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ITジャーナリスト安蔵氏が訊く PCデバイス導入・活用術 デル Latitudeシリーズ 後編

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ITジャーナリスト安蔵氏が訊く PCデバイス導入・活用術 デル Latitudeシリーズ 後編

Date : 2018.10.26

Writer : 安蔵 靖志

前回はデルの法人向け一押しのPCとして「Latitude 5290 2-in-1」を紹介した。いたずらに薄さや軽さなどを追い求めるのではなく、「ユーザーのビジネスを止めない」ためにはタフなPCにすることが重要で、故障などのトラブルが生じた場合にもすぐにオンサイト(出張)修理ができること、といったことが挙げられていた。

ノートPCスタイルにもタブレットタイプにもなる2in1タイプなので、さまざまな場所で使いやすいだけでなく、SIMカードがささるため国内外のさまざまな場所でインターネットに接続することもできるなど、製品自体にも魅力を感じた。しかし担当者によると、デルの強みはそれだけではなく、法人向けに提供しているさまざまなサービスにこそあると語る。後編の今回はそのあたりについて紹介していこう。

PC本体だけでなくパーツもID管理 タフネスも強み

多数の従業員を抱える中堅以上の企業にとって、従業員全員のPCを一元管理することはかなり困難だ。しかしデルの場合は製品そのものに、保証書の変わりに、ユニークな「TAG」という固有の番号を付けており、管理者がシンプルに管理ができるのも特徴だ。

さらに、内部の各パーツにもユニークな「ピースパーツID(PPID)」という固有の識別番号を振っている。シリアルナンバーを設けているメーカーは他にもあるが、すべてのマシンがどのような構成になっているか、細かな部品レベルに到るまでデータベースで管理しているのはデルの強み。

なぜ強みなのか。例えばバッテリー。「同じ機種でも、複数社から納品を受けていることが多い。デルのデータベースでは、どのマシンにどの会社が何年に製造したバッテリーを積んでいるか、20桁の「ピースパーツID(PPID)」ですぐに判別できるようになっている」と、デル株式会社の飯塚氏は語る。

デル株式会社
クライアント・ソリューションズ統括本部
ビジネスディベロップメント事業部 部長
松井崇氏

デル株式会社の松井氏は「Latitudeシリーズは法人様向けのブランドで、法人の皆さまが使っていただく要件に合わせた設計思想になっています」と続ける。

「法人様向けPCの場合、結構乱暴に扱われることが多いため、壊れないことが求められます。そのため軽さを追求するよりも、3年から5年くらいのスパンで安心して使っていただけるデュラビリティの方をメインに考えています」(松井氏)

デルのPCはグローバル製品のため「落としても壊れない」ことも重要だと、飯塚氏は語る。

「日本のお客様はPCを落とすことはないかもしれませんが、ほかの国だと車の助手席に放り投げたりするんです。そういう風に乱暴に扱われても壊れないように設計しています」(飯塚氏)

法人ではOS・ソフトウエアの導入や運用コストが重要

前回は一押しモデルである「Latitude 5290 2-in-1」の魅力について紹介したが、松井氏は「法人様の場合、端末以外の話をすることが多いです」と語る。

「法人のお客様がPCを買ってそのまま会社で使うことはまず100%ありません。キッティング(仕事に使える状態にすること)の仕方や、そういうサービスの話をすることが多いです。法人顧客の場合、OSのマスターを作成してそれを展開することが定例作業としてありますが、機器それぞれでマスターを用意すると数量も多くなりますし、管理も煩雑になります。DELLでは工場側でマスターを組み込んで提供するサービスを展開しており、こちらをお使いいただくとデスクでもノートでも1つのマスターで運用ができるため、管理工数の削減に寄与します。また将来的には、マスターを作る作業もなくなっていき、設定をクラウドから配信するような新しい概念のサービスが、マイクロソフト様を含め、構想が固まりつつありますので、そのようなソリューションを活用できる企業にとっては、今までのキッティング作業から解放され、工数をかなり削減できると思われます」(松井氏)

端末自体の価格をいくら抑えても、導入や運用にコストをかけてしまっては意味がない。特に導入のしやすさはIT管理者にとって重要なポイントだ。

「初期の展開などにIT管理者の時間がかなり取られているため、そこを安くした方がトータルで3年から5年使う上では絶対楽ではないでしょうかという話をした方が興味を持っていただけます。Windows 10になってからWindows Updateも増えていて、中堅企業だとそれが大変だという言葉をいただいています。ハードディスクからSSDに替えたらアップデートにかかる時間が2時間から30分になり、その時間差を考えたらSSDは少し高くてもペイするといったお話も伺っています。このように担当者が実際に体感された言葉はリアルなので、そういうところを訴求させていただいています」(松井氏)

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