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これぞ、クラフトビール。SPRING VALLEY 豊潤<496>

キリンビール株式会社

キリンビール株式会社

これぞ、クラフトビール。SPRING VALLEY 豊潤<496>

ビール市場を揺るがす、キリン新発売のクラフトビール「スプリングバレー」の革命とは。 ビール市場を揺るがす、キリン新発売のクラフトビール「スプリングバレー」の革命とは。

「スプリングバレー」好調の背景に見るおいしさにこだわった、キリンのクラフトビール開拓の歴史

新規ブランドでありながら、「スプリングバレー」はなぜここまで売れているのか。その理由は、単に昨今のクラフトビールブームにあやかったからではない。そもそもクラフトビール人気は、どこから来ているのか。「スプリングバレー」というブランド名は何に由来しているのか。その秘密を解き明かすには、明治時代にまで遡る必要がある。

1870年、横浜の地に「スプリングバレー・ブルワリー」というビール醸造所が誕生した。ウィリアム・コープランド氏が創業したこのブルワリーは、日本で初めて商業的な成功を収め、また日本最初のビアガーデンを設けるなど、この国のビール産業の礎を築いた存在といわれる。その跡地にジャパン・ブルワリーが設立され、後にキリンビールとなるのである。キリンビールはウィリアム・コープランド氏を日本ビール産業の祖として敬愛し、「ビール本来のおいしさ、奥深さ、そして楽しさを日本の皆さんに知っていただきたい」「ビール類市場をもっと魅力化・活性化したい」という想いを抱き続けている。

そして2021年、キリンビールは主力の「一番搾り」「本麒麟」に並ぶ3本目の柱として、「スプリングバレー」を発表。新商品に日本のビール産業にとって歴史的な名称を冠した理由は、このブランドがビール黎明(れいめい)期のパイオニア精神とビール造りへのこだわりを大切にしているからに他ならない。

「スプリングバレー」好調の背景とキリンのクラフトビール開拓の歴史を伺って感じたのは、ヒットの理由に裏付けられた歴史と背景、そして企業の地道な努力とそういったものの賜物であること。東京・代官山にあるダイニング「スプリングバレーブルワリー」には、開業した2015年以来数回訪れていますが、その由来は明治時代にあったんですね。しかもお話を聞くと、「スプリングバレー」の名はこれまでのキリンビールさんの歴史にも何度か登場しているという。その1つが、1991年、横浜工場にオープンした小規模醸造設備付きレストラン「スプリングバレー」です。ここでは、年間60キロリットルという規模で、様々な個性派ビールを造っていたそうです。1994年に酒税法が改正され、日本全国で個性豊かな「ビール」が一気に誕生したのも、この取り組みがきっかけになっていたのかもしれませんね。

当時のブームは僕もよく覚えていますが、それがいつの間にか「クラフトビール」という言葉として定着し、再燃したのは2015年、つまり「スプリングバレーブルワリー」が開業した年に当たります。その後もキリンビールさんは、クラフトビールディスペンサー「Tap Marché(タップ・マルシェ)」の展開で、全国の飲食店にクラフトビールの魅力を広めていった功績を残しています。

クラフトビールはここ数年で着実に人気を高め、今や国内認知率は90%以上※7といわれていますが、その背景にはクラフトビールの種まきから育成までにわたる、キリンビールさんの地道な努力もあったからでしょうね。

それが、今回の「スプリングバレー」で一気に開花した。長い年月をかけて日本のクラフトビール市場を育て上げ、家での食事やお酒に高付加価値を求めるニーズが高まったタイミングで発売された「スプリングバレー」は、売れるべくして売れた商品。“ヒットは一日にしてならず”といいますが、まさにそれを体現した歴史に残るブランドになると予感しています。

※7.キリンビール調べ