日経 xTECH元年 特別トップインタビュー

Digi-Key Electronics

電子部品のオンライン販売をリード

豊富な在庫とサービスで
あらゆる設計プロセスの
ニーズに迅速に応える

Digi-Key Electronics
President and Chief Operating Officer

デーブ・ドハティ

電子部品のオンラインディストリビューター大手、Digi-Key Electronicsの業績が好調だ。740万点以上に及ぶ豊富な品揃え、即日出荷体制や24時間365日対応のカスタマーサービスなどで、今やエンジニアにとって欠かせない存在となりつつある。テクノロジーが急速に発展する今、描くビジョンとは。President and Chief Operating Officerのデーブ・ドハティ氏に聞いた。

改めて、事業状況を教えてください。

ドハティ Digi-Keyが電子部品の販売を開始したのは1972年。1977年にはカタログ配布による通信販売で商業市場へ参入いたしました。インターネット経由での販売を開始したのは1998年頃のことです。これを契機に急成長を遂げ、今や電子部品や半導体の世界的なディストリビューターとして、ウェブサイトを通じて170以上の国に740万点以上の製品を提供しています。

 電子部品をオンラインで購入したいというニーズは、世界中で日に日に高まっています。お客様が必要とする電子部品を確実に提供するために、当社では新製品を日々、継続的に追加しています。提携する部品サプライヤー数は750社を超えました。いずれも各分野を代表するような信頼できる企業です。

ディストリビューターとして、Digi-Keyならではの特色とは何でしょうか。

ドハティ 電子部品や半導体デバイスの在庫は、常時130万点以上に及びます。物流拠点を米ミネソタ州シーフリバーフォールズの1カ所に集約しているため、在庫製品はリードタイムなく、ご注文の99%を同日出荷することが可能です。

 また、取り扱う製品の幅広さは、業界でも群を抜いているという自負があります。これにより、試作から生産に至る設計プロセス全体を通じてエンジニアを支援することが可能です。EDAや設計ツール、リファレンスボード、製品セレクター、製品トレーニングモジュールの提供はもちろん、テックフォーラムなどのコミュニティーフォーラムの運営や各種技術資料の網羅的な提供など、あらゆる業界ニーズへの対応を行っています。

 ウェブサイトのユーザビリティーにおいても尽力しています。検索条件を分類指定できるパラメトリック検索、高度なフィルター機能、360度画像への対応など、お客様がより使いやすくご利用いただけるようにウェブサイトを定期的に更新しています。

 さらに、カスタマーサービスにも注力しており、24時間365日、経験豊富なアプリケーションエンジニアが、電話やファックス、電子メール、ウェブサイトを通じ対応を行っています。また、お問い合わせには地域ごとに対応できる体制を設けています。日本では大阪にサポートセンターを置き、日本語を話せるアプリケーションエンジニアが待機しています。

市場の活性化を実感

2018年の業績はいかがでしたでしょうか。

ドハティ 昨年に引き続き、非常に好調でした。グローバルの売り上げは40%増、APAC(アジア太平洋圏)は51%増、さらに日本においても22%増を達成しています。2018年の総売り上げは32億ドルを見込んでおり、当社のレコードを今年も更新する勢いです。

市況はいかがでしたか。

ドハティ 市場としても、テクノロジーの発展が相まって、飛躍的な成長を遂げた1年だったと感じています。IoT、産業オートメーション、AIなどにおけるアプリケーションの著しい成長に伴い、既存の製品が改善されると共に、新たな発明品が急速に生み出されています。

 また、今後はより多くの人々が、ものづくりに携わるようになると実感しています。どんなスキルレベルの人でもテクノロジーとエレクトロニクスを使いこなすことができる、いわゆる「メイカーズムーブメント」の時代の到来です。学校では、科学や技術に重点を置いたSTEM教育が実施されるようになり、私たちの世代では考えられないほど早い段階で、子供たちがテクノロジーに関心を持つようになってきていますから。

2019年に向けて、市場ではどのような変化が起こると予想されていますか。

ドハティ 当社のお客様の動向から考えると、2019年は業界の垣根を越えて、継続的なイノベーションへの取り組みが、さらに強まっていくだろうと感じています。テクノロジーの開発や改良に対する障壁が低くなってきていますので、グローバルカスタマーの事業も引き続き成長するものと見ています。

 起業家精神は、その成功者に、市場における圧倒的な競争優位性をもたらすという、多くの人たちの経験によって醸成されてきました。Digi-Keyのビジネスモデルはこうした潮流をサポートするために、製品やサービスを供給するものです。

 迅速かつ効率的であることは、2019年においても競争優位性を勝ち得るために必要とされ続けるでしょう。現在、多くの部門がデジタルビジネスとの関わりが深くなってきています。迅速であること、効率的であることは、どんなビジネスにおいても、当然求められることとなっていくでしょう。Digi-KeyがIoTの世界で取り組んできたのと同様に、当社がオンライン通信販売の効率性を高めるに従い、当社のビジネスがこうした動きに、ますます深く関係してくるものと考えています。

Digi-Keyとしても、何か新たな試みを予定されているのでしょうか。

ドハティ 引き続きウェブサイトのユーザビリティーの向上に努めてまいります。例えば、APIやEDIを用いた見積もり、在庫照会、発注の自動化によって、お客様の効率性・生産性の向上に貢献いたします。

日本市場の取り組みを強化

日本の市場においても、産業オートメーションやIoTを中心に注力されてきましたが、今後どのような取り組みを進めていくのでしょうか。

ドハティ Digi-Keyにとって、日本は歴史的に重要なマーケットです。当社の今日のあり方、ビジネスのやり方を築いていく中で、日本市場は大きな役割を果たしてきました。

 日本における当社の成長は目覚ましいものがあります。日本のエンジニアが設計やプロジェクトを進めていく中で、当社を信頼してくれたからこそ成し得たものであると、非常に感謝しています。

 引き続き、日本のお客様との関係強化の方法を模索しながら、日本でのビジネスを拡大していきたいと考えています。そのためには、クレジットカードや日本円による支払い、72時間以内の確実な納品を継続しながら、より優れたサービスを提供するよう最大限に努めてまいります。

米ミネソタ州シーフリバーフォールズの物流拠点

お問い合わせ

Digi-Key Electronics
TEL:0120-855-960 FAX:0120-855-961
URL:http://www.digikey.jp/