日経 xTECH Special

社内システムの大部分をクラウド化。HDEが実践する次世代「セールス×マーケティング」

HDE

社内システムの大部分をクラウド化
HDEが実践する
次世代「セールス×マーケティング」

2014年以降、HDEはグローバル化を加速させ、トップダウンで業務のクラウド化を断行。働き方改革への取り組みを進め、売り上げ倍増と平均残業時間の削減を実現した。そのノウハウを結集したセキュリティ強化クラウドサービス『HDE One』により、企業の新しいワークスタイルを強力にサポートする。

350万人利用のクラウドセキュリティサービス

三宅氏
HDE
クラウドセールス&マーケティング ディビジョン
副統括

三宅 智朗

 東日本大震災の影響によるクラウドサービスの台頭を受け、HDEは2011年にクラウドセキュリティサービスの提供を開始。現在、4500社350万人のユーザーを対象に、Office 365/G Suite向け『HDE One』を提供している。講演前半ではクラウドセールス&マーケティング ディビジョンの三宅智朗氏が、同社の働き方改革への取り組みを紹介した。

 「日本では生産年齢人口の減少が進み、海外への人材流出も加速。当社でも業績は好調に推移しているものの、エンジニアの人手不足による様々な歪みが表面化しているのが実情です」(三宅氏)

 こうした問題を解決すべく、同社は2014年にグローバル採用へかじを切り、今では全社員の20%がグローバルメンバー。社員の活動の舞台も世界中に広がり、「上司や同僚は同じ場所で働くもの」という常識は根底から覆された。

 「当社ではこうした変化に対応すべく、トップダウンでクラウドへのシフトを推進。社内システムの97%をクラウド化し、オフィスもフリーアドレス化。リモートワークも導入し、運用面の試行錯誤が始まっています」(三宅氏)

図3
業務のクラウド化により「いつでもどこでも仕事ができる」環境を実現。スキマ時間を有効活用することにより、平均残業時間を3分の1以下に削減した

クラウドとモバイル活用で平均残業時間が3分の1に

水谷氏
HDE
インサイドセールス&デジタルマーケティング
部長

水谷 博明

 2014年以降の4年間で、社員数は約90名から約200名へと急増。社員の国籍も13カ国に拡大した。売り上げも倍増したが、月の平均残業時間は約30時間から10時間未満へと激減。背景には、独自の働き方改革があったという。「以前は営業とマーケティングの間に壁があり、組織と仕組み、情報がバラバラであることが非効率をもたらしていました。そこで、まずは営業とマーケティングの組織を統合し、両者を橋渡しするインサイドセールスを強化。また、クラウドのデータを元に営業とマーケティングの共通言語化を進め、①業務効率化、②情報一元管理、③共有に取り組みました」(三宅氏)。

 まずは①業務効率化の一環として、モバイルでのクラウドサービス利用を促進。クラウド上のデータを利用して、営業の見積もり承認や名刺検索、議事録作成などがモバイルで完結できるようにした。その結果、営業はスキマ時間を活用して仕事ができるようになり、平均残業時間も3分の1以下に激減したという。

 続いて登壇したのは、インサイドセールス&デジタルマーケティング部長の水谷博明氏。②情報一元管理と③共有を進めるための取り組みについて説明した。

 「従来は、顧客情報や営業活動、マーケティング施策などの情報が様々なデータベースに散在し、情報共有やデータ活用に支障を来していました。こうした問題を解消するため、Salesforceを顧客情報マスターとし、情報を一元管理するための取り組みを進めています」(水谷氏)。例えば、マーケティング情報を営業と共有し、名刺情報の全社共有化も推進。Salesforceのデータ(企業情報)をGoogle Spreadsheetに落として、営業が独自に集計・分析できる仕組みも作った。現在、Salesforceと売り上げ管理システムを連携させ、バックヤードを効率化するプロジェクトも進行中。Salesforceを情報プラットフォームとして利用し、②情報一元管理を強力に進めるという。

 さらに、③共有のための施策にも着手。「従来、営業とマーケティングとの間では、互いの活動状況が分からない分、不満も募りがちでした。そこで、両者の活動状況をSalesforceのデータベースに入力し、顧客情報・感情・タスクの3つを共有。その結果、互いの活動状況が可視化され、感情的なコンフリクトも解消することができました」(水谷氏)。

オールインワン型で必要な全ての機能を網羅

 このように、同社ではクラウドサービスを活用し、働き方改革において大きな成果を上げてきた。とはいえ、情報漏洩リスクなどセキュリティ面での不安から、クラウドサービスの導入に踏み切れない企業が多いのも事実、と三宅氏は言う。

 「クラウドサービスにおける情報漏洩リスクには、①不正アクセス、②Eメールの誤送信、③モバイル端末の紛失、の3つがあります。こうしたリスクへの対策を提供するのが『HDE One』です。HDE Oneは多くの大手企業に導入されているクラウドセキュリティであり、その特徴は、最小のリソースで必要なクラウドセキュリティを全てカバーするところです」

 HDE Oneは全ての機能を網羅したオールインワン型のサービスであり、同社自身がクラウドサービス化で得たノウハウを結集。加えて、導入支援やサポート窓口による設定代行など、ヒトによるサービスも充実しているのが特徴だ。

 「私たち自身も変化を恐れず、様々な取り組みを通じて試行錯誤してきました。ぜひ、その成果を生かしてお客様に貢献していきたい。みなさまが日本と世界を変えるためのサポートを、HDEがさせていただければ幸いです」。最後に三宅氏はこう語り、講演を結んだ。

図4
不正アクセス、Eメール誤送信、モバイル端末紛失などの情報漏洩リスクに対応。必要な機能を全て網羅したオールインワン型クラウドセキュリティサービス
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