人気料理人が近江八幡市を訪ねる 人気料理人が近江八幡市を訪ねる
“美しい自然”と“文化遺産”を「今」に伝える地 “美しい自然”と“文化遺産”を「今」に伝える地
その土地から生み出される“豊かな食材”や“魅力的な商品”たち その土地から生み出される“豊かな食材”や“魅力的な商品”たち
料理人が出会う、近江八幡市の魅力と“おいしさ”とは? 料理人が出会う、近江八幡市の魅力と“おいしさ”とは?

〜人気料理人が体感〜 魅力的な食材や商品を生み出す近江八幡市を訪ねる 〜人気料理人が体感〜 魅力的な食材や商品を生み出す近江八幡市を訪ねる

滋賀県のほぼ中央に位置する近江八幡市は、豊かな水と自然を背景にブランド食材の産地として知られる。
さらに近江商人を体現する「三方よし」の精神が地元企業に引き継がれている。
とりわけ近江牛、西川、たねや/クラブハリエは全国的にも有名だ。
以前より同地に関心をもっていたという2人の料理人が実際に近江八幡市を訪ね、その魅力を体感した。

吉岡 英尋

料理学校を卒業後、東伊豆「つるやホテル」、懐石料理「山椒洞」、ふぐ料理「山田屋」などで修業。2000年、恵比寿に「なすび亭」を開店。なすび亭では、ミシュランガイド東京で2年連続星獲得。

桝谷 周一郎

15歳から料理の道に入り、フランス料理店で修業後、東京都内のイタリア料理店に入店 。1994年から約3年間、北京のイタリア料理店でシェフを務める。帰国後は都内有名店を経て1998年、代官山に「オステリアルッカ」を開業。

「近江牛」の魅力 おいしさを味わう!

「近江牛・和牛専門 寛閑観」を訪ねて

琵琶湖がもたらす豊富な水と肥沃な土壌に恵まれ、昔から農業が盛んだった近江八幡市。近江米や近江野菜といったブランド食材の宝庫だが、それ以上に名を馳せているのが近江牛だ。言わずと知れた日本三大和牛の1つで、近江八幡市は約30軒の肥育農家数を誇る一大産地である。

古くは江戸時代、薬用牛肉(味噌漬け)として徳川家に献上したと言われる近江牛は、戦後の高度経済成長とともに全国に広がった。畜産農家が丹精込めて育てるブランド牛は、サシが多いにもかかわらずしつこさがなく、甘い脂身が特徴だ。二毛作の利点を活かし、昔から穀物飼料を牛に与えてきたことも独自の風味に貢献した。その味に魅了されたファンも多く、近江八幡市のふるさと納税謝礼品では常に首位をひた走っている。

今回、日本料理「なすび亭」の吉岡英尋氏、イタリアン「オステリアルッカ」の桝谷周一郎氏と、和洋を代表する料理人が近江八幡市を訪問。調理専門学校時代から切磋琢磨してきた戦友同士であり、プライベートでも交流があるという2人に当地の食や歴史を存分に堪能してもらった。

最初に、近江牛・和牛専門のレストラン「寛閑観(かんかんかん)」へと足を運んだ。地元精肉老舗のプロデュースにより2023年11月にオープンした新名所だ。高い天井の店内は開放感に溢れ、大きな窓から見える田園風景と相まってリラックスしながら食事を楽しめる。さらにリーズナブルな価格で近江牛を味わえるとあって、瞬く間に県内外からたくさんの人が訪れる人気店となった。

2人は、ステーキ、牛とろ寿司、ローストビーフ、ビーフシチューなどからなるプレミアムセットに舌鼓を打った。肉を口に運んだ桝谷氏は「おいしい!」を連発。これだけのボリュームが7000円程度で食べられると聞き、吉岡氏は「ふんだんに近江牛を使っているのにリーズナブルです。東京ではステーキだけでその値段でもおかしくないですね」と感想を漏らした。

食後には「ほかの和牛と比べてもサシの入り方が違います。いろんな和牛を食べてきましたが、和牛にも個性があることを改めて感じました」(桝谷氏)、「やはり火の入り方が繊細。ブロック状のステーキに火を入れることによって、甘みや旨味が引き立っています」(吉岡氏)とコメント。香りの良さ、するりと溶ける脂質の柔らかさにも感銘を受けたようだ。料理人をも唸らせる絶品の近江牛を、現地で味わってみてはいかがだろうか。

株式会社もりしま 専務取締役 森嶋 正幸 氏

私たちは牛を商売としてから150年ほどの老舗です。「寛閑観」はカジュアルに近江牛を楽しんでいただきたいとの思いから始めました。おかげさまで観光のお客様とともに、地元のお客様からも評判です。

近江牛は「腹八分目」の飼育方法にユニークさがあります。牛がちょうどよいと感じた時に餌をストップして仕上げるので、それがあっさりした脂身につながる。これは近江商人の「三方よし」と共通する考え方です。とことん儲けるのではなく、八分目で満足する「ほどほどの精神」があってこそ近江牛のおいしさが保たれているのです。

