デジタルで切り開くビジネスの未来

ITジャーナリスト安蔵靖志氏が訊く PCデバイス導入・活用術 耐久性の高いデバイスで
現場ベースの業務改革を!前編

TOP

ITジャーナリスト安蔵靖志氏が訊く PCデバイス導入・活用術 耐久性の高いデバイスで現場ベースの業務改革を! 前編

Date : 2018.11.02

Writer : 安蔵 靖志

各業界で働き方改革が進んでいる。
少子高齢化で働き手となる労働力人口が減少の一途をたどり、日本の労働力不足は国全体の大きな問題となった。この問題に対し、ITを活用した業務改革による生産性向上で対策を講じる企業も多いが、通常のIT機器では働き方改革が進みにくい現場がある。冷蔵倉庫や炎天下の工事現場、寒冷地、高所での野外点検などだ。今回は、このような現場での活躍が期待されるパナソニックの頑丈タブレット「タフパッド」をご紹介する。

働き方改革の導入が難しい現場

ITを活用した業務改革による生産性の向上や労働環境の見直しなど、働き方改革に取り組む企業が増え、様々な情報も発信されるようになった。しかし、なかなか思うように進まない分野がある。屋外現場での点検作業が多い作業員や技術者だ。公共性の高いものが多く、産業基盤となる道路や鉄道、水道などの社会インフラ(耐用年数とされる50年を超えた1960年代構築のもの)の老朽化点検などの作業をメインとしている現場では、高所や移動中の落下、雨天の野外や砂塵・粉塵が舞う屋内作業、車載利用の振動、寒冷地や炎天下のような温度環境での使用などの条件に応える、耐久性の高いデバイスが求められている。このような現場に通常のITデバイスを導入しても思うように作業が進まない。かといって人手に頼っていると、測定に手間のかかる箇所が多く、作業プロセスに多くの時間が必要だったり、事故のリスクが高かったりするため、ITによる業務改善は必要不可欠である。

パナソニック株式会社
コネクティッドソリューションズ社
モバイルソリューションズ事業部
開発センター ソリューション開発室
主幹技師
衛藤博樹氏

そこで登場したのがパナソニックのタフパッド。パナソニック株式会社の衛藤氏は「各業界にお役立ちを提供できないかということを起点に試行錯誤し、『社会インフラの老朽化』という課題に着目してこの企画がスタートしました」と語る。

「国土交通白書 2018」によると、高度成長期以降に整備された道路橋、トンネル、河川、下水道、港湾などで建設後50年以上経過する施設の割合が加速度的に高くなるという。2018年3月時点で道路橋約73万橋(橋長2m以上の橋)のうち約25%が建設後50年を迎えているが、2023年3月には約39%、2033年には約63%と一気に増える。トンネルも約1万1000本のうち約20%が2018年3月時点で50年以上経過しているが、2023年3月には約27%、2033年には約42%となる。

「老朽化する社会インフラに対して早期措置のため点検が重要になってきますが、点検コストの増大が課題になっています。そこで我々のタブレットに、点検に役立つセンサー類を取り付けることで、点検の効率化という観点からお役立ちができないかと考えたのです」(衛藤氏)

そこで、道路や橋脚などのひび割れや劣化具合を離れたところから安全に計測できる電力・道路・土木業界向けの「空間採寸ソリューション」、建物・建造物の劣化や、電気機器・設備の異常などを離れたところから早期発見できる電力・鉄道業界向けの「温度センシングソリューション」などが誕生したというわけだ。

「ビルの場合は電気設備の点検時に異常発熱をいかに見つけるかが重要です。道路の場合はクラック(ひび割れ)です。クラックを早めに見つけて点検し、補修のフェーズまでいかに効率よく回していくかが重要になります」(衛藤氏)

そこでパナソニックが用意したのが、2つのカメラによる視差を利用し、写真を撮るだけで長さを計測できる「3Dカメラモジュール」と、遠赤外線を利用して温度を測定する「赤外線サーモグラフィカメラモジュール」の2つだ。両方のカメラモジュールを搭載するモデルもラインアップする。手軽に持ち運べる7型のコンパクトボディにインテルのCore m5 プロセッサーを搭載。小型タブレットでも高い性能を発揮するというが、具体的にどのような特長があるのだろうか。

衛藤氏からタフパッドの特徴をくわしく伺う

NEXT PAGE

3Dカメラを使って安全にひび割れの大きさなどを測定

1 2

あわせて読みたい

Interview

2018.10.19

ITジャーナリスト安蔵氏が訊く
PCデバイス導入・活用術
デル Latitudeシリーズ 前編

Writer : 安蔵 靖志

最新記事

九州ベンチャー企業のPC活用術(後編)農業ベンチャーが取り組んだ働き方改革の極意とは?

