(Image Lifecycle Management)によって、一定期間以上経過した画像は圧縮や削除するなど病院側の主体的な判断で効率的に管理することができる。ある病院はILM機能を使うことで、実際にランニングコストを約25%削減した。

ILM(Image Lifecycle Management)増え続ける画像を効率的に管理

もう一つの特長であるベンダー中立は、PACS更新に伴うデータ移行時に大きなメリットが生じる。「ベンダー専用型」外部保管の場合院内の複数のPACSを一元管理できないだけでなく、特に他ベンダーのPACSに変更するときに新しいベンダーのPACSとデータセンターは通信できないので、いったんデータを院内PACSに戻してから移行することになる。そのため稼働中のPACSへの負荷が大きく、移行に時間がかかり完了まで保守契約の延長も必要になる。

「ベンダー中立型」の「医知の蔵2.0」なら複数のPACSを一元管理でき、院内にあるデータだけを移行すればいいので、稼働中のPACSへの負担もなく、移行時間も短くてすむため保守契約延長の必要もない。

「ベンダー専用型」外部保管の懸念
「ベンダー中立型」外部保管のメリット

「クラウド型外部保存サービス『医知の蔵2.0』の特長をまとめると、1.初期費用が少なく、保守や残容量などの管理が不要。2.ILM機能で画像を主体的に管理でき、ランニング費用を削減。3.ベンダー中立で、PACS更新時の負担が少なく、PACSベンダーの変更も可能という点です」と古谷氏は述べた。

医知の蔵, GE Health Cloudは非医療機器です。

Total Radiology SolutionとVNA Solutionが生産性と診療品質を向上させ、一人ひとりの患者に最高のアウトカムをもたらす

GEヘルスケア・ジャパン ヘルスケアIT本部長 松葉 香子氏

GEヘルスケア・ジャパンの松葉香子氏はエンタープライズ・イメージングを構成するTotal Radiology SolutionとVNA Solutionについて次のように語った。

「従来私たちがご提供してきたPACS、高機能ビューワ『Centricity Universal Viewer』に、このITEM2016から読影レポートシステム『Centricity Radiology Report JP』、放射線情報システム『Centricity RIS JP』が加わったことで、放射線部門全体の業務をサポートするTotal Radiology Solutionをご提供できるようになりました。

放射線情報システム『Centricity RIS JP』は電子カルテとの連携により、検査の生産性と安全性を向上させます。 読影レポートシステム『Centricity Radiology Report JP』は、より効率的な読影レポートの作成と迅速な情報共有を実現します。 これらをTotal Radiology Solutionとして提供することで、放射線部門全体の業務効率と読影医の生産性・診療品質の向上を総合的に支援していきます。

統合画像管理・参照システムCCA(Centricity Clinical Archive)に代表されるVNA Solutionは病院内の診療科や部門、施設の枠を越え、診療に必要な患者の網羅的で時系列に沿った情報の一覧を可能にします。

高齢化の進行、慢性病の増加などを背景に、業務の効率化、患者一人ひとりへの最適な医療の提供、地域包括ケアシステム構築へのニーズが高まっています。GEヘルスケアはTotal Radiology SolutionとVNA Solutionによって生産性と診療品質を向上させ、患者中心の医療連携モデルの実現に貢献します」

GEヘルスケア・ジャパン ヘルスケアIT本部 プロダクトマーケティング 担当部長 鳥羽 輝久氏

GEヘルスケア・ジャパンでプロダクトマーケティングを担当する鳥羽輝久氏は次のように語った。

「放射線情報システム『Centricity RIS JP』の最大の特長は電子カルテとの密な連携によって、より効率的で安全な検査を行えることです。例えば造影検査を行う際、電子カルテに入力されたeGFR値など腎機能を含む患者情報を即座に確認できるため、安全な検査を行うことができます。

また、撮影実施コメントを入力することで、電子カルテ、レポートでも撮影時の患者の状況を把握でき、診断品質の向上に貢献します。

読影レポートシステム『Centricity Radiology Report JP』は先生方の要望を反映して操作性を徹底的に追求し、ストレスフリーな読影レポート作成を実現しました。高機能ビューワ『Centricity Universal Viewer』と親和性が高く、あたかも一つのシステムのように使うことができます。また、確定したレポートはWeb配信が可能で電子カルテなどのリンクによって効率的に運用することができ、画像配信ビューワ『Centricity Universal Viewer ZFP』との連携によって画像を参照しながらレポートが見られるなど、診療科との迅速な情報共有を実現します。

GEヘルスケアはPACS、ビューワのみならずCTやMRIなどの画像診断装置もご提供しています。今回、放射線情報システム『Centricity RIS JP』、読影レポートシステム『Centricity Radiology Report JP』が新たに加わったことで、放射線部門の業務全体をサポートする製品・ソリューションをワンストップでご提供できることは、GEヘルスケアの大きな強みだと考えています」

GEヘルスケア VP & General Manager Enterprise Imaging ビル・ストーヴァル氏

GEヘルスケアでエンタープライズ・イメージングのワールドワイドにおける製品開発を統括しているビル・ストーヴァル氏は次のように語った。

「私たちは日本のニーズを取り入れた製品開発をひじょうに重視しています。日本はヘルスケア市場で世界第2位の規模を持ち、医療従事者の技術・技能が大変進んでいます。より高品質な診療を求める声に応えることはワールドワイドで開発を行う上で大きな意義があります。また、高齢化が進む日本では医療における負担が増大しています。そうした中、より生産性と診断精度を向上させる製品が求められています。私たちが日本のニーズに応えて開発した製品が、ひいては世界中の人々に価値をもたらすと考えています。

私たちの目標は一人ひとりの患者に最高のアウトカムをもたらすことです。そのためにはその患者の時系列に沿った網羅的な情報を把握・共有し、診療に生かすことが必要です。

私たちは今後も別々に存在するシステムと人の双方をつなぎ、生産性と診療品質の向上に全力で取り組んでいきます」

生産性と診療品質の向上、患者中心の医療連携モデル実現を目指して、GEヘルスケアはより価値あるソリューション・製品を開発し、提供を続けていく。

Page Top
エンタープライズ・イメージング
Centricity Universal Viewer
CCA
医知の蔵2.0
提供/GEヘルスケア・ジャパン