日経XTREND SPECIAL

真に使える 新時代の意識調査真に使える 新時代の意識調査

インターネットやPCの普及によって、以前より格段に実施しやすくなった市場調査・アンケート。しかしこの3~4年で、回答者たる生活者のメインデバイスはPCからスマートフォンにすっかり様変わり。しかし、調査サービスの依頼構造は、PC時代のまま変化を見せない。このズレによって、若年層の調査不参加・ライト回答者の脱落による回答の偏り・プロ化などの問題が顕在化してきたのだ。LINEリサーチはこうした課題を真正面から克服し、“市場調査の本質価値”に取り組もうとしている。

vol.03

アンケート調査のBI化

インターネット調査はパーソナルビジネスツールへ。LINEリサーチのライトコースによって従業員全員がマーケティング視点を持つ時代に

インターネット調査の普及から約20年、日常生活のデバイスはパソコンからスマートフォンに移り、市場調査にもその流れが訪れている。スマホからの回答ができるようになり、より気負わない生活感のある回答データの取得が可能となってきた。それは依頼側のシーンにも変質を及ぼしている。地福節子氏は「意識調査も、本当の意味で誰もが手軽に使えるビジネスツールになってきた」と語る。それを具現化するのが、LINEリサーチが提供する「ライトコース」だ。

機能を絞り込み、使い勝手と
スピードを極めたセルフ型アンケート「ライトコース」

市場調査の方法を大きく変えたインターネット調査。しかし、昨今はいくつかの問題点も指摘されている。まず、価格コンシャスになりすぎて、回答者への負担と報酬のアンバランスが起こっており、回答質が犠牲になっているケース。さらに、いまだパソコン中心の多設問の調査設計から脱することのできない依頼企業を含む関係者の意識の遅れ。これらから、依頼者が暗黙に、しかし当然に期待していた「普通の人」の回答が、ともすると取得困難になっている。
インターネット調査回答者の実態とは

LINEが展開する調査事業「LINEリサーチ」をけん引する地福節子氏は、「調査の依頼者が知りたいのは、もちろん『一般の消費者の意見』です。調査の本来の意義を考えても、そうですよね。そのためには、依頼者の意識を、スマホを利用した調査に合った形へ変える必要があります」と言う。こうした状況の改善を目的に誕生したのが、LINEリサーチである。

LINEリサーチは、約530万人以上(2020年12月時点)のアクティブモニターを持つ、業界最大級のリサーチプラットフォームだ。その強みを地福氏はこう語る。

「スマホでアンケートを取るので、いつでも、どんな場所でも回答が可能。パソコンの前に座って気負って、あるいは数をこなすように回答するのではなく、まさに気が向いたときに、今の気持ち・感情を素で回答いただけます。弊社の場合、調査モニター登録への募集はLINEの中で、ゲリラ的にその全利用者に対してかけています。上の年代だけでなく、パソコンでのインターネット調査では弱い10代20代の若年層にも十分なリーチが可能。今や高校生は6人に1人、大学生は5人に1人がLINEリサーチのモニターです。

極端な言い方をすれば、街中を歩いている普通の人に立ち止まってもらい、聞きたいことを質問できる環境に近い。LINEにより、これまでにやりたくてもできなかった、新しい調査方法が生まれたと感じています」

地福節子氏
地福節子氏
LINE株式会社インサイトリサーチ室副室長

回答者のシーンに最も配慮して、LINEリサーチでは「回答のしやすさ」といったルールを導入している。例えば、デザイン、設問の数、文字数の制限、表現の簡便さなどだ。「回答者が回答しやすいことで、フラットな意識データが取れます。パソコンでの調査とは少し違った調査設計が必要となりますが、より間違いのないデータを取れることこそが最もお客様にお返しできる価値だと思っています」と地福氏は語る。

LINEリサーチには、サポートコースとライトコースが存在する。

サポートコースは、LINEでの調査に長けた「リサーチパートナー」と呼ばれる調査会社がサポートすることで、がっちりとした調査が可能なコース。課題の整理、調査の設計、調査画面の作成、実査、集計、分析、報告までをカスタマイズできる。数本に分岐する複雑なアンケート調査やインタビュー調査、日記調査、オフラインの調査など、多様な対応を用意している。「スマホの特徴を最大限に生かしながら、従来と同等のニーズにも対応しています」と地福氏は語る。

一方、ライトコースは、依頼者が自らハンドリングするセルフ型のコース。機能を直感で操作できる範囲に絞り込み、リサーチに関わったことがないビジネスパーソンでも、気軽に調査ができるようにした。

「実はむしろ、スマホに最適化しているからこそ、調査をしたことがない方でも、調査票を作りやすくなっているんです。話し言葉に近い設問文こそ、スマホにはマッチします。そして、質問や選択肢などのアンケート画面は、思い立ったらいつでも自分自身で、オンライン上で作成できます。相談、見積、指示、確認のやり取りの時間を大幅に短縮することで、アンケート作成から結果データの納品まで最短6時間というスピード納品を実現しました」と地福氏。

両コースとも、回答者は同じ一般のLINEユーザーなので、回答のフレッシュさは変わらない。また回答者がきちんと回答できるようLINEリサーチの審査チェックもあるため、誰もが回答の質を落とさずに調査のスピードを早められて、コストダウンを実現したのがライトコースだという。

そのライトコースが、さらに使い勝手を高めるために納品後の集計や分析の利便性を向上させるために2020年12月から導入したのが「Tableau(タブロー)」だ。

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