消費で日本を元気に 日経トレンディSpecial ニューノーマル時代のヒット分析

やっかいなアゴ下の長いくせヒゲさえも剃りあげる 新ラムダッシュ6枚刃が実現する新時代のシェービングスタイル

深剃りに定評のあるパナソニックのリニアシェーバー『ラムダッシュ』。2021年6月6日に発売する新型では従来の5枚刃から6枚刃へと進化し、新次元の剃り味を実現した。その開発背景やこだわりの技術、そして機能について、IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏が開発担当者に迫る。

長いくせヒゲに強い6枚刃で新時代のニーズに対応

マスクの着用、リモートワーク、オンライン会議など、コロナ禍で常識となった新しいスタイルは、シェービングの在り方も変化させた。パナソニックの調べでは、ヒゲ剃りを2〜3日に1回程度するという人が増えているそうだ。しかし、従来のシェーバーは長く伸びたくせヒゲをしっかりと剃るのは苦手だった。そんな不満を解消するのが、2021年6月にパナソニックが発売する『リニアシェーバー ラムダッシュ 6枚刃』(以下、『ラムダッシュ 6枚刃』)である。5枚刃モデルから10年かけてたどり着いた6枚刃の実力とは。IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏が『ラムダッシュ 6枚刃』の開発担当者、清水宏明氏に開発背景から技術的ブレイクスルーまで直撃取材した。

グラフ:WITHコロナによるヒゲ剃り頻度の増加率(コロナ前とステイホーム中の比較) 3日に1回程度が212%で最も増加率が高い ※パナソニック調べ 【調査概要】調査方法:WEB調査、調査対象:全国の20~59歳の有職者男性、電気シェーバー使用者N数171名、調査実施:2021年4月
写真:IT・家電ジャーナリスト 安蔵 靖志氏

IT・家電ジャーナリスト

安蔵 靖志

【プロフィール】家電製品総合アドバイザー、スマートマスター。「日経トレンディネット」などを経てフリーに。ITや家電 に関する記事執筆の他、家電の専門家としてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。

安蔵氏:『ラムダッシュ』の5枚刃モデルが最初に発売されたのは2011年です。『ラムダッシュ 6枚刃』が登場するまで10年の歳月を要していますが、開発経緯を教えていただけますか。

清水氏:実は、6枚刃ありきで開発したわけではありません。コロナ禍以前より多くのお客様が、アゴ下のくせヒゲが残るという悩みを持っていました。5枚刃でも対策はしていたのですが、まだ改善の余地があった。そこで新しく開発したのが「アゴ下トリマー刃」。長いヒゲを取り込みやすいだけでなく、寝たヒゲやくせヒゲも起こしやすい刃です。しかし、「アゴ下トリマー刃」を従来の5枚刃で実現しようとすると、中央に1枚しか搭載できません。これでは効果が十分発揮できないので、どうしても2枚搭載したい。そう考えて、外刃全体をゼロから開発して、結果として6枚刃が生まれました。

安蔵氏:ゼロからの開発は苦労も多かったのではないですか。着手から完成まで3年の年月がかかったと伺いました。

清水氏:一番難しかったのは、「アゴ下トリマー刃」の作り込みです。長いヒゲを剃るだけなら簡単なのですが、深剃りしつつ肌に優しいことや6枚ある刃の適切な配置と、精密なモノづくりに時間がかかりました。

安蔵氏: 配置が難しいとのことですが、6枚刃の構成について教えてください。

清水氏:「フィニッシュ刃・アゴ下トリマー刃・くせヒゲリフト刃」の3種類の刃を2枚ずつ配置することで6枚刃となっています。まず、1枚目の「フィニッシュ刃」が短いヒゲを剃る。次に最初の「アゴ下トリマー刃」が長いヒゲを剃る。それから「くせヒゲリフト刃」が連続で短いくせヒゲを剃る。その後、2枚目の「アゴ下トリマー刃」が残っている長いヒゲを再び剃り、最後に「フィニッシュ刃」が残りのヒゲを剃り上げます。ヒゲの種類にかかわらず根本から深剃りするので、コロナ禍によって剃る機会が減って伸びたヒゲでもスッキリとカットしてくれます。

PICK UP
写真:アゴ下トリマー刃

新開発
「アゴ下トリマー刃」が
長いくせヒゲにアプローチ

チタンコーティングされた「アゴ下トリマー刃」。ゴールドに着色することで、高級感ある質感を演出している。この刃を新開発したことで、ワンストロークで剃れる長いくせヒゲの割合が約4倍※1に向上した。

※1 同社2020年度発売ES-LV9Fとの比較

5枚刃発売から10年、設計から見直して6枚刃が誕生

写真:パナソニック ビューティ・パーソナルケア事業部 パーソナル商品部 清水 宏明氏

パナソニック
ビューティ・パーソナルケア事業部
パーソナル商品部

清水 宏明

安蔵氏:私も3日間ヒゲを伸ばした状態で『ラムダッシュ 6枚刃』を試してみました。ヒゲが濃くてアゴ下のヒゲのくせも強いのですが、下から上に一度動かしただけで大方はキレイに剃れた印象です。アゴ下のくせヒゲもかなりしっかりと剃れて、「アゴ下トリマー刃」の威力を実感しましたね。使う前は、6枚刃になったことでヘッドが大きくなり、剃りにくくなったのではと心配していましたが、サイズの違和感もありませんでした。

清水氏:実は、ヘッドの大きさは刃1枚分大きくなっています。当初は5枚刃と同じサイズを目指していたのですが、ゼロからの開発なのであまりとらわれずに作りました。実際に使うと、大きさの差はほぼ感じられないと思います。むしろ、ヘッドが大きくなり面圧が少し減ったので、肌には優しくなった。これを利点と考え、より肌に優しくなるさまざまな工夫を行いました。例えば、鼻下を剃るときに刃を唇に当たりにくくしたり、丸みを帯びた刃面によって肌に無理なく密着するようにしたり、5枚刃よりも刃のフロートを大きくして柔らかく動くことで圧力がかからないようにしています。また、6枚刃の面圧低減で、肌への負担を約10%低減※2させています。

※2 ES-LVシリーズとES-LSシリーズとの肌への押し付け荷重面積比較。パナソニック調べ。<LVシリーズ外刃面積>13.8㎠、<LSシリーズ外刃面積>15.5㎠。面積比により圧力負荷の分散を確認。使用条件により効果は異なります。

PICK UP
イメージ図:リニアモーター駆動

独自の6枚刃×
リニアモーター駆動

6枚刃となった外刃のポテンシャルを最大限まで引き出すのが、高速ストロークで内刃を動かすリニアモーター駆動。ラムダッシュ史上最速※3(約14,000ストローク/分)のリニアモーターを搭載し、常にハイパワーで、一度とらえたヒゲを逃さずカット。一気に剃りあげて、シェービング時間を短縮してくれる。

※3 同社リニアシェーバー ラムダッシュにおいて。2021年4月1日現在。