Dyson PencilVac Fluffycones が実現する
世界の掃除機市場をけん引するダイソンが、新たなコードレス掃除機「Dyson PencilVac Fluffycones」を発売した。本製品で、ダイソンが目指したのは「人々の掃除方法を変える掃除機」。日経トレンディ発行人の勝俣哲生が、その使い心地を実際に試した。
ダイソンが新たなスティック型掃除機「Dyson PencilVac Fluffycones」(以下、PencilVac)を、今年5月に発売した。ダイソンが同製品で目指したのは、人々の掃除方法を変える掃除機だ。開発に携わったティム・ヘアー氏は、「人々の掃除方法を変える、革新的で新しいコードレス掃除機がコンセプト」と語る。実はこのPencilVacは、特に日本の住環境を意識して開発されたという。「欧米と比べると、日本は平米数が狭い住宅に暮らす方が多い。限られた床面積に家具を配置すると、従来の掃除機では届きにくい隙間ができ、ストレスになっていると分かりました」(ティム氏)
全方向に動くヘッドを新開発
PencilVacには操作性を高め、快適に掃除をするための技術が多数詰まっている。その1つが、新開発の「Fluffycones™クリーナーヘッド」だ。円すい形のブラシが前方に2つ、後方に2つ配置されており、それぞれが双方向に回転。また前後に2つのモーター、底部には4つのキャスターが備わる。それによりヘッドが全方位に動くので、思い通りに操作ができる。例えばダイニングテーブルとチェアーが置かれた場所などはそれぞれの脚が複雑に入り組み掃除しづらいが、ヘッドが様々な方向に動くので、椅子を移動させることなく、掃除ができる。植木鉢のような円形物の周囲も、ヘッドを沿わせてスムーズに掃除できる。また、ブラシの先端部にカバーがないのでヘッドが壁に密着。壁際のごみも吸い取れる。円すい形のブラシは巻き取った毛がブラシに沿って径の細いほうへ移動するため、毛がブラシに絡まるのを防ぐ効果もある。
- ★有効性は、使用環境の光やゴミの種類、床のタイプによって異なります。
- ★★自社規格TM-100577に基づき、0.3gの人毛をフローリングに乗せ掃除機をかけ、クリーナーヘッドの毛髪残量を確認した試験結果。試験は強モードで実施(2025年に実施)。使用方法によって異なります。
軽量かつ高い吸引力を実現
PencilVacは、快適に掃除をするために本体を軽量化。直径わずか38mmのハンドル部分に、モーターや吸い込んだゴミをためる仕組みが詰め込まれている。
「38mmのハンドル内に収めるため、すべての部品を再設計しました。新しいDyson Hyperdymium™ 140k モーターはダイソン掃除機史上最も小型、かつ最も高速★★★のモーターです。直径は28mmで、毎分最大14万回転します。フレームには新しい素材を採用しているので、高速回転にも関わらず、内部で発生する熱を効率的に放散し、また気流を最適化します。
今まで通りサイクロンなしでも、気流からほこりやゴミを分離するシステムの開発にも取り組みました。そこで、生まれたのが2段階構造の『リニアダストセパレーションシステム』です。これにより、浄化された空気を排出します★★★★」(ティム氏)
抜群の操作性により、今までできなかった掃除を可能にして達成感UP、ゴミ捨てまでも楽しくなる工夫が凝らされている。PencilVacは、掃除好きのユーザーはもちろん、掃除がストレスだったユーザーにも“気持ち良すぎる”掃除体験を提供する全く新しい掃除機と言えそうだ。
ダイソンでは世界中の人々がどのように家を掃除しているのか、そして既存の掃除機に対する不満を理解することに重点を置いています。一般的な不満として挙がったのはブラシに絡まる髪の毛や、端まできれいに掃除できない点。また、多くの日本人が家具の脚などを掃除する手間、そして重い掃除機を階段で運ぶストレスがあることがわかりました。これらの課題を解決するために開発したのがPencilVacです。
設計および開発プロセス全体では、計2275台の試作機を製造し、テストを行いました。新しく開発したFluffycones™クリーナーヘッドは、効率的かつ徹底的な掃除のために設計しています。
開発において最大の課題は、すべての部品を幅38mmの狭いハンドル内に収める方法でした。単に小さくするだけでなく、パフォーマンスを損なわないようにする必要があるからです。ダイソン掃除機史上最も小型で最も高速な★★★モーター「Dyson Hyperdymium™ 140k モーター」は直径わずか28mm、毎分最大140,000回転と、小型ながらパワフルな吸引力を実現しました。
もう一つ注目すべき点は、このスリム形状に収まるよう、サイクロン式の代わりに新しくリニアダストセパレーション式を採用しているということです。2段階構造の「リニアダストセパレーションシステム」は、メッシュフィルターが大きなゴミと小さなゴミを捕集し、12回折り畳んだ120cm2のプリーツ状のフィルターが、微細なホコリを気流から分離し捕集します。
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スリムな本体にダイソンの吸引力幅38mmのハンドル内にパフォーマンスを損なわないよう再設計された部品を収納。モーターはダイソン掃除機史上最も小型で、最も高速★★★。 -
0.3μmの微粒子を99.99%捕集★★★★気流からほこりやゴミを分離する「リニアダストセパレーションシステム」を開発。0.3ミクロンもの微細な粒子を99.99%捕集する。 -
ホコリが舞わない衛生的なゴミ捨てゴミ捨て方法はシリンジ式を採用。ゴミは圧縮されて溜まり、クリアピンをスライドすることでゴミが押し出され、捨てることができる。 -
省スペースな充電スタンド充電スタンドも、コンパクトなサイズで省スペースにつながる。マグネット式なので、掃除機本体を取り出しやすい。
- ★★★2025年5月時点で販売中のダイソンのコードレススティッククリーナーとの比較。
- ★★★★ASTM F1977に基づくSGS-IBR(米国)による試験結果(2024年に実施)。試験は0.3μm以上の粒子を使用し、強モードで実施。
“体験価値”を提供
私たち日本人とって、ダイソンと言えばやはりパワフルな吸引力が大きな特徴です。PencilVac では、38mmと細く、かつ直線状の構造であるハンドル部分でその吸引力を実現するのは、非常に難しかったのではないかと推測します。
PencilVacを実際に使用して驚いたのは、自在に動くヘッド、軽さ、そして操作性です。これまでの掃除機は掃除性能という『機能価値』だけを追ってきた製品が中心でしたが、この製品は掃除を楽しくする、しやすくする、使い勝手を高めているという点で、『体験価値』に重きを置いた製品ということが画期的なポイントだと思います。

