提供:青山商事

キチンと見えるのに着心地軽やか!累計9万着に

「みんなのスーツ」 メガヒットの秘密

Kamihanki Hit apparel

ビジネスウェア事業を全国で展開する青山商事の「みんなのスーツ」が累計9万着のメガヒットを記録している。1年で1万着売れればヒットとされる業界では異例の快進撃だ。
スーツとしてキチンと見えるのに着心地は楽。幅広い顧客を魅了したヒットスーツの秘密に迫る。

「みんなのスーツ」を着用したモデル

ヒットの
ポイント

01

快適性とケアのしやすさ

汗をかいても乾きやすく、シワになりにくい高機能素材によって、長時間着用しても快適さを保てる。洗濯ネットを使えば、自宅で丸洗いできるウオッシャブル機能も備え、クリーニングに頼らず、日々気軽にお手入れができる。

ヒットの
ポイント

02

イージーテーラード設計

スーツとしての「キチンと感」と、楽に動ける「着心地」、相反する2つの要素を両立させた新しい価値を提案。長時間着ていても崩れない美シルエットと、軽くて柔らかな着心地が世代や性別、体型を超えたヒットに繋がった。

ヒットの
ポイント

03

肩回りの立体感

型崩れ防止のための芯地を使わず、生地そのものに丸みを持たせる「イセ込み縫製」を採用し、自然な立体感と快適な着心地を実現。難易度が高い縫製技術には、創業60年で培われた匠の技が詰まっている。

ヒットの
ポイント

04

熟練のアイロンワーク

熟練の職人がアイロンの熱と圧力を加減して生地に丸みとカーブを与え、立体的なフォルムに仕上げる。カジュアルスーツでは平面的になりがちなラペル(下襟)に立体感を持たせることで、テーラーメイドの質感を演出している。

ヒットの
ポイント

05

ストレッチ性とフィット感

全方向に伸縮するストレッチ素材を採用。動きやすさと心地よいフィット感を実現した。おなか周りはゴム入りのシャーリング加工で、圧迫感を感じにくい。裾上げ済みなので、お直しなしで購入後すぐに着られるタイパも好評。

「みんなのスーツ」ここが

いいね
  • ビジネスからカジュアル、フォーマルまで幅広い用途

  • 業界の常識を覆す1万2980円の低価格

  • 匠の技が詰まった立体縫製

  • S・M・Lのサイズ表示

  • 親しみやすい平仮名ネーミング

青山商事が昨年11月に発売した「みんなのスーツ」のヒットの勢いが止まらない。ビジネスパーソンのスーツ離れに苦戦する紳士服業界にあって、累計9万着を販売、「日経トレンディ」2026年度上半期ヒット大賞アパレル部門を受賞した。

「すべての人に、似合うスーツを。」がコンセプト。学生など日頃、スーツを着ない若年層でも手に取りやすい低価格(税込み1万2980円)で、サイズ表示ではY体といったスーツ業界特有の表記をやめS・M・L表記(ワイドもあり)を採用。しかも、お直し不要の裾上げ済み加工にして、スーツ購入のハードルをぐっと下げた。

ビジネスウエアのカジュアル化が進み、近年スーツも重厚感より楽な着心地を求める声が強まっていた。そこで、従来品よりも使用部材を減らし、全方向ストレッチ素材を採用して軽やかさや動きやすさを強調した。それだけではない。従来のカジュアルスーツの欠点、平板さ(ぺらぺら感)を克服すべく、創業60年の老舗スーツ店としての高い縫製技術・アイロンワークを駆使して、美しい立体的なシルエットに仕上げた。この品質が、スーツを着慣れない若年層や、在宅勤務が増えてたまにしかスーツを着なくなった人びとの潜在ニーズをがっちり掴んだ。

安価なのに
シルエットが高見え

顧客の反応はどうか。男性からは「安価なのに品質がいい」「軽い着心地と自宅で洗えるコスパがいい」「40代でも安心して着こなせる」、女性からも「生地が安っぽくなく、シルエットが高見え」「ストレッチが効くから自転車通勤も楽」と、見栄え・着心地・コスパを支持する声が目立つ。

