フィット感を高める工夫を
薄くて軽い本体に凝縮
高周波で肩コリの原因の血流にアプローチ

1985年に高周波治療器の研究を始めたパナソニックは、1989年に家庭用高周波治療器「パナコラン」(写真)を発売。その後、パソコン作業やスマホの普及による肩コリ増加を受けて2017年に「コリコラン」、2023年には「コリコランワイド」を発売した。

一般的な肩コリ治療は筋肉をほぐして血行を促進するが、高周波治療器は血管にダイレクトに作用。血流が滞っている部分に繰り返し高周波パルスを送り、血管の拡張を促し血行を促進させて肩コリを改善する。

肩コリの要因となる僧帽筋、肩甲挙筋、菱形筋という、首から肩にかけての3つの筋肉に効率的に高周波を照射するために、12個の高周波デバイスを肩まわり全体にシート状に最適配置し、血行を促進している。
品田 コリコランワイドには高周波デバイスが12個内蔵されていますが、この数や配置はどのように決めたのですか。
清水 社内外の重度の肩コリの人たちに、数カ月間の装着評価モニターを行って最適配置を発見しました。太い血管が流れている筋肉の12カ所を狙うことで血行を改善し、一番コリ固まりやすい部分をほぐして肩コリを治療します。
品田 非常に薄い本体に、電池や基板がすべて入っているのにも驚きました。
清水 フィット感を高めるために、薄さにはこだわりました。凹凸のないカード状のパウチ型電池は厚さ約0.45mm。高周波発信デバイスには約0.1mmのフレキシブル基板を使い、本体の厚みは最大のところでも約7.7mmしかありません。
品田 フィット感と言えば、本体を入れるアタッチメントの形状や質感も長時間使うのに抵抗がない仕上がりですね。
肩にはおるだけの簡単装着

使い方は実に簡単で、本体を専用のアタッチメントに入れたら肩にはおるだけで装着完了。上から服を着れば目立たないので、職場でも外出先でも気づかれる心配がない。

ハード素材やストラップ型など、数多くのプロトタイプから原型として選ばれたのが布地のアタッチメント(写真左)。この原型をベースに、前方を固定せずに肩からはおるというアイデアの下、フィット感を追求した圧着工法や生地先端でバランスを取る重りを採用するなど、ブラッシュアップを重ねて現行のアタッチメントが完成(写真右)。
清水 アタッチメントには複数の切り欠きを入れ、布地も縫製ではなく圧着することで、体の動きにフィットするようにしました。アタッチメント前側の左右の先端には重りを3個ずつ分割して入れ、ずれないようにバランスを取っています。
品田 長時間使うための工夫が凝縮されているわけですが、どのくらい使うと効果が出るというデータはありますか?
清水 効果は人によるので何時間とは言えませんが、高周波治療器は使う時間が長ければ、それだけコリにアプローチし続けられる製品ですので、朝出かけるときから夜家に帰るまで着けていただくのが理想的だと思います。
品田 コリコランワイドは日常的にとても使いやすいというのが、ヒットの要因という気がします。装着していることを意識せずに、普通に仕事や家事をやりながらずっと使い続けられるので、肩コリを改善して高いパフォーマンスを長時間維持したいと考えていた多くの人に、支持されたということでしょうね。
清水 同じ姿勢のまま肩コリや腰痛を我慢しながら長時間働いている人は想像以上に多いと思うので、この商品が少しでもお役に立てればうれしいですね。
