提供:キリンビール

10月6日の発売以来、大きな話題を呼んでいる「キリン一番搾り 糖質ゼロ」。日本初(※1)の“ビールで糖質ゼロ”という革新性もさることながら、「一番搾り」ならではのおいしさが人気に火をつけ、発売からわずか1カ月で100万ケースを突破し、年間販売目標である約120万ケースの約8割を達成! 人気企画である『日経トレンディ』2021年ヒット予測において、2021年に付加価値が高いものを追い求める消費スタイルが根付く、ビッグトレンドを生みそうなものとして「期待度三ツ星」の評価を得た。ビール好きを魅了するその商品力と揺るぎないヒットの理由を、日経BP総研所長の安達功が分析する。

発売から1カ月で年間販売目標の約8割を達成!
「キリン一番搾り 糖質ゼロ」大ヒットの理由を探る

安達 功 日経BP総合研究所 所長
1986年東京理科大学工学部建築学科卒業。エンジニアリング会社勤務を経て日経BP入社。『日経コンストラクション』『日経アーキテクチュア』『日経ホームビルダー』『日経不動産マーケット情報』の編集・発行人等を経て現職。

 10月の酒税改正でビールに注目が集まるなか、颯爽(さっそう)と登場して話題をさらった「キリン一番搾り 糖質ゼロ」。初めてこの商品を知って飲んだとき、これは売れるだろうなと思っていましたが、結果は予想以上。発売からわずか1カ月で、すでに年間販売目標の約8割を達成したそうです。

 ヒットの理由は、3つあると考えています。第一は、なんといっても「おいしさ」。ビールで糖質ゼロという日本初(※1)の試みに、「一番搾り」のおいしさを掛け合わせたのは大きなポイントといえるでしょう。実際、飲んでみると、私のようなビール好きを十分満足させる味わいに仕上がっているのです。おいしさの選択肢の一つに、世代的には“糖質ゼロ”が加わったのはうれしいですね。

 第二の理由は、「健康志向」の高まりです。リモートワークで通勤回数が減ったことで、運動不足や体重増加を気にする人が増えてきた。かくいう私もお腹の辺りが気になりだし、今では朝昼晩のウォーキングを日課にしています。すると、今度は食生活も意識するようになってくるんですよね。糖質は控えようとか、今日はビールを止めておこうとか。そう思っていた矢先に発売された「キリン一番搾り 糖質ゼロ」は、ビール好きにとっては救世主ともなる存在。糖質を気にせず大好きなビールを飲めるのだから、安心して家飲みを楽しめます。

 この家飲みに関わってくるのが、第三の理由である「家庭回帰」です。リモートワークやオンライン授業、オンライン診療などの普及により、以前は帰るだけの場所であった家が、働き、学び、癒やす場となった。活動範囲も家が中心となり、家族が家で食事をする回数も増え、家庭料理のバリエーションも広がりをみせています。ここで選ばれているのが、どんな料理にも合う「一番搾り」ブランドです。もともと多くの消費者からの人気を誇っていた「一番搾り」に、糖質ゼロが加わったことで、さらに飲用者が増えた。料理との組み合わせを考えて、「一番搾り」「一番搾り 糖質ゼロ」を飲み分ける人も多いのではないでしょうか。

 酒税改正に加え、この3つの理由を追い風に好調なスタートを切った「キリン一番搾り 糖質ゼロ」。時代の変化と顧客ニーズを的確に捉えている時点で、ヒットは必然であったといえるでしょう。今回、弊誌『日経トレンディ』2021年ヒット予測でも「期待度三ツ星」に輝かれたことは納得の結果でした。受賞おめでとうございます。

店頭やSNSでも盛り上がりをみせる
「キリン一番搾り 糖質ゼロ」の魅力とは?

 「キリン一番搾り 糖質ゼロ」への注目度の高さは、店頭での取り扱い率や陳列スペースの広さからも推し量ることができます。私自身も、スーパーで目立つように並んでいるのを見て、「ついに出たか!」と興奮しながら買ったのを覚えています。聞けば、発売週の店頭導入率は95%以上(SCIデータ/スーパーマーケット業態)だったそうで、発売前からかなりの期待を集めていたことがうかがい知れますね。

 

 発売直後はSNSでも相当な盛り上がりをみせており、例えば「ビールで糖質ゼロなんてうれしい、夢のビール」「革新的な商品」といった投稿から、みんながこういうビールを待っていたんだというのが分かります。一方で、「これで糖質ゼロ? すごくおいしい」「糖質ゼロなのに、ちゃんと一番搾り」「ビールの満足感、おいしくてうれしい」といった味わいやおいしさに言及しているものも多かったのが印象的です。

 やはり、糖質ゼロにすることでビールのおいしさは損なわれるという先入観を持っていた人が、それだけ多かったということでしょう。私もその一人でした。それでも糖質ゼロには魅力を感じていたので、失礼ながら味にはあまり期待をせずに飲んでみたところ、予想以上のおいしさに驚いたというわけです。

 「キリン一番搾り 糖質ゼロ」の魅力は、糖質ゼロであると同時に、「一番搾り」ファンが求めるおいしさを満たしているという点にあります。糖質ゼロでありながらも、麦のうまみを存分に味わえるところは、まさに「一番搾り」そのもの。この関係性はパッケージにも表れています。

 「キリン一番搾り 糖質ゼロ」の缶カラーは、「一番搾り」の落ち着いた暖色系とは打って変わって、鮮やかで深みのあるブルー。緻密に施されたグラデーションも美しく、まさに糖質ゼロから連想するスマートさを感じさせる仕上がりです。このようにまったく新しい印象をアピールしつつ、でも全体的なデザインは本家「一番搾り」とほぼ同じなんですね。それ故に、品質の高さとおいしさへの自信がストレートに伝わってくるのです。