顧客の口コミが広がり、都心部を中心に30~40代の新規顧客が増え、同社の課題だった若者や女性の新規獲得にも貢献した。

発売から1年未満にもかかわらず、リピート購入率も高い。メンズは黒やネイビー、千鳥格子、清涼仕様などを展開。レディースも黒・グレー・ベージュといった定番色を揃え、面接などのきちんとした場面から、ビジネス、カジュアルまで、幅広い用途に応えた作戦が功を奏した。

スーツ以外にもみんなのシリーズとして、シャツや靴などの周辺商品も拡充中。今秋はコート・ジャケットを発売する。この勢いをどこまで拡大できるのか、同社の挑戦に目が離せない。

「みんなのスーツ」累計販売着数

「みんなのスーツ」累計販売着数の推移グラフ

INTERVIEW

“良いものをより安く”を
現代版スーツで体現

遠藤泰三氏

青山商事代表取締役社長
遠藤泰三

昨年4月に執行役員社長に就任し、OMOリテール本部長も兼務、同6月からは代表取締役社長となり、組織の若返り、新体制づくりに邁進してきました。就任前から幹部社員らと週末に合計で40時間以上の本音トークを続け、商品やマーケティング・営業についての私の思いをみんなに伝え、社内での意思統一を徹底しました。

この時、重点戦略商品として構想し始めたのが「みんなのスーツ」です。業界では、オーダースーツや高級スーツと低価格商品の二極化が進む中、客数を左右する低価格商品をどう攻めるか。物価高騰が続く今こそ、“より良いものをより安く”を、現代版スーツで本気でやってみようと。価格は、業界ではスーツの裾野価格だった1万9000円を大きく崩す1万2980円に。当初は社内で反対意見もありましたが、「世の中の常識は変わってきている。ビジネスも従来の“常識”から脱却して“良識”的な判断に変えていこう」と説得しました。

まずは業界のヒット商品・素材を徹底的に研究し、ウエストはゴム入りのシャーリング加工に、お直し不要の裾上げ済みというイメージを固めました。生地は全方向に伸びてウール映えする素材を採用。老舗スーツ店としての根幹である縫製技術・アイロンワークにこだわり、試作を重ねて立体的なスーツに仕上げました。

自社工場で秘密裏に開発、
5カ月で市場に投入

スピード感も重視しました。春から開発を始めて店頭に出るのが年明けでは遅すぎる、秋には何としても出そうと。結果、5カ月で発売にこぎつけましたが、当初完成したのは4万着。開発を秘密裏に進めるため、弊社の子会社の工場のみで製造したからです。ネーミングは幅広い方に買っていただけるような親しみやすい平仮名に。ブランドキャラクターにはフレッシュ感のある水上恒司さんと生見愛瑠さんを迎え、踊れるほどの軽やかな着心地を強調したCMを展開し、大きな反響を呼びました。

CMには水上恒司と生見愛瑠を起用してフレッシュ感を訴求
CMには水上恒司と生見愛瑠を起用して
フレッシュ感を訴求

販売面では、35年ぶりにEC・基幹システムを刷新し、時間帯・地域別の購買データを活用して機動的にセールを打つ体制を整えました。昨秋には全国の在庫を店舗の大型モニターなどから探して購入できるOMOシステムも完成していたため、お客様は「洋服の青山」「スーツスクエア」全店、ECでも購入できた。この買いやすさもヒットの下支えになりました。

みんなのスーツをゲートウェイブランドとして、今後は販売歴を踏まえたAI活用によるスタイリング提案も進め、LTV(顧客生涯価値)向上を目指します。

「『みんなのスーツ』は新生・青山のゲートウェイブランドです」と語る遠藤社長
「『みんなのスーツ』は新生・青山のゲートウェイブランドです」と語る遠藤社長

「ヒットを生んだ経営判断」

  • 40時間以上の本音トークで社内の意思統一を実現

  • “常識“から脱却した“良識”的判断で1万2980円を敢行

  • スピード感を重視し、開発から5カ月で市場投入

  • 35年ぶりの基幹システム刷新で機動的な販売体制を構築

「みんなのスーツ」は洋服の青山、SUIT SQUAREの全店およびオンラインストアで購入可能

お問い合わせ

青山商事

https://www.y-aoyama.jp