近江八幡市は滋賀県内で最も早くふるさと納税を始めた自治体で、近江牛の謝礼品に関しても、市の事業なので儲けを度外視して進めてきました。その甲斐あって近江八幡市は長らく県内トップの寄附金をいただいています。恐らく県外のお客さまは、近江八幡が近江牛のふるさとだと感じてくださっているに違いありません。ぜひ一度、近江牛の聖地にいらしてください。

近江商人にルーツを持つ西川

「西川近江八幡店」を訪ねて

次に訪ねたのは、旧市街中心地にある「西川近江八幡店」。近江八幡市は大手寝具メーカー・西川株式会社の創業地であり、西川家は近江商人の代表格として有名だ。

西川のルーツは戦国時代の1566年(永禄9年)までさかのぼる。初代の仁右衛門が布織物の販売を開始し、1615年(元和元年)には江戸の日本橋に店を開いた。当時の江戸はまだ発展途上のまちであり、初代の先見の明には恐れ入る。その後、跡を継いだ二代目の甚五が考案した萌黄色の「近江蚊帳(おうみかや)」が江戸でヒットしたことにより、今につながる礎を築く。

ただし、江戸、京都、大阪と大都市圏にビジネスを拡大しつつも、あくまでも本店は近江八幡市に置いた。初代から12代目までがここで暮らした事実は、地域との関わりや地元への経済貢献を重んじてきた姿勢を物語る。

一方で西川は、時代に合わせて絶えず進化を遂げてきた。1789年(寛政元年)に始めたボーナスの元祖と言われる「三ツ割銀制度」、1887年(明治20年)に始めた既製品ふとん販売など、さまざまなターニングポイントがある。近年の革新は、点で支えるマットレスの[エアー]シリーズだ。アスリートにも愛好者が多く、かの大谷翔平選手も愛用している。

アスリートと料理人は発想力や瞬発力、体力が資本といった共通点を持つ。吉岡氏、桝谷氏ともに以前から西川の寝具がお気に入りで、西川近江八幡店に足を踏み入れた瞬間から興奮気味だった。

「料理人の仕事は立ちっぱなしで肉体労働です。歳を重ねるにつれて首が痛くなったり、四十肩になったりもします。そうした時期に寝具に気をつかうようになり、体に負担のかからない掛け布団を求めて西川の羽毛布団にたどり着きました。薄くて軽いのにすごく暖かいので、真冬でも毛布を使っていません。毎晩ぐっすりと眠れて満足しています」(吉岡氏)

「僕は家族で長年[エアー]シリーズを愛用していて、もはやこのマットレスでないと熟睡できないほど。料理人にとって、やはり質の良い睡眠は欠かせないですから。(大谷選手が御用達の[エアーSX』マットレスに横になり)このマットレスの寝心地も素晴らしいですね。本気で買い替えを検討します」(桝谷氏)

西川近江八幡店には「西川甚五郎本店史料館」と「西川甚五郎本店」が隣接している。無料で閲覧できる西川甚五郎本店史料館では、古文書類や調度品などを展示。三方よしを貫いてきた約450年にもおよぶ歩みをうかがい知ることができる。

特別に案内していただいた西川甚五郎本店の屋内は、手の込んだ内装や見事な一枚板の縁側、皇室を迎えた客間など、代々引き継がれた当主の重みを存分に感じさせるものだった。大正時代に増設した洋間には見事なステンドグラスがはめ込まれ、和洋折衷の雰囲気を醸し出す。「非常に立派な建物で、豪商の風格に圧倒されました」と桝谷氏。通常は非公開だが、毎年春と秋の2回、5日間にわたって特別公開されるので機会があれば訪れてみてほしい。

西川近江八幡店 北川 幸宏 氏

西川近江八幡店は西川直営店の中でも唯一の和テイストの店舗です。「つむぎ、めぐる。」をコンセプトに、主力の寝具のみならず近江の麻やシルクを使用した小物を並べるなど、地元にちなんだ商品群を展示販売。旧家の趣を活かして、歴史と時の流れを感じられる空間環境を作りあげています。

近年では大谷翔平選手をはじめ、サッカーの久保建英選手、レスリング日本代表など、たくさんのアスリートに西川の寝具をご愛用いただいています。しかしアスリートに限らず、皆様の良質な睡眠をサポートすることが私たちの大きな役目です。

ふるさと納税の謝礼品では、医師がすすめる健康枕の「もっと肩楽寝(かたらくね)」がとても人気があります。中のパイプを抜き差しして高さを微調整でき、フィットする点が好評です。近江八幡市のふるさと納税を通じて、西川ならではの“眠りのこだわり”を体感してみてください。

