
「悪魔の蔵」の伝説を持つチリワイン「カッシェロ・デル・ディアブロ」(以下、ディアブロ)。
瓶にも“悪魔”のマークが躍るこのワインが、かまいたち・濱家隆一さんのお気に入りだ。
美味しさと手に取りやすさから世界中の人に愛され、販売金額はチリワインで世界No.1※1。
日本での売り上げも大きく伸び続けている。改めて、その魅力を濱家さんと共に探った。
聞き手は日経クロストレンド発行人の佐藤央明※2が務めた。
※1 出典:IWSR2023 チリワイン ※2 取材時

お笑いコンビ「かまいたち」のツッコミ担当として、芸能界の最前線を走る濱家隆一さんは、自宅にワインセラーを持つほどのワイン好きとしても知られる。親しい人と一緒に、家でも店でもさまざまなワインを愉しんでいるという。
そんな濱家さんがお気に入りのワインとして挙げるのが、「悪魔の蔵」の伝説を持つチリワイン「ディアブロ」だ。世界140カ国以上で販売され、過去10年間の世界累計販売本数は実に5億本にのぼる。
その魅力は、手に取りやすい価格でありながら、品質が極めて高い点にある。日本の量販店での一般的な販売価格は1000円台だ(メルシャン調べ)。「スーパーで初めて値段を見たとき、こんなにお手頃なのかとびっくりしました」と、濱家さんも話す。
濱家さんが「ディアブロ」に出合ったのは5、6年前のこと。「知り合いが勧める高級ワインを飲んでワインにハマり、いろいろと飲むようになりました。その中で知ったのが、『ディアブロ』です。よく行く店でグラスワインとして出していたのが、この赤(カベルネ・ソーヴィニヨン)だったんです」

すっかり気に入って、ラベルを覚えていたそうだ。「飲食店で出すワインって、スーパーやコンビニのような身近な店では扱っていないと思っていたんですよ。だからスーパーで見つけて“あれ?”と思い、値段を見てまた驚いた」。以来、「ディアブロ」が家のテーブルに載るようになったと話す。
「『ディアブロ』は、ものすごくバランスがいいですね。ワインエキスパートの資格を持っている後輩の芸人も、“『ディアブロ』は飲みやすいですよ”と勧めています。基本的にどの料理にも合うと思うので、よく飲んでいます。平日も飲んでいますよ。スクリューキャップだから、僕としてはコルクよりも安心して残った分をとっておけます」
実は近年、ワイン市場は世界的に微減傾向が続いている。日本も例外ではない。ところが「ディアブロ」はそういった潮流に反して、出荷金額を伸ばし続けている。しかも国内で売れているワインの多くが1000円未満。その中で、一般的な販売価格が1000円台の「ディアブロ」が上位ブランドランキングで順位を上げていることは、本商品の魅力を生活者が理解し、ファンが増えているからではと推測される。
「人気があることは、よく分かります。飲食店でもよく見るので。『ディアブロ』シリーズをPOPで目立たせて置いているスーパーもありますよね」と、濱家さんも人気の高まりを感じている様子だ。

「ディアブロ」シリーズは出荷金額が5年間で163%と、
成長を続けている

「ディアブロ」を生産しているのは、チリNo.1ワイナリー※3「コンチャ・イ・トロ」だ。「ディアブロ」はそのプレミアムラインに位置付けられている。では、そんな由緒正しき「ディアブロ」が、なぜ“悪魔のワイン”と呼ばれるようになったのだろうか。※3 INTELVID-Chile 2023 販売量
その昔、「コンチャ・イ・トロ」には最高のワインを貯蔵するための特別な蔵があった。ところが、ワインのあまりの美味しさに、密かに蔵に入って盗み飲みをする者が後を絶たなかった。そこでワイナリーの創立者ドン・メルチョーが、「この蔵には悪魔が棲んでいる」という噂を流した。
噂は炎のように広がり、蔵から人を遠ざけた。悪魔が美酒を守ったわけだ。やがて「悪魔伝説をつくりあげてまで創業者が守りたかったプレミアムワイン」として、その名を知られるようになり、悪魔は美味しさの証となった。現在では、怪しく微笑む“悪魔”のモチーフがワインボトルの随所に施され、「悪魔の蔵」伝説も「ディアブロ」の味わいの1つになっている。

