日本初※1

ビフィズス菌で脂肪と腸をWケア ビフィズス菌で脂肪と腸をWケア

※1 日本初、ビフィズス菌のみを機能性関与成分としておなかの脂肪(腹部総脂肪、内臓脂肪)を減らす機能、腸内環境を整える機能の2つの機能性について表示したヨーグルト(森永乳業調べ、2025年12月)

森永乳業のロングセラーブランド「ビヒダス」の大容量プレーンタイプから、17年ぶりとなる大型新商品が誕生した。「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」は、2種類のビフィズス菌に関する研究報告を背景に、日本で初めて※1ビフィズス菌だけで「脂肪」と「腸」のダブルケアを掲げた機能性表示食品。日常に取り入れやすいヨーグルトで、“頑張りすぎないカラダづくり”を応援する。その開発背景と狙いについて、2人のマーケティング担当者に聞いた。

聞き手 日経トレンディ発行人 勝俣 哲生 聞き手 日経トレンディ発行人 勝俣 哲生

成長する大容量ヨーグルト市場にビフィズス菌で新たな価値を提供

勝俣 ここ数年、ヨーグルト市場が伸びています。現在のマーケット規模と、好調の要因を教えてください。

平山 日本のヨーグルト市場は2022年以降、毎年4%前後で成長し、25年度は約5000億円規模に拡大しています。食品全体の値上げが進む中で、お米などの主食やデザートからの流入も増えています。もともとヨーグルトは食事と間食の両方を兼ね備えるカテゴリーなので、生活の中にも組み込みやすい。健康的でコストパフォーマンスのいい身近な食品として、あらためてその価値が見直されているようです。

森永乳業 マーケティング本部
ヨーグルト・デザート事業部 部長
平山 洋介

勝俣 ヨーグルトにもさまざまな種類がありますが、一番売れているのはどんなタイプですか。

平山 主軸はプレーンの大容量タイプです。最もベーシックで、相対的な割安感もあり、市場を牽引する存在です。ただ、この大容量ヨーグルト市場を支えているのは、健康習慣としての利用が定着している、50~70代以上が中心です。ここに新しく、30~40代の女性を呼び込みたいと考えています。

勝俣 まだまだ開拓の余地があるということですね。

平山 はい。ヨーグルトでは、まだ拾いきれていない需要があると感じていました。その1つが、いわゆるダイエットなどのカラダづくりニーズです。日常に取り入れやすいヨーグルトなら、サプリなどと比べて安価で、続けるストレスも少ない。“頑張りすぎないカラダづくり”をコスパよくサポートできるのではないかと考えました。

渡邉 実際に調査をしてみたところ、30〜40代女性は体形に関する悩みが非常に大きく、ヨーグルトにもダイエットや体形維持の効果を期待する声が増えていることが分かりました。こうしたニーズに着目し、カラダづくりを応援する機能と大容量のメリットを掛け合わせて誕生したのが、「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」です。

勝俣 機能性ヨーグルトは、どちらかというと個食タイプのイメージがあります。大容量で展開する狙いをお聞かせください。

平山 生活者のカラダづくりへの意識として、「すぐ痩せたい」よりも、「健康的に無理なく続けたい」という意識が強まっています。その点、大容量タイプのヨーグルトであれば日常的にも続けやすく、健康やカラダづくりの習慣化にも期待ができます。今回は“続けやすさ”にフォーカスして、あえて「機能性×大容量」にチャレンジしました。2つの機能性も含めて、非常に“健康コスパ”の高い設計となっています。

森永乳業 マーケティング本部
ヨーグルト・デザート事業部 リーダー
ビヒダスヨーグルト大容量タイプ担当
渡邉 奈央子

勝俣 健康コスパっていい言葉ですね。2つの機能についても気になります。あらためて、「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」の特長を教えていただけますか。

渡邉 最大の特長は、名前の通り、2種類のビフィズス菌が入っていることです。ビヒダスシリーズの核となっている「ビフィズス菌BB536」に、「ビフィズス菌MCC1274」を組み合わせることにより、「おなかの脂肪を減らす」機能と「腸内環境を整える」機能のWヘルスクレームを実現しています。また、カラダづくりを応援するために、おいしい「脂肪ゼロ」にもこだわりました。