たねやグループが運営する滋賀県ナンバー1の観光スポット たねやグループが運営する滋賀県ナンバー1の観光スポット

「ラ コリーナ近江八幡」を訪ねて

最後に訪ねたのは、近江八幡市のたねやグループが運営する「ラ コリーナ近江八幡」。メディアでも頻繁に取り上げられるため、気になっている人も多いはずだ。横に長い特徴的な草屋根の建物は、一度見たら忘れられないインパクトを残す。背後には市の象徴である八幡山を望み、広大な敷地は甲子園球場約3個分にもおよぶ。

「ラ コリーナ近江八幡」は、和菓子の「たねや」、洋菓子の「クラブハリエ」双方のフラッグシップ店の位置づけだ。その人気は2015年のオープン以来衰えることはなく、滋賀県の統計によれば2023年の施設別観光客数で409万人を記録し、7年連続で県内ナンバー1の観光スポットになった。県の観光施設が単独で400万人を超えるのは、記録が残る1991年以降では初めての快挙だという。

ショップには定番商品に加え、ここでしか買えない限定商品が並ぶ。2023年1月にはバームクーヘンの製造工程を見学できるようになった。ラ コリーナ内のカフェでは焼きたての「たねやカステラセット」や「バームクーヘンminiセット」を楽しめる。規模の大きさを含め、まさに“お菓子のワンダーランド”と言っていいだろう。

だが魅力はそれだけではない。「自然に学ぶ」をコンセプトとするだけに、メインショップを抜けると広々とした景色が現れる。近江八幡の里山をイメージしており、ほうぼうに広がる小道を散策するだけでも面白い。敷地の真ん中には水田と畑があり、社員が米や野菜を育てて収穫。2024年からは栽培期間中、農薬と化学肥料を用いずに育てた「ラ コリーナ米」の販売を始めた。

吉岡氏は和食、桝谷氏はイタリアンのプロフェッショナル。同じく食べ物を扱うとはいえお菓子は別領域となるが、それぞれの立場からラ コリーナ近江八幡の魅力について聞いてみた。

「お菓子を中心に、これだけの人が集まる名所を作り上げたことに驚きました。名所になれば自社の商品だけではなく、地元も盛り上がります。これからは『ラ コリーナ近江八幡』のような地域創生モデルがどんどん増えてくるかもしれません」(吉岡氏)

「お菓子は手土産になるので見た目が大事です。ここに並んでいるスイーツはパッケージも優れていますが、社内にデザイン部を抱えていると聞いて納得しました。まずはパッケージを目で楽しみ、工房から焼きたての匂いがしてきて刺激され、最後にカフェで食べる。そしてお店全体を、自然と調和するたねやさんの世界観が貫いている。一連の体験は、まるでミュージアムのようでした」(桝谷氏)

味に関してはどうか。焼きたてのカステラとバームクーヘンを試食した2人は「カステラとは思えない柔らかさ。焼き目がついている部分がアクセントになっていますね」(吉岡氏)、「バームクーヘンは食べた途端に溶けるようで、香りも素晴らしい」(桝谷氏)と絶賛。焼きたての2大名物はここでしか体験できないため、遠方からリピートする人も絶えない。大自然の中で非日常に没入できる「ラ コリーナ近江八幡」の快進撃は、まだまだ続きそうだ。

ラ コリーナ近江八幡 営業部 広報室 室長 黒川 志歩 氏

「ラ コリーナ近江八幡」は、「環境のことを考え、今後50年、100年続いていく企業になるために何をすべきか?」をテーマに構想しました。言うまでもなく、お菓子の材料はすべて農作物です。だからこそ「素材を安心・安全に届けること」を実感するために、敷地内の水田や畑で社員が農作業に携わっています。私たちはいつも、お菓子屋としてできる限り環境を守ることを心がけているのです。

ふるさと納税で人気があるのは、「たねやカステラ」が入った詰め合わせ、それから「バームクーヘンmini」です。2024年11月20日からは、近江八幡市内の農家が生産した卵、もち小麦、米粉を使った近江八幡市ふるさと納税限定の「近江八幡バームクーヘンmini」を新たにご用意しました。近江八幡市内の農家に直接還元できますし、米粉ともち小麦を使用した新しい食感も新鮮です。私たちのストーリーを感じながら楽しんでいただけたら幸いです。

オープンから9年、おかげさまで年間の訪問客が400万人を超えるまで愛される存在になりました。地元企業とのネットワークにも力を入れていて、近江牛レストランの寛閑観さんの店長をはじめ、近江八幡の飲食店の方々といっしょにイベントをさせていただいたこともあります。これからも皆さんと協力しながら、近江八幡市や滋賀県全体を一層盛り上げていきたいですね。

美しい自然と、数多くの
歴史的文化遺産を有する近江八幡市。
ここで紹介した以外にも、
多くの特産品がある。
現地を訪れることはもちろんのこと、
今回桝谷氏と吉岡氏が体感した内容を
まずはふるさと納税を通じて
体験してみるのも一つの方法だ。