日経クロストレンド Special
ON24

ベンチマークレポートを分析
優れた「ウェビナー戦略」の
ヒントとは

コロナ禍で台頭するウェビナーだが、新しいチャネルであるがゆえに課題も少なくない。
効果的なウェビナーを実施するための、優れたウェビナー戦略について、ON24の上田善行氏に話を聞いた。

ウェビナーマーケティングの
業界グローバルリーダー

コロナ禍で新たに定着した言葉の一つが「ウェビナー」だろう。ウェブ(Web)とセミナー(Seminar)を組み合わせた造語であり、オンラインで行うセミナーや講演を意味する。この言葉が人口に膾炙する前から、ON24はウェビナーマーケティングプラットフォームを提供してきた。同社カントリーマネージャーの上田善行氏は「弊社はウェビナーというカテゴリーそのものの確立に貢献してきた企業であると自負しています」と胸を張る。

ON24 カントリーマネージャー 上田 善行 氏

ON24
カントリーマネージャー
上田 善行

同社の調べでは、2020年には前年比でウェビナーの実施率が160%を超えているという。そうした現状を支える同社では、デジタルエクスペリエンスプラットフォームとして、ウェビナープラットフォームである『ON24 Webcast Elite』の他、カンファレンスや展示会のバーチャル化を実現する『ON24 Virtual Conference』、コンテンツキュレーションハブの『ON24 Engagement Hub』、そして、アカウント・ベースド・マーケティング(ABM)向けコンテンツソリューションとして『ON24 Target』という4つのソリューションを提供している。

「堅牢で信頼性の高い配信はもとより、取得できるデータの量、そしてデータ分析や連携・活用によってビジネスに確実に貢献できる点が高い評価を受けています」と上田氏は言う。

ベンチマークレポートから
ウェビナー戦略を分析

ON24は、数々のウェビナーの実態を把握するため、毎年、ウェビナーベンチマークレポートを作成している。最新版の2021年度版には、2020年1月から12月に開催されたウェビナーについてのデータが、2000社10万件以上のアンケートに基づいてまとめられている。(※1)

まず2020年、企業は年間平均で20.5回のウェビナーを実施してきた。「調査の対象となった企業の半数以上が、月に4回以上のウェビナーを実施、また22%以上の企業が、年間150回を超えるウェビナーを実施しました」と上田氏。その数は2021年に入ってからさらに増えているとする調査結果もあるという。

2019年から2020年のウェビナー増加率昨対比

さらに、同社のウェビナーベンチマークレポートでは実施曜日なども細かく分析されている。

「ウェビナーの実施曜日は、グローバルでは火曜が多いのですが、日本では木曜が圧倒的に多くなっています。時間帯も異なっていて、グローバルではお昼前の10時から11時が多いのですが、日本は午後に集中しています」(上田氏)

こうした実態が把握できれば、プロモーションのためのメール配信日時や、実施曜日・時間帯などを戦略的に決めやすくなるだろう。また、平均視聴者数からはウェビナーのトレンドも見えてくるという。

「大型化と専門化の流れがあります。500名以上が参加するウェビナーは全体の約17%を占めるまでに増えていますし、一方、特定の少人数にターゲットを絞ったものも増えています」(上田氏)。

上田氏は「参加者のエンゲージメントはデジタルシフトしています。既にウェビナーも特別な体験ではありません。では、どうやって体験の差別化をしていけばいいのか。それがこのレポートから見えてきます」と語る。

※1 ON24調べ。【調査期間・調査対象】2020年1月〜12月にON24上で実施されたユーザー企業のウェビナー100,482件(参加者100人以上のもの)を分析。

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