8年ぶりにフルモデルチェンジした「Doltz PREMIUM(以下、ドルツプレミアム)」の販売が、2025年9月の発売直後から好調だ。元・日経トレンディ編集長の能勢剛氏が、ヒットの秘密をキーパーソンに深掘りする。
※W音波振動ハブラシシリーズ(対象品番:EW-DT88・EW-DP58・EW-DP38)発売から2カ月の国内累計出荷台数、前モデル比較。
歯間や歯周ポケットの
清掃力向上を追求
パナソニック
ビューティ・パーソナルケア事業部
パーソナルビジネスユニット
国内マーケティング課
オーラル商品担当
松下 竜弥氏
能勢 ちょうど2000年代の初めごろ、電動歯ブラシを使うと歯がツルツルになるという話を聞き、私もすぐに使い始めました。確かに歯の表面がツルツルになって良かったのですが、あるとき歯科医に歯と歯の間が磨けていないと指摘されてしまいました。そこで歯間ブラシと手磨きの歯ブラシを併用して細かなところまでしっかり磨き、最後にドルツのジェットウォッシャーで仕上げるというやり方をこれまで続けてきました。そこに電動でも歯間や歯周ポケットまでケアできる製品として、今回のドルツプレミアムが登場したわけです。私も実際に使ってみましたが、とても使やすいし隅々まできれいになったという感覚がすごくあります。これまで手磨きでやっていた部分を安心して置き換えられる電動歯ブラシが、ついに出たなという印象です。
松下 ありがとうございます。上位モデルを今回8年ぶりにフルモデルチェンジして、新たにドルツプレミアムとしてデビューしたのですが、発売から2カ月の累計出荷台数は前モデルとの前年比で2倍を超え、非常に好調なスタートを切ることができました。今回の一番のコンセプトは歯間部の歯垢除去力を上げることだったのですが、私たちがジェットウォッシャーで培ってきたノウハウなども生かしながら徹底的に追求しました。
能勢 この10年くらいで歯周病や歯間ケアへの関心がかなり高まってきたと思うので、こうしたニーズにもとてもマッチする製品だと思います。厚生労働省が24年に発表した「歯科口腔保健の実態等に関する調査」によると、健康に関する後悔で最も多かったのが「歯を大事にすればよかった」というもので、全体の32.5%もありました。つまり、日本人の約3人に1人は歯のケアに失敗したと考えているのです。健康を考えるうえで口腔ケアは大きな関心事であり、今後も重要なテーマになっていくはずです。ところで、ドルツプレミアムではW音波振動*1が大きく進化したそうですね?
元・日経トレンディ
編集長
能勢 剛氏
松下 2台のモーターによるW音波振動*1というテクノロジー自体は17年に発売した前モデルからありましたが、今回はそのうち1台のモーターを新たに採用し、配置設計を一から見直すことで、歯間に入り込んで歯垢をかき出す「フロス音波振動*2」の振動数を大幅に向上させました。そして進化したW音波振動*1のために設計した「歯間フィットブラシ」は、先端の2列を山切り植毛にすることで毛先が歯と歯の間に入り込み、ヨコ方向に約31000ブラシストローク/分、タタキ方向に約20000ブラシストローク/分の振動を同時に発生させて、細かな隙間まで効率的に歯垢を除去します。
能勢 確かに歯を一本一本ケアしていく感じがすごくありますね。それにヘッドも小さいですよね。
松下 ヘッドの薄さには非常にこだわっていて、約3mmという台厚の薄さによって磨き残しの多い奥歯へのアプローチ性が向上しました。顎が小さい女性でも使いやすい設計になっています。
ニーズが高い歯間の清掃力を強化