勤務場所の多様化で世界的に増加する“ワークデイ コンシューマー”とは 仕事中にPCで私用を済ませる層にリーチする新・広告施策

新しい働き方の定着は、ビジネスとプライベートの境界を曖昧にしている。
PCで仕事中に、プライベートな用事の検索をしたり買い物をしたりする消費者が増えているのだ。
新しい消費者行動にリーチするために今、企業が行うべき広告施策とは。

PCの利用時間が長くなり
仕事中にも私用をこなす

人の営みのオンライン化が加速している。きっかけとなったのは、リモートワークの普及だ。場所を選ばずに働ける環境の整備が進み、仕事はオフィスでするのが当たり前という常識は過去のものとなった。

この変化は、働く人の仕事とプライベートの境界線を曖昧にしている。自宅というプライベート空間に仕事が持ち込まれたことにより、勤務時間中に届いた宅配便を受け取る、子供と会話をするといったことが当たり前に行われるようになったからだ。大手調査会社フォレスターコンサルティングが日本在住の会社員を対象に行った調査では、回答者の半分以上に当たる53%が、「勤務時間中に仕事とプライベートな用事の両方をこなしている」と回答している。しかも、プライベートに割く時間は案外と長い。実に約42%が「勤務時間中にプライベートな用事に1時間以上費やしている」と答えているのだ。

勤務時間中の私用は
ご法度から当たり前の時代へ

日本では、仕事用のデバイスを使って私的な検索や買い物をする消費者が61%もいる。勤務時間中に私的な用途を1時間以上行う人も約42%に達し、日本人の仕事とプライベートの境が曖昧になってきていることを示す。

グラフ:勤務時間中にプライベートな用事に1時間以上費やしている 約42%

※出典:マイクロソフトが委託し、調査会社フォレスターコンサルティングが実施した調査(Microsoft Advertising - Meet the Workday Consumer)

こうした、勤務時間中に私的な用事を済ませる『ワークデイ コンシューマー』の増加の背景には、PCの利用時間の拡大がある。回答者の64%が、「コロナ禍前と比べて仕事用のPCを使う時間が増えた」と、また、61%がPCなど「仕事用のツールをプライベートな用事でも使っている」と回答している。この数字は、世界平均の56%を上回る。

5月31日に開催されたAdvertising Week Asia 2022で行われたセッションの中で「以前よりもPCを使う時間が長くなり、その時間の中で仕事とプライベートの間を行き来するようになっています」と、マイクロソフトのコーポレート バイス プレジデントであるロブ ウィルク氏は指摘する。「ですから、これまでのように勤務時間はPCで仕事をし、通勤退勤時はスマートフォンで、例えば自動車の購入に関わるようなプライベートの検索をしているといったセグメンテーションができなくなってきています」。

企業には、増えているワークデイ コンシューマーに対応した広告施策が求められる。