日経トレンディの「2025年ヒット予測ベスト30」で5位に輝いた、サンスターの「カラダにおいしいファスティング」。選定の決め手となったのは、「食べるファスティング」という商品企画の新規性だ。食べても“断食”ができる秘密はどこにあるのか。同商品に込めたサンスターの思いとは──。 日経トレンディ発行人が開発担当者に聞く。
食べながら“断食”する
新発想のファスティングバー

サンスターグループ
ライフケアイノベーション事業部
研究開発チーム チームリーダー
仁神 史生氏
佐藤 「食べるファスティング」というのは一見矛盾する発想ですよね。商品の開発背景をお聞かせいただけますか。
仁神 サンスターでは、社員向けの福利厚生プログラム「心身健康道場」で得られた知見を基に、お客様の健康に寄与する食品事業を展開しています。約40年にわたるこの取り組みの中で、「断食」の可能性についても追究しておりました。
佐藤 今のファスティングブームを、40年も前から先取りしていたんですね。
仁神 当初は情報も少なかったのですが、近年では欧米を中心に様々なファスティング研究が進み、当社でも2021年に事業構想を開始。そこで出会ったのが、南カリフォルニア大学の提唱する「疑似ファスティング(FMD®)」です。
佐藤 通常のファスティングと何が違うのでしょうか。

日経トレンディ
発行人
佐藤 央明氏
仁神 ファスティングの目的は、一定の食事制限により乱れた食習慣を正して体のリズムを整えること。美容と健康への効果も期待できます。疑似ファスティングは、特定の条件下で食事をしながらこの目的を達成するという考え方です。
佐藤 ファスティング=食べられないつらさがあっただけにこれは朗報ですね。
仁神 ファスティングを阻害する要因は、「生活への影響」「時間の制約」「食べられないつらさ」の3つ。興味はあっても、なかなか実践できないという人が多いのもうなずけます。ここを解決するために、日本で初めて※2疑似ファスティングの概念に基づいて開発したのが、「カラダにおいしいファスティング」です。
ファスティングを始めても、長続きしないという人は多い。サンスターの調査によれば、その理由の一つは「生活への影響」。ファスティングを計画的に行うには、仕事や遊び、家族との食事時間にも調整が必要となるためだ。これは心理的負担をもたらすと同時に、2つ目の「時間の制約」という悩みにもつながる。もちろん、「食べられないつらさ」も大きい。逆にいえば、この3大課題を解消することで、ハードルは一気に下がるはずだ。