続けやすさを支えるおいしさとコミュニケーション設計

勝俣 2種類のビフィズス菌は、どのようなメカニズムで「脂肪」と「腸」に関与するのでしょうか。

渡邉 太りやすい要因の1つに、腸内環境の状態が関係しているといわれます。腸から炎症性の物質が血中に流れるのを防ぐ生体防御システムである腸管バリアの機能が低下すると、炎症性の物質が腸管から血中へ移行し、炎症が起こりやすくなり、過剰な脂肪蓄積につながる可能性が報告されています。本商品に配合した「ビフィズス菌BB536」と「ビフィズス菌MCC1274」は、この腸管バリア機能の維持をサポートし、脂肪の蓄積を抑えるとともに、脂質代謝遺伝子の活性化を促すことで、脂肪の燃焼にも寄与すると考えられています。

被験者: 23≦BMI<30の成人男女89名 摂取期間: 16週間 試験食品: ビフィズス菌BB536 100億個とビフィズス菌MCC1274 50億個を含む食品または含まない食品(プラセボ) 摂取前値からの腹部総脂肪面積、内臓脂肪面積の変化量 *p<0.05(対プラセボ摂取群、ベースライン値を共変量とした共分散分析) 出典: Nutrients. 2024;16(6):815.から作図 システマティックレビューの採用論文中のデータを元に作成したものです。 ※最終製品を用いた臨床試験結果ではありません。

ビフィズス菌BB536(100億個)とビフィズス菌MCC1274(50億個)を含む食品を16週間摂取した結果、
BMIが高めな人の腹部総脂肪と内臓脂肪の面積がともに減少した

※2 ビフィズス菌BB536とビフィズス菌MCC1274の推定メカニズムのこと

勝俣 2つのビフィズス菌の働きにより、腸の中から太りにくいカラダに整えていく。それが、“頑張りすぎないカラダづくり”という考え方ですね。

平山 短期的な成果をストイックに目指すのではなく、日々の生活の中で、太りにくいカラダのベースをつくっていきましょう、という発想です。毎日習慣的に食べ続けることで健康価値が得られるのも、ヨーグルトの魅力だと思っています。もちろん、続けていただくためには、何よりおいしさが不可欠です。

渡邉 ビヒダスはシリーズを通して、おいしさにこだわってきたブランドです。従来の「ビヒダス プレーンヨーグルト」はまろやかな味わい、「ビヒダス プレーンヨーグルト脂肪ゼロ」は、脂肪がない分さっぱりとした酸味が特長です。今回ターゲットとする30~40代女性は酸味を敬遠する傾向があるため、「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」では、脂肪ゼロに加え、毎日続けられるおいしさにもこだわり、酸味を抑えたまろやかな味わいに設計しています。

勝俣 たしかに、実際に食べてみると、味わいはプレーンに近い感じです。ほどよい酸味とコクのバランスで、とてもおいしいですね。これなら毎日続けられそうです。

平山 食べ続けやすいおいしさに加えて、買い続けやすい価格も本商品のポイントです。「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」は、400gの大容量で希望小売価格は330円(税別)。機能性の個食タイプは100gで130円程度なので、圧倒的にコスパがいいんです。

機能性表示食品

機能性表⽰:本品に含まれるビフィズス菌BB536とビフィズス菌MCC1274にはBMIが高めな人のおなかの脂肪(腹部総脂肪、内臓脂肪)を減らす機能が、ビフィズス菌BB536には生きて大腸に届き、腸内環境を整える機能が報告されています。
※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。※本品は、特定保健用食品と異なり、機能性及び安全性について国による評価を受けたものではありません。届け出られた科学的根拠等の情報は消費者庁のウェブサイトで確認できます。※医薬品ではありません。

2種類のビフィズス菌で「おなかの脂肪」と「腸」にアプローチする「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」。
日本初※1の試みながら、その機能性をことさら強調しないパッケージデザインも好評だ
希望小売価格:330円(税別)

勝俣 1パックで4回分まかなえれば、習慣化にもつながりますね。パッケージに100gごとの目盛りが付いているのも、嬉しい仕様です。またパッケージデザインも、見慣れたビヒダスのイメージで親しみやすい。機能性を大きくアピールしていないのはなぜですか。

