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「TANPACT」で日本のたんぱく質市場を変革する明治の新たな挑戦

一般層にも広く拡大したたんぱく質(プロテイン)市場。その中でも良質なたんぱく源として注目されているのが乳たんぱく質だ。創業以来、乳たんぱく質の研究を蓄積してきた明治の新たな挑戦に迫る。

乳たんぱく質で日本を元気に
「TANPACT」で新たな挑戦

 日常の食事や間食で手軽にたんぱく質(プロテイン)が摂取できると話題の明治「TANPACT」。2020年3月の登場以来、品目を増やしながら支持層を広げている。

 たんぱく質が競技アスリートやボディビルダーのためのものだったのは過去の話だ。健康な体づくりのためには、上手にたんぱく質を取り、適度な筋肉をつけて代謝を上げることが必要だという認識が浸透しつつある。

 「こうした流れを受けて、近年、たんぱく質(プロテイン)市場は伸びを見せていますが、まだまだ伸びる余地はあると思っています」と語るのは、明治マーケティング本部の島貫周(しまぬき・ちか)氏だ。

社会課題を背景に拡大するたんぱく質(プロテイン)市場

右肩上がりに伸長するたんぱく質市場
たんぱく質(プロテイン)の市場規模は2011年以降、約6倍に拡大している。これは、筋トレブームでプロテインの需要が高まったことや、アスリートでなくても、健康な体づくりのために筋肉をつけて代謝を上げることが重要だという認識が広がったからだと見られる。
現代人の課題「たんぱく質摂取量低下」
日本人のたんぱく質摂取量は特に2000年代から下落が目立ち、近年では1950年と同等の水準だ。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年度版)によると、たんぱく質の摂取目標量に対し、20歳以上では男性が最大13g、女性は最大5g程度、下回っているという。その原因としては、ダイエット志向の高まりや、多忙からくる偏食による栄養の偏り、高齢化による食事量の減少などが推察される。
注目が高まる「乳たんぱく質」
たんぱく質は、成分によって吸収効率が異なるが、良質なたんぱく源として注目されているのが乳たんぱく質(ミルクプロテイン)だ。ポイントは2つ。1つは、必須アミノ酸と呼ばれる9種類のアミノ酸がバランスよく含まれているため吸収されやすいということ。もう1つは、必須アミノ酸の中でも筋肉をつくるのに欠かせないBCAAを多く含むこと。乳たんぱく質は、効率的なアミノ酸摂取が可能なため、「たんぱく質の優等生」とも呼ばれている。

 「市場が伸びているとはいえ、日本全体ではたんぱく質摂取量が高度経済成長期前のレベルにまで低下していますし、1人当たりのプロテイン摂取率は欧米に比べると低い水準です。もっと多くの方がたんぱく質を取ることで、こうした社会課題を解決したい、そのためには日常生活の中で手軽においしくたんぱく質を摂取できる製品を開発したいという思いから生まれたのが『TANPACT』なんです」(島貫氏)