ワインボトルに施された“悪魔”のモチーフが
「ディアブロ」ブランドの目印
濱家さんも、この伝説は知っていたそうだ。「こういう逸話があると、飲んでみたいとか、ワイナリーに行ってみたいと思うようになりますね」。ワインを愉しむ上でストーリーは大切な要素だと続ける。「ワインファンは、ワインのうんちくを語りたいものなんです。そのうんちくに、悪魔の話はちょうどいい。僕のレパートリーに加えておきます(笑)」

ちなみに、ミュージシャンのHYDEさんも「ディアブロ」ファンの1人だ。仕事でチリを訪れた際に「コンチャ・イ・トロ」を訪問し、ワイナリーで「悪魔の蔵」の伝説を聞いて、悪魔のワインに魅了されたそうだ。2024年3月から「ディアブロ」のアンバサダーを務めている。

「ディアブロ」が世界中で愛される理由として、豊富なラインアップも挙げられる。気分や状況に応じて、好みの味を選んだり探したりする愉しみがあるからだ。その中で4品を濱家さんに試飲してもらった。
まず「ディアブロ」を代表するレセルバシリーズの「カベルネ・ソーヴィニヨン」から。レセルバシリーズは、12種類のヴァラエタルワイン(1品種のブドウの個性を愉しめるワイン)で構成されるシリーズだ。そのうち「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、人気の高い品種のカベルネ・ソーヴィニヨンを用いた赤ワインの王道といえる。この品種が持つダークチェリーやプラムといった黒系果実の味わいが特長だ。
濱家さんにとっては、「ディアブロ」の魅力を知ったきっかけの1本でもある。「いつ飲んでもうまい。渋さ、果実味、深み、どれか1つが際立っているのではなく、本当にバランスがいい。大好きな系統です」と、満足の様子だ。


次いで飲んでもらったのは、同じくレセルバシリーズの「シャルドネ」だ。チリのリマリ・ヴァレーで栽培されたシャルドネは、世界的にも評価が高まっている。パイナップルを彷彿させるトロピカルな味わいと上品さを兼備した完成度の高い白ワインだ。「白はサラッと飲めるので、食事をするときは赤、お酒だけ愉しみたいときは白を飲むことが多いですね。この『シャルドネ』も口当たりが爽やかで、これだけでシンプルに美味しい。長く飲み続けられますね」

続いて、2024年3月に日本で販売がスタートした「デビルズ・カルナバル」シリーズから2本を飲んでもらった。

シリーズのコンセプトは「人生の素晴らしい瞬間を祝おう。人生はカーニバル。」だ。レセルバシリーズのメインターゲットが40~50代であるのに対し、こちらのターゲットは若い層やワイン初心者だ。酸味や渋みを抑え、果実感と程よい甘さを感じられる味、思わず手に取りたくなるカラフルでストーリー性を感じるボトルデザインなど、初心者がワインに親しめるよう商品設計がなされている。
実際に発売以来、「飲みやすい」の声がSNSに数多く上がり、若年層やワイン初心者の支持を獲得し続けている。発売から約3.5カ月で年間の販売目標を達成。24年度は当初の年間目標の2倍を売り上げ、「ディアブロ」ブランド全体の人気に拍車をかけた。
今回は紫のラベルが印象的な「デビルズ・カルナバル スペクタキュラー カベルネ」を濱家さんに試飲してもらった。カベルネらしい濃さと複層的な味わいにやや甘みが加わり、ビギナーのみならずワイン通も満足できるよう造られている。「黒系果実の高い香りと適度なタンニンの渋みがあって、やや甘いですね。でも甘ったるいわけではなく、コクがあってのどを流れる感じです」このうまさで本当に一般的な販売価格が1000円台ですかと、濱家さんが首を傾げた。
最後は、「デビルズ・カルナバル フェノメナル ソーヴィニヨン」だ。上品な甘さとフレッシュな口当たりが特長のドイツワインをイメージして造った白ワインだ。
鮮やかな青のラベルが目にも涼しげで、「氷の詰まったバスケットに挿して、夏のビーチで飲みたいですね。トロピカルフルーツのような香りと甘みで、これもうまいですね。僕なら食前酒として飲むかな」と濱家さんも気に入った様子だ。