平山 当初は機能性をどんと打ち出すデザイン案もあったのですが、それだと店頭で女性が手に取りづらいというお声もありまして。

渡邉 お店の方に、「この人、おなかの脂肪を気にしてるんだ」と思われるのも気になりますよね。

平山 また、機能を訴求しすぎると、ヨーグルトのおいしいイメージが損なわれる懸念もありました。そのため、パッケージやCMでは、ビヒダスのおいしさや安心感を重視し、店頭ではPOPなどで機能性をしっかり伝えるという役割分担にしています。

ビヒダスの新たな可能性を拓くビフィズス菌研究の蓄積と挑戦

勝俣 ビヒダスは、今年で48年目を迎えるロングセラーブランドです。その起源となったビフィズス菌研究の歴史と実績についても教えてください。

渡邉 森永乳業は、1969年に「ビフィズス菌BB536」を発見して以来、50年以上にわたって研究を続けてきました。ヒトにすむビフィズス菌の研究論文数では世界一※3を誇り、その知見をさまざまな商品開発に活かしています。ビヒダスは、このBB536を日本人の大腸に届けたいという思いで開発されました。※3 ナレッジワイヤ社調べ、2026年1月時点(PubMed・医中誌WEBにて企業による研究論文数で世界一)

勝俣 ヨーグルトには乳酸菌も入っていますが、ビフィズス菌とは何が違うのでしょうか。

平山 全てのヨーグルトに乳酸菌は含まれていますが、その中でビフィズス菌が含まれた商品は全体の約2割にとどまります。さらに、乳酸菌は主に小腸で働くのに対し、ビフィズス菌は大腸で働くという違いがあります。腸内環境を考えると、小腸と大腸の両方をカバーする必要があり、その文脈でビフィズス菌の価値を届けていくことが、ビヒダスの役割だと思っています。

渡邉 一方で、ビフィズス菌は酸や酸素に弱く、ヨーグルトの中で安定させるのが難しい菌です。1種類でも大変なのに、「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」では2種類を同時に使用する必要がありました。今回は研究部門をはじめ複数のチームが連携し、ヨーグルト容器内のヘッドスペースの酸素を低減する方法を確立することで、商品化を実現しています。

勝俣 知られざる苦労があったんですね。開発期間はどれぐらいでしたか。

渡邉 5年かかりました。ビフィズス菌が生きやすい環境を再現するために、酸素低減に加え、2種類のビフィズス菌の組み合わせやその配合バランスにもこだわりました。最終的に、本商品では「ビフィズス菌BB536」100億個と「ビフィズス菌MCC1274」50億個を機能性関与成分とすることで、Wヘルスクレームを取得しました。

勝俣 Wの次はトリプルも期待したいですね(笑)。最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

平山 ビヒダスは長い歴史の中で、新しい健康価値を積み重ねることでブランドを成長させてきました。「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」もその延長線上で、日常の中で無理なく続けられるカラダづくりを提案しています。今後もビフィズス菌研究を軸に、生活者の皆さまにとって本当に意味のある価値を提供し続けることで、ブランドの可能性をさらに広げていきたいと考えています。

渡邉 ビヒダスユーザーやヨーグルト好きの方はもちろん、ヨーグルトをカラダづくりの選択肢に入れていなかった方にも、ぜひ一度お試しいただきたいですね。「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」が、ご自身のカラダと向き合うきっかけになれば嬉しいです。

取材を終えて 日経トレンディ発行人 勝俣 哲生

「ビヒダス ヨーグルト Wのビフィズス菌」の企画当初から、開発チームでは“健康コスパ”がキーワードになっていたそうです。さまざまな商品が値上がりしている昨今、コスパを気にしない生活者は皆無ですし、「健康」という付加価値が加わることで、より買う理由が強化されます。Wの力が働くこの商品の特長をずばり表している、優れたコンセプトです。

長らく日経トレンディのヒット予測を担当してきた身からすると、すぐに「Wの次はトリプル?」と予想したくなりますが、当然、そんな簡単な話ではありません。ビフィズス菌をWにするにも相当な開発の苦労と、独自技術の背景があります。ブランドの約束であるビフィズス菌の強みを最大限に引き出すアプローチと、おいしさ・続けやすさを担保する商品設計、大容量という市場の選択——。いくつものピースが適切に組み合わされており、ヨーグルト市場に新たな顧客を連れてくる魅力は十分。ロングセラーブランド新展開のお手本のような商品と感じました。