こだわりの焙煎とブレンドで
家庭での本格コーヒーを実現

 長年愛される「ネスカフェ ゴールドブレンド」がリニューアルした。その背景にはコロナ禍での家庭需要の高まりがあった。

 「2013年から2020年にかけては、カフェ店舗数の増加、コンビニコーヒーの登場など、家庭外の需要が高まっていた時期でした。当社もオフィスでの『ネスカフェ アンバサダー サービス』の提案などに力を入れていました。ところが、2020年春ごろから状況が変化し、家庭内コーヒー製品の市場が上昇。そのなかで、お客様のニーズに応え、本格コーヒー体験をいかにお届けするか。それが今回のリニューアルの目的でもありました」とネスレ日本飲料事業本部の上林亮陽氏はいう。

上林亮陽
ネスレ日本
飲料事業本部

今回の開発の中心となった技術は“焙煎”と“ブレンド”だと語るのは、生産本部製造サービス部の古畑達雄氏。

古畑達雄
ネスレ日本
生産本部 製造サービス部

 「私たちはこの新しい焙煎技術を『スターロースティング製法』と呼んでいます。豆の特長ごとに分け、それぞれに適した焼き加減と温度で焙煎し、その後にブレンドすることで、豆の特長を最大限に生かすことができました。生豆の選定には、グローバルに持つ購買・品質管理の拠点を駆使。季節に応じて複数の旬の豆を使い、年間を通じて安定した味を提供できることも当社の大きな強みの一つです」(古畑氏)

 これまでも、商品開発には、海外の研究センターと協力し、設備投資を伴う技術導入を続けてきたという。コクのあるコーヒーが求められた2015年には「コク深め」という製品を発売。2020年には、サードウェーブコーヒーですっきりした味わいが好まれ、フルーティーな味わいの「香り華やぐ」を発売した。

 今回のリニューアルに伴い、CMでのスローガンも一新した。

 「昨今は多様性などの違いを楽しむという価値観が重視されるだけでなく、自分の行動を突き詰めた先に社会やコミュニティにポジティブな影響を与える人が理想とされる時代が来るのではないかと。それを『違いをつくる人の』と表現。このコンセプトを体現してくれるのは誰かと考え、すぐ出てきたのが、『なんでもつくろう!』を掲げるTOKIOの城島茂さん、国分太一さん、松岡昌宏さんでした」(上林氏)

 朝の1杯は1日の始まりのスイッチになり、オンライン会議が続いた後にはコーヒーの香りだけでホッとひと息できる。進化した香りと味わいをぜひとも楽しんでみてほしい。