日経 xTREND Special
“おいしさ”でビール市場に革命を。「キリン一番搾り 糖質ゼロ」

——なぜ、「一番搾り 糖質ゼロ」のような商品を生み出すことができたのでしょうか。

すべてはお客様の声に耳を傾けた結果です。キリンビールには、「お客様のことを一番考え、世のため人のために取り組む」というCSVマインド(Creating Shared Value)が根づいています。それは商品開発の現場でもマーケティングにおいても一貫しています。糖質ゼロに挑戦しようと立ち上がったのも、「本当はおいしいビールを気兼ねなく飲みたい」「糖質が気になるからビールを控えている」というお客様の声にお応えしたかったからに他なりません。

とはいえ、ただ糖質ゼロというだけのビールでは意味がない。CSVにつなげるためには、ビール好きのお客様にご満足いただける「おいしさ」が不可欠です。糖質ゼロの技術実現もさることながら、“おいしい糖質ゼロ”を完成させるまでにはかなりの試行錯誤を要し、開発には5年もかかりました。ラボの研究者から工場の生産者まで全社員が心血を注ぎ、持てる技術力を存分に発揮してつくり上げた「一番搾り 糖質ゼロ」は、まさに当社のCSVマインドの賜物だと確信しています。

——マーケティングや商品開発において大切にされていることは何ですか。

先ほどもお話したように、とにかくお客様の声を聞く、お客様を理解することです。企業都合での発想や、時間を優先した開発スケジュールではなく、常に「お客様の期待に応えられているか」を追求しています。そのために、お客様調査も毎日やっています。どれだけお客様のお声を聞けるかが勝負だからです。

例えば、ビールが好きな人の悩みは何か。ひとつは「糖質」です。「おいしいビールは飲みたいけれど、糖質は控えたい」という声に対して、我々のやるべきことは明白。おいしいビールで糖質ゼロを実現するだけです。もちろん、お客様が本当に求めるものは「糖質ゼロ」ではなく、「おいしいビール」にあるわけですから、その軸足は絶対にブレさせない。「一番搾り」を冠した理由はそこにあります。

——顧客理解なくして、「一番搾り 糖質ゼロ」のような大ヒット商品は生まれなかったと。

お客様を第一に考え、お客様を理解し、その目線に立って商品を提供し続けられるブランドは間違いなくお客様に支持されます。顧客理解がブランドの未来を左右するといっても過言ではありません。お客様のニーズに正面から向き合った「一番搾り 糖質ゼロ」は、本質的価値が問われる今の時代だからこそ、強い商品として育てていけるのではないかと考えています。

——最後に、今年の抱負と読者へのメッセージをお願いいたします。

私たちは、ビール市場を活性化させたいと本気で願っています。それを叶える鍵は、ビールそのものの「おいしさ」にあります。「一番搾り 糖質ゼロ」は、糖質を気にしてビールを控えていた方々にも、一番搾りのおいしさを知っていただくことのできるビール。本商品をきっかけにユーザーを増やし、ビール市場の活性化に貢献していきたいと考えています。

そのためにも2022年も引き続き、みなさまにしあわせなビール体験をお届けできるよう精進してまいります。