日経 xTECH Special

採用現場でも商談の場でも
アクティブに活躍

では、モバイルPC導入で実際にどのような変化があったのか。人材開発部の高倉みなみ氏と、開発事業部の今里泰洋氏に聞いた。

福岡地所株式会社
人材開発部
高倉みなみ

「ポータビリティーを生かして社内のどこでもミーティングができるようになり、社内コミュニケーションの機会が増えました。インターンシップに来る学生たちも、こういう働き方には興味を示してくれます。採用面から見ても、感度が高い人材へのアピールになるのだと思いました」(高倉氏)

「私はビジネスホテルなどの用地取得や建設計画などを担当しています。土地仲介業者との商談の際、紙の資料では事前に用意した情報しか提供できませんが、モバイルPCとクラウドを活用することで、商談内容に合わせた資料の提示ができるようになりました」(今里氏)

出張の移動など隙間時間を有効活用することで残業も減り、ワークライフバランスの向上にもつながっている。

「早く帰れるようになって、1歳の娘と触れ合う時間が増えました。明日も頑張ろうという活力になりますね」(今里氏)

福岡地所(株)が導入を進めるのは、『HP EliteBook x360シリーズ』だ。高度なセキュリティに加え、ポータビリティーの高さが決め手になったが、処理速度にもまったく不満はないという。

「採用面接でオンライン会議サービスを使ったときに、パフォーマンスの高さに驚きました。月例の全体朝礼で社長メッセージが配信されるなど、会社としてもオンライン会議サービスの有効活用が進んでいます」(高倉氏)

福岡地所株式会社
開発事業部
今里泰洋

「立地評価のような高度な計算でも難なくこなしてくれるので、商談現場での対応力が格段に上がりました。私どもの仕事は情報鮮度がかなり重要ですが、クオリティの高い提案で仲介業者さんの印象に残ることは、ビジネス機会を増やすことにもつながると実感しています」(今里氏)

最後に、小原氏に今後の展望について聞いた。

「仕事カイゼン部の発足から1年、高スペックなパソコンの導入で、最初のステップが整ってきました。次のステップは、感度の高い人材を確保し、福岡の発展に貢献していくことだと考えています。働き方改革と地域活性化が一体となった“福岡モデル”を発信するのが私の夢です」(小原氏)

高性能のモバイルPCを軸に、業務の効率化や働き方改革、ひいては地域の活性化という実りを手にしようとする福岡地所(株)の取り組みに地域企業が学ぶ点は多い。パソコンなど自社のIT環境を見直し、“カイゼン”を考えていくことが、これからの中堅・中小企業のさらなる発展の鍵となるのではないだろうか。

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