2019.01.21

九州ベンチャー企業のPC活用術(前編) モバイルPC×クラウドサービスで“無駄な移動時間”を減らす

2019.01.21

“よくない”を削るのではなく“いい”を増やしていく 「いいじかん設計」でより良い働き方の実現を目指す(後編)

2018.12.21

テクノロジー×イノベーション 不動産業界の常識を覆す新しい働き方(後編)

2018.12.21

少数精鋭・生産性の高さが鍵 業績を上げ続ける上場企業のヒミツ(後編)

2018.12.14

オススメ記事

手間いらずで低コスト、“中小企業に
とって最適なリモートアクセス”とは

日経 xTECH Active 
Date : 2018.09.28

生産性向上と人材確保へ、
PCレンタル活用で始める働き方改革

日経 xTECH Active 
Date : 2018.09.28

半年に一度大型更新のWindows 10、
プロの知恵を借りて課題を解決せよ

日経 xTECH Active 
Date : 2018.09.28

進まぬWindows 10移行の処方箋
Windows 10時代にはOS、
PCデバイス、人が三位一体で進化する

日経 xTECH Active 
Date : 2018.10.12

アーカイブ

無駄の多い会議をスマートにする
「Intel Unite® ソリューション」

会議室のディスプレイにPC画面を投影するために設定を変更したり接続ケーブルを差し替えたりする作業に時間を無駄にしていませんか?

この問題を解決する手段として「Intel Unite®ソリューション」が注目されています。会議室のディスプレイに表示される6桁のPIN番号を、専用アプリをダウンロードしたデバイスに入力するだけで、最大で4台のデバイスを表示できるようにします。

ワイヤレスだから、表示デバイスの切り替えもワンタッチ。同時に複数画面を表示させたり、画面にマークやコメントを記入したりも可能になり、資料共有や比較を驚くほど簡単にします。あなたの会議をIntel Unite®ソリューションでより生産的なものにしませんか?

スマートな会議室よりスマートなコラボレーション

Intel Unite® ソリューション

スマートな会議室よりスマートなコラボレーション

SSD並みのHHDで生産性と効率アップを実現する
インテル® Optane メモリー

インテル® Optane メモリーは、インテル® 3D XPoint メモリーメディアと先進的なシステム・メモリー・コントローラー、インターフェース・ハードウェア、ソフトウェアIPを独自に組み合わせた「インテル® Optane テクノロジー」を搭載する、革新的な高速キャッシュメモリーです。PCデバイス固有の処理パターンを学習し記憶することで、生産性と効率を飛躍的に向上させます。

インテル® Optane メモリーは、高スループット、低レイテンシー、優れたQoS機能、高耐久性を実現し、さまざまな製品でシステムパフォーマンスの可能性を引き出します。特に新たなデータ・ドライブ・アクセラレーション機能を利用することで、高い応答性能を実現できます。

また、データセンターの要件に合わせて設計された「インテル® Optane DC パーシステント・メモリー」も市場に展開されています。

高速化したコンピューティングを体験

インテル® Optane DC SSD

高速化したコンピューティングを体験

ビジネスの高いパフォーマンスを実現する
インテル® vPro テクノロジー

インテル® vPro テクノロジーは、高い生産性を実現するCPUに、セキュリティー機能を内蔵し、リモートでの管理機能を搭載したプラットフォームです。インテル® vPro テクノロジーの一つであるインテル® AMT機能では、電源制御からリモートKVM、IDEリダイレクションなど多様な機能を提供し、社内だけでなくリモートにあるPCデバイスの運用管理の効率化、容易化が可能です。例えば、ネットワークに接続されているPCデバイスの電源が入っていなくても、PCデバイスの状態を外部から把握、修復、保護支援ができます。

さらにインテル® Authenticate ソリューションでは、顔認証対応の強力な多要素ID保護を提供し、煩雑なパスワード再設定が不要で素早いログインを可能にします。認証情報とITポリシーを強化し、OSよりも深い階層でIDを保護します。これら次世代の企業向けPCデバイスに最適化された多様な機能によりビジネス変革を実現します。

インテル® vPro プラットフォーム 次世代に備える
インテル® vPro プラットフォーム 次世代に備える