――Webサイトの表示速度改善を阻害する要因をまとめるとどのようになりますか。
孫 大きく次の3つに集約することができそうです。1つ目は「時間がかかる」こと。ダイエットのようにコツコツ続けるしかありませんが、成果が測りにくいのでなかなか持続できません。2つ目は「人材がいない」こと。顧客体験へのインパクトを考えると、Webサイトの表示速度改善も本質的にはマーケターが主導すべき取り組みですが、一方で求められるスキルセットが既存の業務と大きく異なるため、そこにギャップが存在しています。そして3つ目は「改善効果を把握しにくい」ことです。数値化しにくいため、予算の稟議を通すことが難しく、取り組みが頓挫しがちなのです。
――これらの課題を解決するため、2024年5月に正式版をリリースしたのが「Repro Booster」ということですね。概要や効果を教えてください。
孫 Repro Boosterは、
Webサイトにタグを1つ挿入するだけですぐに表示を高速化できる、まるで魔法のようなサイトスピード改善ツールです(図)。最大の特徴は、導入に当たって特別なスキルが要らず、時間もかからないこと。ITの専門知識を持たないマーケターの方でも、
タグを挿入するだけですぐに効果を実感できます。また、
導入後の運用も不要なのでリソースもかかりません。
また、当社の調査
※2では、Repro Boosterを導入後、コアウェブバイタルの指標の1つである
LCP(Largest Contentful Paint)※3を平均19.1%改善する効果が得られたほか、関連する指標である
FCP(First Contentful Paint)※4を平均33.5%改善するといった効果も確認できています。さらにRepro Boosterの適用有無を、様々な形で目に見える形で比較してご確認いただくこともできます。面倒な表示高速化の作業はRepro Boosterに任せて、マーケターの皆さんはほかの施策に注力していただきたいと思います。
「自社サイトの現状は?」
Webサイトの表示速度
無料診断を受付中!
独自ツールを用いた同社オリジナルの
表示速度診断を無料で実施している
診断内容を見る
宮永 私が代表を務めるアイデアマンズのアプローチはサイト改修による抜本的な改善が中心のため、Repro Boosterとアプローチは異なりますが、
クリック予測&リンク先読みは非常に画期的な技術だと感じます。
孫 ありがとうございます。Repro Boosterは、宮永さんが提案する手法や、CDN(Contents Delivery Network)導入、画像圧縮などの手法と併用が可能で、相乗効果を期待できます。Repro Boosterで素早く効果を実感して手応えをつかんだら、より抜本的な表示速度の改善に取り組むことで、さらに大きな効果が狙えるはずです。
――最後に、読者にメッセージをお願いします。
宮永 Webサイトの表示速度改善の取り組みのベースにある「不要なものを取り除く」という考え方は、サステナビリティが注目されるこれからの時代にフィットするものだと思います。本当に必要な機能を厳選して揃え、ユーザーが快適に使えるWebサイトを目指す。そのような視点を持つことが、これからのマーケターにとって重要なのではないでしょうか。
孫 ECサイトは今やリアル店舗同等の重要性を持つものであり、その意味でECサイトの責任者は店舗の「店長」と一緒です。Webサイトの表示速度改善を通じて、企業が提供する顧客体験全体に寄与することができればと考えています。
Repro Boosterが、これまでなかなか着手できなかった取り組みを進める際のきっかけになれれば、こんなうれしいことはありません。これからも日本のWebサイトの顧客体験の底上げに貢献していきたいと思います。
- ※1
- 「2017年春オンラインリテールの現状-パフォーマンス」、Akamai
- ※2
- 2024年3月28日~2024年4月11日に実施したスプリットテストの結果(モバイルユーザー・適用比率1:1)。Repro Booster導入済みのECサイト(個別コンサルティング対応を除く)を対象とし、Google Analytics 4で収集した各指標の中央値を比較
- ※3
- Webページで最も大きなコンテンツ要素が表示されるまでの時間を表すパフォーマンス指標
- ※4
- Webページで最初のコンテンツが表示されるまでの時間を表すパフォーマンス指標