ブドウ栽培には、昼夜の寒暖差の大きい場所が向いている。チリの中央部はまさに寒暖差が大きく、“葡萄の楽園”と呼ばれるほど。さらに東にそびえるアンデス山脈と、西の海岸線に沿って流れる冷たいフンボルト海流、北部のアタカマ砂漠と南の氷河が天然の障壁となり、ブドウを害虫から守っている。この恵まれた気候条件のおかげで、チリでは毎年安定して高品質なブドウが収穫されているのだ。
「コンチャ・イ・トロ」社は、チリ中央部を中心に総面積9000ヘクタール以上のブドウ畑を保有し、品種ごとに最適な土地を選んで栽培している。このブドウへのこだわりと、140年以上の歴史が培った醸造技術により生み出されているのが、「ディアブロ」だ。濱家さんも称賛するうまさは、チリの自然と名門ワイナリーの伝統の技術が結実したものだといえる。
その「ディアブロ」ブランドから、2025年4月22日に「デビルズ・カルナバル」の缶が登場する。250mlとほどよい容量で持ち運びやすく、アウトドアでも家庭でも、「ディアブロ」の魅力をより手軽に愉しめる缶ワインだ。
この「デビルズ・カルナバル缶」は日本のみの発売だ。「ワインは何か特別なときに飲むもの」という敷居の高さを払拭し、「おしゃれでかっこいい」「自由に愉しめる」という新しいイメージを持って欲しい。そんな思いで開発された。
濱家さんからも「これはいいですね!」の言葉が飛び出た。「ワインのボトルを開けるときは、どうしても思い切りが必要です。この料理でいいのかな、などと考えてしまいます。でもこれなら気軽ですね。最初の1、2杯だけ赤を飲みたいとか、この料理のときだけ白を飲みたいというときも、すぐに開けられます」


缶という形状も、自由な愉しみ方に向いていると話す。「グラスに注がず、缶から直接飲むのもいいですね。高価格帯のワインだと、扱い方も飲み方も慎重にしなくてはいけない。それはそれでいいけれど、お手頃価格の缶なら、冷蔵庫でキンキンに冷やしてみようとか、温度の違いによる風味の変化を愉しもうとか、いろいろ試すこともできます。ワインの登場するシーンが増えそうです」

最後に、伝統の味を守りながらも、新しい挑戦を続ける「ディアブロ」ブランドへの期待を濱家さんに聞いた。
「ワインに興味はあるけれど敷居が高いなと思っている人は多いと思います。僕もそうでした。でも、『ディアブロ』は、驚くほどコスパがよく飲みやすい。入り口として最適なワインだと思います。まずは1回、手に取って欲しいですね。ハーフボトルもあり、今度は缶も登場しました。『ディアブロ』のほうから近づいてきてくれています(笑)。差し伸べた手を握って欲しいと思います」
ワインの世界への扉を開く1本になると、濱家さんも推す。
世界的にもワイン市場が縮小傾向にある中で、「カッシェロ・デル・ディアブロ」は販売数を順調に伸ばしています。その背中を押しているのが、品質の高さはもちろんですが、マーケティングのうまさではないでしょうか。
「悪魔が守った蔵」というストーリー性と目を引くパッケージ、飲みやすい味で、ワイン初心者である若い層の関心も捉えることができています。「デビルズ・カルナバル缶」は、さらに見事ですね。近年の若者は適正な飲酒量を守る傾向が見られるので、250ml缶の発売は理に適っています。細長い缶もスタイリッシュで、若い層が手に取りやすい。「ディアブロ」は、ワインの門戸を広げるブランドだと感じました。
