日経 xTECH Special

2020年1月14日のWindows 7サポート期間終了まで約1年。Windows 10への移行の必要性を感じながらも、コストや手間の面で先延ばしにしている中堅・中小企業は少なくない。リミットに向け、具体的にどのように移行を進めればいいのだろうか。

OSからサービスへと進化した
Windows 10

2015年夏に提供がスタートしたWindows 10。過去のOSとは違い、今後はメジャーアップデートがなくなり、半年ごとに最新の機能に更新されていく方式が取られている。「WaaS(Windows as a Service)」というコンセプトからも、Windows 10が単なるOSではなく、プラットフォームサービスとして機能していくことがうかがえる。

2020年1月14日にはWindows 7のサポート期間が終了し、セキュリティ更新プログラムが受けられなくなる。自社パソコンのセキュリティが万全でなければ、業務に支障をきたすことになるかもしれない。要するに、「古いOSでも使えるならいいだろう」では済まなくなるわけだ。

Windows 10の導入が進んでいる企業もあるが、中堅・中小企業の場合は様々なハードルがあり、なかなかスムーズに進んでいないのではないだろうか。そのハードルは、おそらく「コスト」と「手間」の2つに収れんすると考えられる。

コスト面では、2018年度末が近づいていることから、決算状況を見てから導入の予算計画を立てたいという企業は少なくないだろう。たしかにパソコンの台数が多いと、一括でOSをバージョンアップしたり、Windows 10搭載パソコンに切り替えたりするのは難しい。

また、中堅・中小企業の場合は、情報システム部門などの専門部署がなく、ITや社内システムについて兼務する部署や担当者、あるいは社長や役員が兼任するケースが多く、切り替え時の煩雑な手間がハードルを上げてしまっているという事情もありそうだ。何らかの不具合で業務が止まるのではないかという現場の不安も無視できない。

とはいえ、セキュリティリスクを避けるにはWindows 10への切り替えは必須だ。コストと手間というハードルがあることを承知した上で、どのような方法なら少ない負担でスムーズに移行できるのかを考察していきたい。

出典:東京商工会議所「生産性向上・ICT活用状況に関するアンケート調査2017年」
※グラフのパーセンテージは小数点以下を四捨五入

ARTICLE ARCHIVE

働き方改革 実践事例ムービー